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参院選挙後の初国会が始まり民進党の蓮舫参議院議員も党首として、参議院で安倍内閣総理大臣に質問をする機会が出てくる。今のところ衆議院の活動が優先されているので、安倍総理に質問をするのは衆議院議員で民進党の幹事長を務める野田佳彦元総理大臣であるが、二大政党の一方の党首が存在感を示すことができないという状況は好ましいことではあるまい。
もう一つの蓮舫党首の問題点は、台湾籍と日本国籍の二重籍になっていたということであろう。国連加盟国として国連安保理事会でも重要な役割を務めている日本は、1971年に国連が中国の代表権を中華人民共和国(共産党政権)が保有すると議決したときから中華民国国民政府が支配していた台湾地域を、国連では中華人民共和国の支配地域として扱うことにせざるを得なくなった。そのため翌年1972年には田中角栄内閣のもとで日中国交回復として共産中国を中国の正式代表と認めることをした。しかし台湾地域は実質的には国民政府が支配しているので、日本と台湾の外交的な連絡は、表向きは経済文化代表処という名の民間機関を通じて行ってきた。なお沖縄の日本への返還が行われたのも昭和47年(1972年)であり、この道筋をつけたのは佐藤内閣であったが実際の返還業務は田中内閣が担当した。当時は日本の国内で爆弾騒動や学園騒動、あさま山荘事件など左翼勢力が騒動を起こしており、実務的な田中角栄首相が政治的なリーダーとして適任であったので対応処理ができたといえるのではないか。
民進党の蓮舫党首の国籍問題は、このような混乱の時代に原因を求めることができる。台湾ではこのところ、台湾の独立派(シンガポールのように)が勢力を伸ばし、世論調査でも若い人のほとんどが共産中国よりも台湾独立に関心があるというから、台湾の民主進歩党蔡英文主席が国民党の流れに乗っていた候補者を破って選挙に勝ち政権を握ったのは、自然の流れであったといえよう。しかし同じ略称の党名をもつ日本の民進党蓮舫党首は、党内でも右と左から突き上げられて、党内をまとめ上げることができず、再び選挙政策として異質の共産党と手を握ろうとしている。このままでは党内分裂で地方の小さな選挙さえ落としてしまうことになるのではないか。
蓮舫党首が得意とするのは「二番でどうして悪いのですか」というコンピューターについての予算査定のときの管理学的な表現が、すべてを語っている。あるのは管理学的な目先の合理性であって、人の心に踏み込むことをしていない。そのため保育園の整備や学校教育に予算をつけなさいというような、目先のことしか見ていない。お母さんたちが求めている保育充実は、自分が働きたい職場に近いところにいつでも子供を預けることができるようにという自分中心の充実であって、保育士の俸給は自分たちが税金という形で支払っていることには考えが及んでいない。これでは複雑な構成の党内の人々をまとめていくことはできないだろう。
私は国籍の問題は過去の事情から生じたことで、やむを得ないと目をつぶらざるを得ないものがあると思う。掘り繰り返してはいけない個人的な事情も絡んでいるとみている。それよりも真の合理性は何か、どうすれば大局的にみて人々が納得できる施策をすることができるのかについて考えていくべきだろう。単純にヒト、モノ、カネを効率的に使う管理学、経営学の視点で施策をすると失敗すると思っている。蓮舫党首は実務的な田中角栄首相の施策を研究してみるのがよかろう。
合理性を発揮するのならまず、党内の統一のために左翼的な人々を切り捨てることから始めるべきだろう。社民党でさえ潰れかかっている現在、切り捨てて困るのは沖縄で赤旗を振って人々の安寧を妨げている、本土で食い詰めて沖縄を食い物にしている非合理的な人々やそれを焚き付けている人たちだけであろう。沖縄の人たちが皆、米軍の存在を嫌っているわけではない。仮にアメリカの大統領にトランプ候補が当選したとすると、日本に自律的な防衛力の整備を要求してくる。もし在沖米軍が全面撤退したとすると、日本は現在の何倍もの軍事費を必要とし、場合によっては核兵器さえ整備しないと国防が不可能になるのではないか。現状を見ることが大切である。単に目先の合理性だけで判断してはなるまい。
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