ホーリーランド
白泉社『ヤングアニマル』にて連載の森恒二作の格闘漫画を原作とし、テレビ東京系で放映された。
自分の居場所(ホーリーランド)を守るために夜の街を徘徊し、戦い続ける少年たちの物語。
| キャスト |
| 神代ユウ:石垣祐磨 |
| 伊沢マサキ:徳山秀典 |
| 金田シンイチ:青山草太 |
| 伊沢マイ:水谷妃里 |
| 緑川ショウゴ:鈴木信二 |
| 土屋:梅宮哲 |
| 吉井:三元雅芸 |
| タカ:宮田大三 |
第六巻
○第11話「傷痕」
ユウは敗れ、マサキはユウを自宅に連れ帰る。ユウにはマサキの気持ちがわからなかったが、マサキの手首の傷痕を見てしまい…完璧だと思っていたマサキの弱さを知る。
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○第12話「謀略」
ユウは再び穏やかな高校生活を送り始めるのだが、マサキの周りには悪意が忍び寄っていた。吉井がマサキの首に賞金をかけ、剣道の使い手「タカ」を助っ人に雇う。さらに仲間を人質にとられ・・・。
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○最終話「夜明け」
怪我をしながらも、ワタルと助けるためにタカとのタイマンに臨むマサキ。そんなマサキを助けに向かうユウ。はたして暴力の行きつく先とは・・・?
感想
マサキの圧倒的な強さを前にしても、ユウは戦う。そんなユウにマサキの余裕もなくなるが、マサキの勝利。群がるギャラリーをよそに、マサキはユウを抱えて自宅に連れ帰る。何も語らないマサキの代わりに、状況を説明するのはショウゴ。これで一応、ヤンキー狩りをマサキがシメた形となる。
一方、マサキの手首の傷を見たユウは、マサキは自分と同じだったと気がつく。ここで生きてくるのが、全巻の「傷ひとつなく、生きている人間なんていやしない」というマサキの言葉。勘違いしてマサキにあたり散らした自分を激しく責めるユウ。その姿は過去のマサキの姿と重なる。実際、画面で見る二人の表情は、とてもよく似ていた。
ユウを支えようと懸命なマイの姿も健気で心にも響いた。そして一番の見どころは「ホーリーランド」について語る、マサキとユウの涙のシーン。互いの心が通い合った瞬間。アクションだけでなく、演技でも見せてくれる徳山さんと石垣くんには、心から感動しました!!
シンイチとの和解の学校のシーンも最高だった!それを見つめるマイの笑顔もほほえましく(*^_^*)
これでまた平穏な日々がもどる。
変わろうと努力し始めるユウの前に、同じく「変わろう」とする土屋や岩戸の姿も描かれているのがよかったですね。短いシーンなのに、またもや笑わせてくれる岩戸(笑)キャラの強さには恐れ入ります(^^ゞほのぼのしちゃいました。
それとは逆で…マサキの前には、逮捕される先輩のヤクザ・下山の姿が。「暴力の行きつく先」に、マサキ自身も疑問を抱き始めていました。
しかし、マサキを陥れようとする吉井に、仲間のワタルを人質にとられ、マサキの苛立ちは頂点に達することに・・・。
マサキの危機に対し「井沢を助けたいのか?それとも喧嘩がしたいだけじゃないのか?」とのショウゴの問いに、ユウは思い悩む。石垣くんの演技はここでも光ってましたね。正義と悪、弱さと強さ、人間の二面性の間で悩む、とても難しい演技だったと思います!
マサキとタカのタイマンには、町中の不良が集まっていた。怪我をしているマサキの姿は痛々しくて…(T_T)演技とは分かっていても、見ていてつらいシーンでした。
そして…追い込まれたマサキの前に、ついにユウは現れた。「悪意に対して暴力で答える」と意を決したユウは、タカの本気を引き出すものの、ユウの頭脳戦の勝ちに終わる。
「ヤンキー狩り」の強さを見せつけられた不良たちは、もはや吉井の指図に従うものはいない。ナイフを振りかざす吉井に対し「くだらない」と言うマサキとユウ。その通りだと思った。吉井という人物、徹底的に悪役として描かれてましたね。しかし、敗北後はなんとも情けなく、ただの弱い人間に見えました。
手下が去った後の吉井の後ろ姿に「あの人も自分の居場所を守ろうとしていたのかもしれない」と察するユウの言葉は深いですね。悪人、吉井の人間らしい一面を見せたような気がしました。
そして「夜明け」・・・希望の残るラストでよかった!!
それぞれの立場や思いが交錯し、絡み合いう喧噪の街。すべての人に優しい場所なんてないかもしれないけれど、自分にとっての「ホーリーランド」を見つけてほしいと思った。
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