日本航空はついに経営が破綻した。天下り経営者による放漫な施策を見ていて、またシンボルマークに表れている親方日の丸的な従業員の意識から見て、危ないなという感じは10年以上前から持っていた。また政府の施策方針に従わざるを得ない国策会社としての発足の経緯から、改善に限界があることも知っていた。かつては航空関係者であり軍事史家でもある私は、日本航空を横目で見ていただけでなく、わずかながら株も保有している。しかし国家との関連で日本航空の活動を見てきた立場上、株価が下がることが分かっているからといって、これを手放す気にはなれなかった。これからの政府の日本航空に対する対策を知るためには、株を保有し続けるほうが望ましい。今後の政府と会社や関係銀行の動きを注視していきたい。
各県一カ所以上の政府の方針に従って、全国につくられた空港の運営がここにいたって破たんしつつある。先日テレビ収録の関係で佐賀空港に行ったが、閑古鳥が鳴いており閉鎖の方向に向かっている。年始には急用で山口宇部空港と高松空港を利用したが、満席というわけではなかった。待合室で見ていると、日航便のほうに空席が多い気がする。航空機は人の命を預かる乗り物なので、人々は本能的に経営が危ない航空会社は空の安全にも手抜きや不具合があると思ってしまうからであろう。かつてアメリカ行きの安い切符で現地航空会社の便に乗ったところ、ジェットストリームに乗って燃料代を節約しようとするつもりがあったのか、気流の乱れに悩まされ続けてほとんど寝ることができないことがあった。飛行機は離着陸の時を除けば、車よりも安全な乗り物だが、世界的に見て、大事故を起こす航空会社は、整備の手を抜き、人件費も節約しようとしている会社であることが多いように思われる。日航はその面では比較的安心できる会社であったので、その状態を維持しつつ早い経営改善に期待している。
|