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このところTPPがらみのニュースが多いが、首相の話が玉虫色で、真意がわからないというメディアが多い。外交は手の内を見せないことが大切なのでこれはある程度やむをえないことであろう。メディアのなかには食糧安保を取り上げるものも出てきているので、国家安全保障の観点が抜け落ちているわけではなさそうだが、その点への配慮はしっかり総理にお願いしておきたい。
それは別にして、閑話を一つ。ある人が、掃除や整理整頓にとられる時間をなくしてゆっくりしようという発言をラジオでしていた。近所の奥さんが掃除をしていたら、そんなことはやめなさいよと、訪ねてきた仲間に言われていた。朝のうちに内外をきれいにして、皆が気持よく過ごせるようにすることは大切だと思う。 実利の観点から言うと、近所に汚くしている家があると、あたりの土地家屋の資産価値が下がる。不動産鑑定上のポイントにもなっている。
団塊の世代ぐらいから、自分がゆっくりするために自分が環境をきれいにすることを人々がサボり始めてきた気がする。学生のころから飲み会やテレビなどで夜遅くなり、朝寝が常態になって、掃除どころか朝食抜きという不健康な生活が、蔓延している。そのような生活習慣が、世の中を住みにくくしていることに気が付いていない。
(きれいに清掃されている藤枝の町)
明治時代に朝鮮半島に進出した日本人は、王宮があるソウルさえ掃除がされていなくて不健康な都市であるのに驚いたことを書き残している。日本人が訪れるようになったころのパリは、やはり中世以来の不健康さを残した都市であった。下水道が整備されていたので健康的だとするものを読むことがあるが、女性が、パラソル型の裾が広がったスカートのまま、やむを得ずそのまま暗い庭の隅で立ち小便をしたり、風呂に入ることがないので香水が発達したという話と合わせて考えるべきだろう。
学校や大会社で掃除を用務員などにまかせて、生徒や社員たちが自分ですることが少なくなった時期が、人々が身の回りをきれいにしておこうという発想をしなくなった時期に一致する。子供の時から王子様、王女様になってしまったからであろう。その子供たちが世の中の主役になるにつれて、汚いことや手がかかることは自分でせず、収入が少ない下層の人々にさせようとする。自分の子供にもそのようなことはさせない。自分たちは上流階級であって、そのようなことはせず、もっと高尚な仕事をするのだと思い違いをしているようだ。しかしそれでよいのか。ちょっとした放射能汚染に敏感で、子供を全く外で遊ばせない人や公園・道路清掃などをすると放射能の被害を受けるので国や市がやれと主張するような人は、自分が王様や王妃様のようなものだと思っているのではないか。TPPの問題に戻ると、アメリカのように移民を受け入れやすくして、汚れ仕事は外国の低収入の人にさせることが望ましいという解答がここから生まれてくると思うのだがどうか。
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2011年11月16日
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