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1930年、つまり18年後に原発ゼロにするという意見が目立ち始めているが、その主張をしている人は、科学的論理的にものを考えた結果、そのような主張をしているのだろうか。東日本大震災で放射能汚染があったからというだけの感覚的感情的な主張であるような気がしてならない。幽霊が怖いというのと同じではないのか。大脳生理学では、脳波が外部の電磁波などに影響されて乱れることが分かってきている。だとすると環境を操作すれば、他人に幽霊を感じさせて精神的な破壊に追い込むこともできるだろう。集団催眠で、原発はあってはならないものだと思い込ませることができれば、社会を破壊することもできよう。その意図を以て原発ゼロの主張をしている集団がいるとしたら、そのほうが怖い。放射能汚染が怖いと単純に感覚的に思っている人は、そのような宣伝に弱い。眉につばをつけて狐に化かされないように用心し、理性的にものを考えることが大切であろう。
私は原発ゼロが最適だとは、大震災のときから思っていない。問題は原発関係技術者のおごりと油断、それに電力関係経営者の無知と儲け主義のため、安全に金をかけなかったことから事故事態が発生し悪化したと考えている。地震だけでなく最悪の事態を想定して安全対策が採られていれば、原発で非常用電源が遮断されたとしても、放射能物質が問題になるほど大量に外部に放出される結果にはならなかったであろう。国会の事故調査委員会報告を見ると、そのことが分かる。そのような事態を招いた責任の半分は前から主張しているように、原子力反対の国民にある。人々の感覚的単純な原子力への恐れが、関係者に原発の運用状態の公開を躊躇させ、危険対策を採らせることを妨害した。そのもとは広島、長崎の原爆の結果起こった原子力は危険なものという、幽霊を見る心理にある。その傾向をあおったのが、冷戦下の共産圏を中心にした勢力の日本国民への働きかけであった。そのことは当時の公安調査庁や公安警察関係の情報にあったが、国民の多くはソ連や北朝鮮は桃源郷であり、原子力の利用を図り自衛隊の軍備を進めている日本政府は、悪の政府であると主張していた。自衛隊ももちろんそのような悪の手先だと宣伝されていた。集団催眠にかかっていたともいえよう。しかし今は、共産主義経済は好ましくないもので共産党独裁国はいずれ崩壊する運命にあったという説が日本の世論のほとんどを占め、拉致問題などで北朝鮮は悪の帝国だとするアメリカの主張がそのまま日本人に受け入れられる情勢になっている。自衛隊も災害派遣やPKO活動が評価されて、国民の多くに受け入れられるようになった。
同じ愚を日本人に繰り返してもらいたくない。一時的な感情で原発ゼロにしたらどうなるか。日本の原子力利用についてのこれまでの貯蓄がゼロに向かい、その面で発展しつつある中国やインド、さらには北朝鮮にさえ対抗できなくなるだろう。核分裂ではなく核融合によるきれいな核エネルギーを取り出す将来の技術も研究がストップする。エネルギーは核反応により新しく生み出すことができるが、太陽エネルギーを風力や電子発電でエネルギーに変えても、地球上に新しいエネルギーを生み出したことにはならない。太陽熱は放っておいても地球を暖めるのに使われるのであり、植物を育てる。石油などの、昔蓄えた太陽エネルギーを利用できるのは、その結果である。これはエンタルピーという物理の熱力学についての総熱量不変の法則を知っている人なら容易に理解できるだろう。異常気象の原因として化石燃料の燃焼による二酸化炭素の放出があることはよく知られるようになったが、大規模な風力発電も日本の気象に影響する可能性がある。その調査なしに自然エネルギーの利用を軽々しく主張する軽はずみな人は、人類の将来を考えていない目先の自分のことしか考えないない人たちだと、子孫から非難されることになるだろう。そのような集団催眠にかかった人々により世論が形成されて、日本が誤った道に進まないことを子孫のために願っている。子孫の永続性と繁栄を願ってこそ、人間だといえるだろう。もちろんこれは、放射能汚染物質の除染など、当面必要な処置をすることを否定するものではない。
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