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今月13日の夜、沖縄名護沖の海上で給油訓練中の普天間配置の輸送機オスプレイが、手順を誤って給油ホースが外れ、これがオスプレイの回転翼に当たったために事故が起こったと、米軍が発表している。大筋では発表に誤りはあるまい。しかし米軍の組織や考え方を知らない一般の日本人は、オスプレイが危険な輸送機だと思い違いをさせられていることから、琉球の新聞や朝日新聞系はともかくとして、読売新聞までが同じような報道をしているのに惑わされている。これで日本人にオスプレイ拒否ムードが広まると、喜ぶのは中国共産党軍と習主席であり、日本は琉球列島を失うことになりかねないので、沖縄で情報関係司令職を務めた経験があり、沖縄にも米軍の内情にも通じている私が、軍事評論家として警告を発しておきたい。
はじめに述べておきたいのは、もし計画通りに辺野古沖といわれている米海兵隊基地キャンプ・シュワープに普天間からの移転が完了していれば、この事件は起こらなかったろうということである。ただし給油ホースが外れるような事態になる訓練はシュワープ沖などで行われる可能性があるので、事件発生の可能性を否定するつもりはない。
軍の航空訓練は搭乗者などの技量を向上するために、現在の技量ぎりぎりの危険な状態で行われることがある。戦場は命がけで行動せねばならない場所であり、戦場で敵に勝つ任務を達成できるようにするとともに無駄に命を捨てることにならないように、後方での訓練をしっかりしておく必要がある。民間機パイロットであれば夜間にそのように危険な訓練を強制されることはないが、軍用機の搭乗者はそうはいかない。後進国の民間機パイロットは、軍パイロットの経験者が多いので、無茶な飛行をする者もいるが、軍では無茶な飛行ができるように段階を追って訓練をするのである。そのためには、それなりの訓練場所が必要になる。周囲に住宅が立ち並んでいる普天間基地は、危険な訓練をするための根拠地としては不適当なので、適当な場所に移転することが計画され、いよいよ工事が始まろうとしているときに、ものがわからない鳩山由紀夫首相によって計画がつぶされたのである。迷走の責任者は由紀夫氏であり、いまだにその延長線上で行動して共産中国に利益を与えているのは、最初から中国に抱きこまれていたからと考えざるを得ない。
次に米軍の訓練担当の司令官やその上級者たちが、普天間で事故を起こすとアメリカの国防計画そのものを揺らす可能性があるからと、常にパイロットたちにも戒めていたことは、発表内容に表れている。そのため事件のパイロットは普天間に着陸することをやめて、嘉手納などに向かおうとしていたようだ。しかしそれも不可能なので、海岸に着水したということらしい。しかし夜間に岩だらけの海岸に着水するのは危険極まりない。そのため犠牲者をだし、米軍のトップは、パイロットが自分たちの身を犠牲にして住民の犠牲を避けたその判断を称賛している。しかし沖縄の人は、このことを称賛することはあるまい。相手に思いやりを要求しながら、自分たちは、相手を思いやろうとしてはいないのだ。もう一つここで考えておくべきは、ホースと衝突したのちに直ちに嘉手納や那覇の飛行場に向かえば、あるいはパイロットたちは犠牲にならなくても済んだかもしれないということである。しかし那覇は米軍の管轄外であり、嘉手納も空軍の管轄基地なのでそうしたくはない。これは米軍内の縦割り行政からくる躊躇であり、日本の役所と変わりはない。
世界の情勢は自己中心的な内向きの方向に向かいつつある。太平洋とシナ海では共産中国が得手勝手な主張を軸に勢力圏を広げようとしている。目先のよくわからない軍用機の事件を自己中心的に利用しないよう、日本国民は視野を広げて政治的な判断をしてほしい。
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