鍼灸の博物学

旧ブログ名-アメリカ生活とDuke大学、そして鍼の研究-から再出発です!

鍼灸の臨床

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中枢感作症候群

同僚のKazu先生の呼びかけで、中枢感作症候群に関する座談会を行いました。

この座談会の模様が、緑書房さんの「東洋医学鍼灸ジャーナル(14号)」に掲載されました。
今号は前編で、次号に後編がでますので、もしよろしければご覧ください。

緑書房のホームページ
→ http://www.pet-honpo.com/magazine/shinkyu/

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中枢感作症候群、という名前は、まだ、あまり馴染みがないと思います。
Kazu先生のブログより、概念を引用しますと以下のようになります。

『Central Sensitivity Syndromes(CSS:中枢感作症候群)とは、痛みや疲労感など症状が長期間存在することで中枢の感受性が変化し、痛覚過敏や消化器症状、精神症状、倦怠感などを引き起こす疾患の総称です。中枢感作症候群には線維筋痛症を始め、過敏性腸症候群(機能性胃腸障害)、慢性疲労症候群、月経困難症、片頭痛、緊張型頭痛、間質性膀胱炎、顎関節症、筋・筋膜疼痛症候群、むずむず症候群などが含まれています。』

Kazu先生の中枢感作症候群に関する記事
http://blogs.yahoo.co.jp/mfdct919/30880966.html
http://blogs.yahoo.co.jp/mfdct919/31224303.html
http://blogs.yahoo.co.jp/mfdct919/32281405.html

座談会をきっかけに、この概念が浸透し、患者さんの理解と治療に役立てられれば嬉しいところです。

共同通信から、タイトルのような報道が3月19日に日本でもあったのですね。
鍼治療がうつの方の救いのひとつになれば素晴らしいことです。
私は身内のうつ症状(頭痛、肩こり、身体各部位の痛み)に対して日常的に鍼治療を行っています。
様々な要因はありますが、その利点の大きいことを経験的に実感している鍼灸師の一人です。
芹香病院のようなきちんとしたチーム医療のなかで、鍼治療が活躍することを期待しています。

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はりでうつ病治療 
   神奈川県立病院、4月から


記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年3月19日】


 神奈川県は18日、県立精神医療センター芹香病院(横浜市)で4月から、
はりなどを使ってうつ病治療に取り組む「ストレスケア病棟」を設置すると発表した。

 県によると、都道府県立病院でうつ病治療専門の病棟を設置するのは初めてで、
はりを使った治療は珍しいという。

 薬が効かなかったり、副作用が大きいうつ病患者などが対象。
はりによる血行改善に治療効果があるとみられるという。

 医師、看護師、鍼灸(しんきゅう)師などがチームで治療に取り組み、
8の字形のコイルに電流を流して磁気を発生させ、脳を刺激する「磁気刺激治療法」や、
患者に強い光を当てることでホルモンの分泌を調整する「高照度光照射療法」なども
行う。

 県内の自殺者数は1998年以降、年間1600?1700人で推移しており、多くがうつ病を
患っているとみられるが、患者の約3割には薬が十分効かないというデータがあるという。
同病院は「少しでも多くの患者を救いたい」としている。

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(付記: トピックス!)

近年よく耳にする線維筋痛症の患者さんの多くがうつを伴うことも知られています。
そんな線維筋痛症に対する鍼治療の効果を示した論文も3月23日のChinese Medicine誌に掲載されました。

http://www.cmjournal.org/content/5/1/11/abstract

この論文は同僚のKazu先生によるものです。まだまだ今後の課題はありますが、良い内容で、
関連領域では大いに役立つものだと思います。
フリーダウンロードが可能ですので、ご覧ください。

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同僚のI先生が、医道の日本社から「はじめてのトリガーポイント鍼治療」を出版されました。
とても判りやすく良い本だと思いますので紹介します。

http://www.idononippon.com/book/shinkyu/1124-1.html

もちろん、トリガーポイント自体に判っていないことも多くあるため、
その解釈は人によって多岐に渡るのが現状です。(本来はそうあってはならないのですが。)
そのため、この本にも賛否両論が沸くのは宿命だと思います。

しかし、日本の鍼灸界で、I先生ほど学際的にトリガーポイントの研究と臨床に取り組んでいる先生は
いないはずです。研究者が書いた臨床の書籍だけに、論理的であり、感情的な点が殆どなく、
フェアーな内容のように私は思います。

先週末、東京で出版記念講演があるということでしたので、
本にサインを求められたら、ひとこと気の利いた言葉を書かなければならないよ、と伝えました。
そして、先ずは私の手元の本にひとこと書く練習をしようということになりました。
I先生は悩んだあげく、『絆』、と書いてくれました。
大事な本になりました。

この本は、今後、トリガーポイント鍼治療を学ぶ人にとって、大いに役立つ書籍になることと思います。

I先生、出版おめでとう!

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For twitter users in English. 日本語の説明は下にあります。

I took this picture used by microscope is around $16. It's very cheep!

You can see the blood from puncture hall after acupuncture whose diameter of needle is 0.18mm.
It's very thin type Japanese needle.

Therapist have to pay an attention to avoid the infection from acupuncturist to patient.

Other hand, can you see the turn to red on the skin color around puncture hall
that is induced by axon reflex via somatic sensory neurons.

I think this picture is suitable for the explain about the increase of skin blood flow
after acupuncture stimulation.

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ネットオークションでマイクロスコープを1600円で購入しました。
これがなかなかの優れもので、よいオモチャになっています。

写真は皮膚に刺した鍼を抜いた後に見られた出血痕です。
0.18mmの太さの鍼を使用した時のものです。

多くの場合出血しないのですが、まれに写真のように出血することもあるのです。
しかし、出血は無くても、ほぼ確実に鍼穴から浸出液の滲みでてくることを確認しました。

やはり私たちの鍼治療は、それなりの侵襲を生体に与えて、治療に結びつけるため、
体液に触れる機会も多いことになり、感染症などの防御に気をつけなくてはなりません。
この写真のようなことが日常的にあるのだということをしっかりと認識して、
私たちが感染症を広める媒体とならないようにしなくてはなりません。

もう1点注目してほしいのは、出血痕を中心として周囲が赤くなっているのはわかるでしょうか?
これは鍼により局所でフレアーがでているのです。
鍼により知覚神経が興奮し、軸策反射が引き起こされているのです。その結果、血管が拡張し、
局所の血流が増えたことを意味しています。
「鍼で血流が良くなる」、とよく言われますが、これを説明するのに良い写真だと思います。

それにしてもこのマイクロスコープには感動です。
15年くらい前、100万円以上した高性能マイクロスコープにひけをとりません。

また、おもしろいのが撮れたらupしますね。

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写真は87才の女性患者さんです。
おなじみの患者さんなのですが、転倒した際に軽く手をついたら、
写真のように内出血を起こしたとのことでした。
骨折の可能性も否定できなかったので、すぐに整形外科に紹介したところ、
骨折はなく、安心でした。
結局この日は、肩痛に対して鍼治療を軽く行い、経過観察としました。

この患者さんは基礎疾患のため、抗凝固薬であるワーファリンを服用されており、
出血傾向が非常に強くなっています。
このような方に鍼治療をする際には、くれぐれも内出血をおこさないように
気をつけなくてはなりません。

他の患者さんですが、鍼治療で内出血を起こし、血腫に至った症例も実際に見ていますので、
くれぐれも注意です。

ワーファリン服用患者の内出血の事例として、この記事を役立てていただけたらと思います。

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