玉、琢かざれば、光なし

このブログでときどき自分の思いをつづります。頻繁に更新はしません。すみません。

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土曜日。
東北新幹線はやて1号に乗って岩手県へ向かった。
初日の目的地は、岩手県二戸市足沢村。
足沢村の足澤さんの農場を見に行ったのだ。
 
一度大宮駅の手前で新幹線はストップ。雪の影響らしい。
大宮からずっと銀世界だった。
雪が降っているということになると、足沢村へ行くのは断念しなくてはならない。
不案内な山道を車で行くのはちょっと無理だろうと思ったのだ。
「晴れ男、足澤」のレジェンドも、今日でおしまいか……。
 
ところが。
大宮から一ノ関までは雪が降っていたが、そこから北は全く雪などなかった。
二戸駅に到着。東京駅から3時間もかかっていない…。
ここでレンタカーに。
天候は晴れ!
本番は、しっかり晴れ! やっぱり晴れ男なのだ!
 
二戸駅からナビの案内で足沢村へ。約30分のドライブ。
木々にまだ新芽はふいていなかった。
まさしく早春。気温は雪が降ってもおかしくないくらいにひんやりとしていたが清々しかった。
 
イメージ 4
足沢村に到着。
足澤さんのご自宅へ向かう。
午後から会合がおありで、農場をご案内いただいたのは午前中だけ。
かなりの急ぎ旅。御無理をお願いしての訪問だった。
 
昨秋この足沢村を訪ねた時は、稲刈りの真っ最中で、村全体が黄金色に光り輝いていた。
早春の足沢村には、すべての始まりを予感させる静かな風景が広がっていた。
 
 
 
イメージ 8
農場の主、足澤廣行さんに案内していただいた。
世界で初めてのモチモチ感のあるヒエ「長十郎もち」を植えた畑、
リンドウを栽培している畑、ブルーベリーを栽培している畑、
そして田んぼを見せていただいた。
娘は、農家が抱えている苦労や、農業政策の問題点についてお話を聞いた。
 
先祖伝来の、この地の特徴など、興味深い話をいくつもうかがった。
御先祖様たちは、ただ単に風光明美なところを選んで住んでいたわけではなく、
風の影響を受けにくい土地を探し続け、この足沢村を選んだようだ。
足沢村は台風の被害をあまり受けない。
それゆえ、村のあちこちに巨木がたっている。
足沢村は「足沢巨木の里」として脚光を浴び始めている。
 
農場を見学した後、足澤さんが、足澤館の跡、足沢小学校分校の跡、
足澤家の墓々を案内してくださった。
時折、みぞれが降ってきた。
 
奥さまの足澤才子さんがお昼ご飯を作ってくださった。
才子さんは竹内まりやにそっくりなのでびっくりした。
しいたけの出汁がきいた「ひっつみ」がものすごく美味しかった。
私も娘もおかわりをした。
醤油ベースのおつゆと、平たいモチモチした小麦粉の練り物が、
素朴だけれど、口中に至福の世界をひろげるのだった。
 
ひっつみとは、
水でこねた小麦粉をひっつまんで(ひきちぎっての方言)鍋に入れることに由来している。
「すいとん」と同じだ。
味も、見た目も、山梨の郷土料理「ほうとう」によく似ている。
足澤一族も、南部一族も、もとは山梨は甲斐國からやってきた一族だ。
だとすれば、この「ひっつみ」と「ほうとう」が酷似していても不思議ではない…。
 
 
 
美しい村だった。
 
イメージ 1
村のいたるところにふきのとうを眼にした。
 
 
イメージ 2
白い、カタクリの仲間だという花が可憐に咲いていた。何という名前なのだろう。
 
 
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福寿草の黄色い花もかわいらしかった。
 
岩手は、私の田舎で、同じ二戸市の中の一戸という町に祖父と叔父夫妻が住んでいた。
祖父が亡くなったあと、叔父夫妻は一戸町から出ていってしまった。
したがって、もう私には田舎がない…。
叔父や叔母とは今では交流がない。
「サチコ」と「ナオコ」という二人のいとこがいたけれど、
音信不通だ。いま、どこで何をしているのだろう。
 
血のつながりがあるわけではないが、足澤さん御夫妻も、娘も、そして私も、
まるで本当の親戚のように向き合っている。
「本当の親戚だと思っているから…。だから、また、おいで…」
初めて会って、すぐに打ち解けて、親しくおしゃべりしていたが、
あっという間に、お別れのときはやってきた。
『田舎に泊まろう』や『世界ウルルン滞在記』のエンディングのようだ。
娘は、足澤さんが見えなくなるまで手を振り続けていた。
 
今宵は盛岡に止まる予定だ。
いわて銀河鉄道で盛岡へ向かった。
新幹線の移動と違って、ローカル線の旅はいいもんだ。
地元の人たちの生の会話が聞こえてくるのだ。
方言と、独特のイントネーションは、外国語をきているような感じで、
ガタンゴトンという振動も手伝って、いつの間にか、眠ってしまった。
眼を覚ますと、山村風景が町の風景になっていた。
 
盛岡に着くと、亀屋の菊池正和さんが迎えに来てくれていた。
夕方6時過ぎ。お腹もすいたなぁ。
菊池さんの夕ごはんの御提案は2つだった。
「ぴょんぴょん舎の冷麺」か「白龍(アピロン)のじゃじゃ麺」のどちらかだ。
じゃじゃ麺をお願いした。
 
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肉みそをマゼマゼして食べるのだが、これには参った。
あきることなく、どんどん食べられてしまうのだ。
 
 
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にんにくのすりおろしやラー油が加わって、じつにうまい。
菊池君はB級グルメですけど、と謙遜するが、大満足の夕ごはんとなった。
 
イメージ 5
まだまだ終わりじゃないですよ!そう菊池さんが言った。
ここにもうすこし肉みそと、生卵と、ねぎと、そしてスープを入れて楽しむのだ。
「ちーたんたんをお願いします!」と頼むのだ。50円だ。
ライトなこってり面を食べたあとの、卵スープは、じつによく考えられている。
もちろん、じゃじゃ麺もちーたんたんも今回が初めてではないけれど、
じゃじゃ麺発祥の地である白龍本店のじゃじゃ麺は絶品だった。
 
娘をホテルに帰し、私と菊池君は居酒屋へと向かった。
やり投げで全国第7位の記録を持つ菊池君は、実に爽快な男で、
食べっぷりも豪快だ。
偶然見つけた居酒屋で、話はガンガン盛り上がっていった。
不思議な体験の始まりでもあった。
 
また、あした!
 

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