軍事評論家熊谷直の社会評論

アジアを中心にした社会・軍事の情勢やニュースの分析

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 北朝鮮の政変が、西欧系の多くの国の正月前に行われたことに注意する必要があるだろう。日本の真珠湾攻撃がアメリカの日曜日朝に行われたように、朝鮮戦争も1950年6月25日の早朝、北朝鮮軍が38度線を突破し南下してはじめられた。その日、韓国軍の兵士は日曜日なので前日からの酒に酔っているものも多かったのである。
 戦前の日本や今の沖縄と同じように、旧正月(2月)を大切にする風習が朝鮮半島に残っているとはいえ、公的な正月行事は新暦の正月で行われている。それゆえ、もし北の金正恩が韓国に対して軍事行動を起こしたり核やミサイルの実験を命じるとすれば、新年早々である可能性が強い。反軍、反正恩の勢力が一掃されたのは、その準備行動であったと解することもできる。
 しかし問題は、叔父の張成澤一派を処刑したことを中国の政権幹部がどう受け止めているかであろう。中国の習近平政権は、北に対しては属国扱いしてきた過去の経緯から、金正恩が独裁者として行動することに不快感をもっていることは、これまでの両者の接触状態を観察していれば推測できる。
 習近平は、北が中国から食糧の支援を受けなければ、北の人々が不満をもち、正恩政権の崩壊につながりかねないことを危惧しているようだが、その気持ちを、正恩は理解していないのではないか。かつて父親の金正日が、密植栽培など思いつきの農政を推進して人々を飢餓に追い込んだ事実を、知らないのではないかと、習は正恩を疑っているのであろう。その状態から脱出できるように張一派に手を貸しているときに彼らを正恩が処刑してしまったのだから、中国が北の経済を見限ってしまう恐れもある。その先は北朝鮮併合であろう。チベットと同じ運命を北がたどる可能性がないとは言えない。
 正恩政権が、最低の種類と内容であっても危ない軍事冒険に出るようであれば、中国は、尖閣に対する圧力以上のものを北朝鮮に及ぼすことになろう。しかし所得格差問題などで中国の足元もぐらついている。それが南北シナ海での対外的な領土・資源の要求行動や、高飛車な領海・領空関連の日本に対する行動に表れていると考えるべきであろう。いずれにしろアジアの情勢は中国の動きを軸にして予断を許さないものがある。来年のアジア関連の外交・防衛問題は日本の将来に大きく影響するであろう。

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日曜といったのは皆がゆっくりしているときを狙って仕掛けるという意味で、正月休暇はまさにその時期であり、尖閣の中国気球問題はその可能性があります。

2014/1/3(金) 午前 11:56 [ kuh*c*i3*4 ]


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