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春馬は なかなか 連絡して来なくなった
春馬は院生になって
新しい環境で
新しい人間関係で
忙しく
している
らしい。。。。。
LINEも
既読・返信が遅くなった
電話にも出ない
真面目にやっている証拠だと思う
新しい環境にも慣れただろうか
久し振りに
深夜に電話が来た
少しずつ
新しい街も探索しているらしいが
今まで出来ていた
自炊はままならず
ほとんど外食だという
街中の住処なので
休日でも困らない
研究室にいる日は
敷地内にある例の学食
移動は自転車と大学の専用シャトルバスだ
電話に出た時
いきなり
ネット検索しろと言う
「すぷりんぐえいと」
近々
兵庫県にあるSpring-8という施設に行くという
国立開発研究法人理化学研究所
いわゆる
理研の研究施設だ
全く知らなかったな
そんな場所があるなんて
まあ
我々のような一般人には
まるで用の無い所だ
民間企業の
研究開発部門にでも所属していれば
知る由もあるだろうが
しかし
ネットで見る限り
随分立派な所じゃないか
なんかえらい所だというのは分かるが
金が掛かるんで電話してきたのか
と 思いきや
交通費・滞在費
掛かる経費は全部出して貰えるという
移動は飛行機だと
贅沢な。。。
そこで春馬が
何をするのかなんて
絶対聞かないぞ
どうせ何も分かるはずないからな
帰って来てから
本人が話す気があるなら
どうしても聞いて欲しいと言うなら
聞いてやってもいいが。。。。。
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ギフテッド大学生
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春馬は 大学院に 進学した
2019年3月
無事に某私立大学の理学部を卒業し
4月から 心機一転
今度は某国立大学の大学院理学研究科へ
物理学専攻博士課程前期大学院生として入学した
住み慣れたアパートを引き払った
この間まで居た所は
都心まで電車で30分という
便利な所でありながらも
閑静な住宅地
近くには公園や神社・寺院もあり
近隣に背の高い建物が無く
日当たりも風通しも抜群の
とても過ごしやすいところだった
母親なぞは「ここに引っ越したい!」と叫んだ程だ
一方
春馬が4月から住む所は
地方都市とはいえ街のど真ん中
大きな通り 大きな交差点
金融機関や大手企業の立派なビルが立ち並ぶ
マンションの一室である
閑静な・・・とは言いがたい
駅が近いので
地上だろうが地下だろうが
大変アクセスが良い場所である
けれども
春馬が通う研究室
および研究施設があるキャンパスは
徒歩または自転車の圏内である
電車もバスも必要ない
このキャンパスは
研究施設メインであって
学部生が過ごす場所ではない
ちと離れた学部キャンパス・施設に行く時は
関係者用シャトルバスが毎日運行されているので
まったく困らないと言う
なんて優遇されているんだろう。。。
交通費が全く掛からないというのは驚きだ
それから ここの学食は
メニューとその店構えが違う
貧乏学生は入るのを躊躇する雰囲気を醸しだし
いわゆる学生向け激安メニューは存在しない
基本 学部生相手ではなく
教員や施設職員 院生が訪れる場所なので
夜も21時まで営業しているし
各種アルコールもある!
研究室へのデリバリーも充実している
ハラルやベジタリアンメニューもある
街中なので 一般にもふつ〜に開放されている
学食にアルコールや酒の肴があるというのは驚きだ
さて本人の住まいに話を戻す
前の大学の時もそうだったが
理学の研究は
どうも深夜になることが多いようで
少しでも近い場所に住まいを定めた方が良いらしい
とはいえ
春馬の転居先条件は 距離よりも
1K バス・トイレ別 独立洗面化粧台あり
あたりに聞けば
イマドキの大学生は 男子であっても
当たり前らしい
私たちの時代の
トイレ共同・銭湯通いなんて
想像すらしないだろうねぇ。。。
自炊出来る春馬にとっては
キッチンが独立してあるのも条件だった
幸い 入居した所は
2口の電磁調理器具がついていた
しかし春馬よ
こんどの場所は街中で
100メートル以内にコンビニが乱立するような場所だ
飲食店も よりどりみどり
もはや自炊は必要ないんじゃないか?
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春馬の研究は いったいどんなものなのか
春馬は
もうすぐ学部卒業で
卒業研究の発表会がある
途中経過を見せてもらったりしたが
当然
ちんぷん かんぷん
である
それでも
春馬は
優しく教えてくれようとする
いや。。。無理だって^^;
どんなに丁寧に説明されても
理解なんて
ほど遠い。。。。
君の両親は超文系なのだぞ
春馬の研究は
とどのつまり基礎研究であって
それが私たちの生活に
どう役立つのかなんて
すぐさま分かるものではない
その研究を
たとえば工業分野とかで活かされて
新しい製品ができたり
既存のモノが改良されたり
という事だけは理解した
世の中には
何故かわからないけれど
「そ〜なる」
という事がたくさんあるのだという
今までに
その理屈が解明されなていないまま
利用しているモノって
実はたくさんあるのだ
たとえば
通常ではあり得ない環境下で
今まで認知されていなかった現象を発見した時
それはそれは興奮するに違いない
偶然にでも
発見した新しい事を
何度でも
当たり前に
再現出来るようにしてこそ
我々の日常生活に使えるモノになる
春馬の研究は
その偶然の発見と
偶然を必然に変える研究だ
原理や理屈なんて考えもせずに
既存のモノだけに頼って生きている私なんかには
確かに
とてつもなく
地味で
気の遠くなるような研究だ
だが。。。
春馬が
目を輝かせて研究に勤しむ
そのワクワク感は
少しだけ分かった
ような。。。 気がする。。。。。
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春馬は 大学院に行く
春馬は
今年度で学部を卒業する
就職はしない
来年4月から
現在の大学とは違う大学の
大学院に
進学することが決まった
その大学は
ほとんどの学生がそのまま院に上がるという
外部からも受け入れて貰えるが
空が少ないと
なかなか厳しいらしい
春馬の研究内容が
現在の研究室の教授と
進学する大学の教授との共同研究でもあったので
自己推薦入試で認めてもらえると
タカをくくっていたら
あっさり蹴られて
かなり落ち込んだ様子だった
だめだったら今の大学に残れと
言ってはもらったけれど
やっぱりそこに行きたいと
一般受験をすることに
母親が珍しく心配をして
独り暮らしをする息子の処へ
食事を作りに出掛けた
春馬は一般受験の日まで
朝から晩まで
ずっと勉強していたという
後で聞いたら
2〜3か月も
ずっと部屋にいたから
すっかり運動不足になって
ちょっと歩いたら足が痛くなった と
笑っていた
一般受験の結果
晴れて合格を頂いて
来春からは某国立大学の院生となる
早速
物件探しである
学部の時は高校生だったので
我々親が探したが
早くも春馬が
自分で動き始めたのを見て
ああ そうだよな
もうとっくに
おとなになっていたんだよな。。。。。
だが春馬よ
まだ金を出すのは
私たちだぞ。。。。。! |
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今年の夏は猛暑につき? 春馬は 涼しい場所にいる
子どもの頃
今 大人になって 暑い外には一切出たがらない
そして
出ない
出ない
天気予報や天気図を見て
大学とアパートの通学途中で (注)アパートと大学は、非常に近い
何が何でも
外に出るのは 恐怖すら感じる
「今年は暑くて大変だろ?」
暑すぎて
だと・・・
ひたすら
超涼しい研究室に籠もって
春馬は
涼しい環境で働くのだろうか
実に
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