鍼灸の博物学

旧ブログ名-アメリカ生活とDuke大学、そして鍼の研究-から再出発です!

胃電図 EGG

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写真は、硫酸アトロピン投与後1(0.02mg/kg)の胃電図の原波形の変化です。
明らかに、硫酸アトロピン投与後には、胃電図の波形が消失しています。

胃電図記録のコツ

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胃電図は体表から記録するため、様々な雑波(artifact)が入ってきます。
たとえ、アンプのフィルター設定を、hight cut 0.1 Hz, time constant 3 secに設定したとしても、電極装着部位の皮膚抵抗を5KΩ以下にしなければ、雑波の混入が多すぎて、記録は失敗となります。もちろん、胃電図の専用機器を使ったとしても同じです。

胃電図の初心者は、論文どおりに記録できないと悩まれることがあると思います。多くの場合、電極装着部の皮膚の処置に問題があるはずです。

皮膚の処置が不十分なまま記録をスタートすると、体動や、呼吸のartifactが大きく混入してきます。しかし、皮膚の処置を適正にしても、写真のような呼吸のartifactはそれなりに混入してきます。それ故、胃電図の解析法として、周波数解析を用い、胃電図の成分を分離する必要があるのです。

胃切除前後の胃電図

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胃電図が胃の電気を反映していることを示すために、胃切除前後で胃電図を記録し比較しました。

写真左が手術前ですが、3cycles/min.に明確な胃電図の周波数成分が認められ、食事によりこのpowerの増加が認められます。しかし、胃切除後では(写真右)、胃電図の周波数成分は消失し、食事後で不規則なpowerの出現が認められます。

私たちが胃電図研究をし始めた、1990年代初頭は、胃電図の存在自体が疑問視されていたため、このようなデータもとり、その実証をしなくてはなりませんでした。

しかし、何も、このようなデータを提示しているのは私たちが最初ではなく、イタリアのGiolgioや、新潟大学のHonmaらも同様の結果を報告しています。

いずれにしろ、当然のことながら、胃のない人では、胃電図は記録できないのです。

胃電図と胃運動

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写真は胃電図(緑)と胃内圧(赤)を同時に記録したものです。

胃の電気活動は、胃運動を伴うelectrical response activity (ERA)と、胃運動を伴わないelectrical control activity (ECA)に分類されます。そのため、体表から胃電図を記録するという特性上、得られた波形がERAなのかECAなのか判別することができません。

胃電図と胃内圧を同時に測定すると、写真のようにきれいに同期するときもありますが、胃電図は出現しながらも運動は認められない時も多々あります。

胃電図は胃運動をregulateしているのは間違いありませんが、運動との対応においては、得られる情報には限界があり、気をつける必要があるでしょう。

原因不明の腹痛やムカムカがある場合には、近年は機能性胃腸症と診断されることがあります。
多くの論文で、この病態は、胃電図により評価ができるとされています。
機能性胃腸症患者の胃電図は、健常人よりも乱れている事が特徴とされています。
また、この胃電図の乱れを指標として、治療効果の判定も試みられています。
私たちも機能性胃腸症の患者に鍼治療を行い、胃電図の変化を観察したところ、
胃電図の乱れは顕著に改善し、患者さんの自覚症状も改善するという結果を得ました。
消化器症状の特効穴(ツボ)とされる足三里と内関穴に鍼通電を行ったのですが、
このツボへの鍼通電は副交感神経を刺激することがすでに知られている事から、
この治効機序には副交感神経大きく関わっているものと考察しています。

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