軍事評論家熊谷直の社会評論

アジアを中心にした社会・軍事の情勢やニュースの分析

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 文部省の教科の改定で、日本史とか世界史のような区別をなくし、また日本でいうと明治維新以後に当たる近現代史を世界との関係で組み立てなおして、世界大戦の中での日本の戦争という見方をしたり、日本の戦後の東西冷戦の中での立場や、中近東イスラエルやイラン、イラクの各種戦争・紛争のような、歴史というよりは政治外交に近い部分も生徒に学ばせるという。
 まことに結構なことである。
 このような方向が、アメリカはもちろん、中国や朝鮮半島、ロシアでも受け入れられれば、日本が一方的に侵略をしたと言う国連憲章の思想(日独は今でも旧敵国とされている)や、戦犯と靖国神社の問題も客観的な見方をするように変わっていくであろうが、もちろん当面は、そのように楽観できるわけではない。
 お人よしの日本人は、おれおれ詐欺にもすぐに引っ掛かるし、外交や軍事が当事者は表向きは仲良くしているように見えても、裏では外交交渉のだまし合いをし、スパイ的な盗聴やネットでのだまし合いをしていることに気づいていない。侵略をするために官庁の役人や教育現場に人を送り込んで、場合によっては帰化人にしてしまって、国家百年の計をたてている事実を知らない。かれらはその間に重要な政策などの情報を本国に送るだけでなく、組織転覆のための活動をすることもある。
 警察の公安関係者や公安調査庁、自衛隊の秘密保全担当者は、誰が怪しいと知っていても今後のためや縦割り行政の関係で完全にお互いの情報をやり取りしたり公表したりすることはしない。、手の内をさらすことはしないし、将来の外交や軍事を難しくしないように気をつけている。ただ本当に怪しい人物は、隣人にも怪しまれないように気をつけているし、「能ある鷹」のように爪を隠している。だからといって外国人だからというだけで、まじめな外国人の人格に傷をつけてよいものではないので、取り締まりは難しい。ただ情報や宣伝(プロパガンダ)、諜報(スパイ)などに一応の知識技能をもつ私は、観察をし話をしていれば、怪しい人物は何となく見当がつく。
 西洋人は日本人と外見が違うので、すぐに怪しまれる。大東亜戦争中に日本に残った西洋人は、イギリス人とドイツ人の区別がつかないので、同盟国のドイツ人でも日本人に警戒されて困ったようだが、朝鮮半島から出稼ぎに来た人たちは、当時は国籍が日本人であり見かけも言葉づかいも似ていて日本人化していたので、比較的容易に日本社会に溶け込んでいた。私が九州と山口で過ごした幼稚園から小学校時代の同級生に、そのような子が何人もいた。終戦間もないころにかれらは、教室から姿を消した。
 いわゆる在日には、彼らやその子弟もいるかもしれない。しかし日本に帰化してしまった人たちは、秀吉の朝鮮出兵のときに日本に連れてこられた陶工やそれ以前の任那や百済が新羅や高句麗に滅ぼされたために日本に渡って来た人たちのように、縄文人たちの血が濃いその他の人との区別がつかなくなっている。在日といわれている人も、朝鮮学校などで特殊な教育を受けたりせずに、帰化してしまえば、将来は名実ともに日本人と呼ばれるようになるであろう。
 政治の中でも外交と軍事の業務は、現在の一般の日本人が接触する機会が少ない。そのためにその部門に精通した日本人は多くない。それでもそこに在日系の人が入り込む可能性はある。しかし帰化して世代が変われば、かれらも先祖のことを忘れて純粋の日本人ということになるのだろう。少なくとも150年たてばそうなる可能性がある。そのときには性格的にも純粋の日本人になっているのではないか。在日の側もそれ以前からの日本人も、お互いに融和に努めてほしい。文部省の教科改定は、その一つの方策といえよう。それを通じて他国の方から日本に歩み寄ってくる機会も増えよう。それが本当のグローバル化に通じるのではないか。
 
  

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