軍事評論家熊谷直の社会評論

アジアを中心にした社会・軍事の情勢やニュースの分析

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狸が出た

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 熟した柿を狙ったのか久しぶりに、裏庭に狸が姿を見せた。今年はどこの家の木にも柿がたわわに実っている。そのためか尾長のほかは、柿の実をつつく鳥は少ない。
 ところで毛沢東の孫の毛新宇が少将に昇進したという香港経由のニュースが入ってきた。39歳という最近には例がない若さだという。各種のニュース写真に見られる本人の体型は失礼ながら狸腹であり、祖父のように野戦を転戦することは難しそうである。戦略研究の職についているので、その方面ではそれなりの評価がされているのであろうが、寡聞にして研究内容は知らない。あちこちに掲載されている写真は大佐のときのままの肩章をつけたものであり、10月1日の国慶節を前にして、急遽の昇進であったのであろうか。北朝鮮に続いて軍の後ろ盾による毛王朝の成立を画策している一派があるとすると問題だ。
 北朝鮮の後継者問題もこのところ表に現れることが少なくなったようだが、それが金正日の健康回復を意味しているのか、内部での権力争いが一段落したのか、これも明らかではない。独裁国家の内部事情は長い時間がたってからようやく真相が現れてくるのであり、こちらも事態を注視している必要がある。金正日国防委員長の一時期の写真は、メタボ腹が消え、気の毒なような憔悴ぶりであったが、このところ発表されているものは、元気を取り戻しているように見える。しかしひょっとしたら影武者かという疑惑が頭をよぎるのは、相手が独裁国家だからである。
 鳩山新首相には、独裁国家のような影はない。しかしだましあいの政治の場で活動するにはひ弱さがあるという懸念がどうしてもでてくる。麻生首相程の危うさはないにしても、国際会議の場での発言が、日本の手足を縛ることにならなければと思っている。閣内でも不統一の火種が最初から大きくなりつつある。ハトがタヌキにだまされ、追い立てられないように彼岸の日に我が家の庭に現れた狸を見て思ったことである。

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