軍事評論家熊谷直の社会評論

アジアを中心にした社会・軍事の情勢やニュースの分析

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 今年のノーベル賞化学賞に決まっている下村脩氏は、おわんくらげの体内から紫外線に反応するたんぱく質を見つけたことが、受賞理由になっているそうである。また最近、太平洋側の本州近くの深海で赤提灯と呼ばれる特殊の発光体で光るくらげも多数発見されている。陸上の蛍だけでなく、海にも光る生物がいろいろと生きていることがわかっている。
 私が子供であった戦争中に、少年倶楽部だったか子供向けの雑誌か本に、蛍のような光をもつ発熱しない電灯が発明されたらノーベル賞ものだというような記事があったことを覚えている。しかし一般の人は知らなかったが実は、日本海軍の潜水艦の中では蛍光灯が使われていた。蛍光灯の使用は、海軍の秘密事項になっていたのであり、ほかにも一般には知られていない技術的な発明品が、軍では使用されていた。ある面ではアメリカに先んじていたそのような技術が、アメリカの占領状態のなかでアメリカに持ち出され、それを基にして発達したアメリカの技術が日本に逆輸入されたものも珍しくない。軍艦や飛行機を作るのに役立っていた金属関係の技術は、日本が連合軍の占領政策によりそのような兵器をつくることを禁止されていたあいだに、アメリカで活かされていた。戦前の日本は生産力は低かったが頭脳だけで行なう研究や発明には優れたものをみせていたのであり、それが今年の、物理や化学面でのノーベル賞の大量受賞決定につながったといえよう。
 最近の日本社会ではこのような技術者や研究者が軽視されている。会社で技術系の社長が生まれることは少ない。また、昭和30年代まで大学の難関学部は工学部であったがこれが金銭的に恵まれているとみなされるようになった医学部第一に変わっただけでなく、最近では工学部や医学部を含む理系の学部が敬遠され、法学や経済学、管理学のような、比較的楽をしながら金儲けや政治につながると思われている学部に人気が出ている。さもなければ国際的に活躍して自分を売り込むのに役立つ語学や小説家になるための勉強を文学部でするということに関心がある若い人が増えている。日本の将来のためには、子供のうちから理系に関心が向くような教育をすることも必要であろう。
 ところで皆さんは、京王線仙川駅の近くにある武者小路実篤旧邸の庭の湧き水口に、光苔があることを知っているだろうか。蛍の光とはちがうが、輝くということでは同じである。たまたまここを訪れたとき、いつもは黒ずんでいることが多いというにもかかわらず、光り輝いているのをカメラに収めることができたので、目の保養までに添付しておく。このような光る生物の一種である蘚苔類を研究する人もいてよかろう。
 
 

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