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小沢一郎議員の政治資金問題の裁判は、起訴にいたるまでに検察側の違法な捜査があったとして、そのために無罪の可能性もあるとささやかれている。議員秘書は一般に、適法と違法のすれすれの線で金集めをしているという人々の見方が定着しているのでそれに乗った検察側が、この問題の証人として対象になっている小沢議員の元秘書の石川議員の取調べに、勇み足を示したという可能性が指摘されているのであろう。
いずれにしろこれは、裁判の判決で決着する問題なので、これ以上は述べないとして、議員秘書も秘書として政界・官界・財界の裏を知った後に、地方の市長などの選挙に出馬したり、衆議院議員に立候補して当選することが多いことからみて、選挙の洗礼を受けているとはいっても形を変えた天下りをしていると見ることができる。そのような裏の動きに通ずることが政治家言い換えると政治屋の第一条件だとすると、いわゆる政治家はいらないといいたくなる。人々のためを思って行動して財産をなくしてしまったという、井戸塀政治家の出現に期待したい。
地方に行くと建設業関係に政治家の後援会の役員を務めている人が目立つ。政治家には建設族、郵政族、厚生族、文教族、防衛族、外務族など、過去に大臣・委員などの関係職務を務めた人を中心にした族議員がいるが、資金集めに有利なのはここで書いた順番であろう。官僚OBと現職官僚、それに地方の族関係者が族議員とのつながりを、自分の利益のために利用しようとして特定のグループを作っている。自民党政権が続いたためにそのような利益を得る機会が少なかった民主党は、民主党議員のために官僚組織反対を言い出し、鳩山・菅内閣のように官僚の利用に失敗して、それが国民の不利益に結びついた。
いずれにしろ現在起こっている政治の問題は、人々が自己中心に動いてきたためといえるものが多い。議員も官僚も財界人も、己を捨てて奉仕するという精神を取り戻さない限り、心ある人々がやがて、明治維新のような改革に向けて、動きはじめることになるのではないか。そのきっかけはやはり、江戸末期や昭和の敗戦のような外圧になるのかもしれない。
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