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鳩山首相の出馬から退陣表明にいたる過程は、私が最初に予想した通りの状態になった。その前の麻生首相にしても似たようなものであり、「売り家と唐様で書く三代目」そのものであった。ドロドロした雰囲気がある政界で、現実的な政治をしていくためには、情報収集州ができる視野の広さ、分析力、状況判断力とそれから出てきたものを現実に適用していくあくの強いリーダーシップを必要とする。理想を持っていることは必要であろうが、導き出した結論にしがみついているようでは、変化する状況に対応できない。人々の生活の現場を知らないで、不適当な結論を導き、メンツのために政治主導を論じてもだれもついてこない。
日露戦争時の政治家や軍人指導者たちは、明治維新の戦いや西南の役前後の混乱をくぐりぬけてきた人たちばかりであったために、状況判断の正確さと強いリーダーシップを身につけていた。おかげで日本はこの時代に、その後の発展の基礎を築くことができた。しかしその後の大正、昭和の政治家や軍人指導者たちは、明治になってから軍学校や東大で特殊な育てられ方をした人物が主体であり、「父祖が血で購った満洲」にこだわり、日露戦争の結実を手離さないこととと、その伸展だけに目が向いて、ついに中国中部と南方への進出という国力不相応の行動を推進してしまった。昭和の総理の犬養、近衛、米内、東条など、彼らすべてにその傾向がある。米内のように海軍という世界しか知らない人物が、戦争末期に、日本を終戦に導いたということだけから高い評価を得ているが、海軍人事を研究した私の目からは、やはり政治家としては難がある。
学者が弱者のための理想主義的政治を主張したり、日本独自の国連中心主義や米中から距離を置く政治を主張する分には、実害は少ない。過去に学者との付き合いが比較的多かった私の経験から、そう考えている。しかし学者であってはならない総理大臣の鳩山由紀夫氏は、三代目の気楽な生活で身に付いた性格のために、学問の世界で身につけた学生時代のの延長的な行動や発言で日本を混乱させた。学問の世界と政治の世界の区別ができないままに思いつくままに気楽な発言をして、行き詰まった。
戦中戦後に世間で苦労して育ってきた人であれば、もう少し現実的な情報収集や判断、対人関係のテクニックを発揮することができるであろうが、彼にそれを望むことはできなかった。後継者には、三代目や学者出身、学者ではなくても気楽に育った人物を選ぶべきではあるまい。しかし地方政治家や秘書上がりの、名誉欲や金銭欲だけで動く人物であっても困る。どこかに人材はいないものか。菅氏は比較的現実主義者のようであるが、過去の実績から見ると、所詮は中継ぎ役でしかあるまい。自民党にも代わりの人物が見当たらないことが、有権者として頭が痛い。
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お坊ちゃん。
お金持ち。
苦労知らず。
世間知らず。
自分の力で、首相になってない。
人が付いて来ない。
自分で稼いだ事がない。
格好付けたがり。
辞めても安心。
言葉の矛盾に気が付かない。
2010/6/3(木) 午後 2:16 [ 櫻(N) ]