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イスラエル空軍がシリア領内の車列を狙った爆撃を行なったというが、イスラエルは、先制的な自衛権発動だと、自国の権利行使行動であったことを主張することになるであろう。 報道されているとおり、ヨルダンのヒズボラ組織への対空ミサイルの搬入阻止や化学兵器阻止のためであったのであれば、イスラエルにとっては自国の存亡にもかかわる事態なので攻撃をしたという理由になる。
イスラエルは周囲を、自国の滅亡を図るアラブ諸国に囲まれているのだから、生き延びるためにはなんでもするという態度でこれまで戦ってきた。もともと建国のときから、英米が後ろ盾になっているのだから、強気なのは分かる。核開発をしているイランの核施設を爆撃する意志があることは、なんども匂わせている。過去にイラクの核施設といわれていたものを爆撃したこともあるのだから、口先だけの脅しではない。アメリカは、自国が敵対してきたイランをイスラエルが攻撃することに強く反対することはあるまい。
いっぽうでイスラム過激派が冷戦時代のソ連共産党に代ってアメリカの脅威になっている現在、アメリカが中東や北アフリカから完全に撤退することはあるまい。この地帯はアルジェリアの人質事件に見られるように、日本にとってもエネルギーの関係で重要な地域である。中国もかつてのソ連以上に、この方面に経済援助や資源開発の種を撒き散らしている。日本人は自分にはかかわりがない遠い地域の出来事だと思わずに、地域に目を光らせていることが必要だろう。
東アジアでは北朝鮮の長距離ミサイルの実験成功、日本の偵察衛星のシステム運用に必要な衛星打ち上げの成功、韓国の人工衛星の最初の打ち上げ成功など、宇宙をめぐる競争が激しくなってきた。あらゆる面でお互いに競争関係にあるのだから、日本は自衛上、平和目的いがいのこのような開発はしないなどとのんきなことはいっていられなくなっている。中国の宇宙兵器は、開発度が日本をはるかに超えている。核兵器を搭載したミサイルは、アメリカだけではなく東京にも照準が定められているのは確かだ。北朝鮮が核ミサイルを開発することばかりが脅威として宣伝されているが、北が力を誇示するためにしている宣伝だけに、日本人の目が向けられていてはならない。中国のスモッグが春先の風に乗って東京まで到達するといわれているが、北の核実験は地下で爆発したものの一部がとうぜん、放射能塵として北日本に到達するだろう。その確率は国内原発の事故による放射能と同じように考えるべきだろう。実験による放射能漏れ自体は小さいであろうが、近いうちに実施することは状況から見て確かであり、切迫度としては国内事故の発生する確率よりは大きい。
日本の人々は、身の回りの生活のことだけに目を奪われているのではなく、このような世界の情勢にも敏感であるべきだろう。もちろん、車の安全点検や石油ストーブの安全など身の回りの安全を確実にして、自分と他人の平穏安穏な生活が破壊されないようにすることは、最初にすべきことである。
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2013年02月01日
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