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ウクライナの情勢が、やはり予想していたとおりに、ロシアとクリミア半島を結び付ける回廊づくりの方向で進みつつある。天然ガスなどエネルギー源をロシアに頼っているドイツほかEU諸国は、ロシアに腰が引けた対応しかできていない。
ドイツはヒトラーの時代から、シェールガスと共通性がある頁岩から石油をとりだす技術を研究していたので、アメリカに協力を頼めば早い時期に国内でシェールガスを手に入れることができるようになるのではあるまいか。自然エネルギー先進国のイメージがあるドイツも、本格的なエネルギー源は、他の手段に頼らざるを得ないことを、今回のウクライナ問題が証明していると言えそうである。
地球上に降り注ぐ太陽エネルギーは一定であり、それを自然エネルギーととらえて過度に利用すると、人類は気候変動など、思いもかけない形でしっぺ返しを受ける可能性がある。天然ガスもシェールガスも長い過去の期間に受けた太陽エネルギーが形を変えて蓄積されたものであり、それ以上のエネルギーを利用することにすると、新しく作り上げられたエネルギーつまり、核分裂か核融合によって無から発生したともいえるエネルギーを利用するしか方法がない。月ぐらいの遠い位置に、そのままだと宇宙空間に行ってしまう太陽光を、反射して地球上に取り込むことができる施設を設置できれば、これは純粋の自然エネルギー利用になるだろう。中国が月に宇宙船を送り込んでいる政策のなかには、月の鉱物資源利用のほかに、そのようなプロジェクトも含まれているのかもしれない。
しかし長い目で見ると、そうして無から発生させたり宇宙で受け止めて地球上に送り込んだりしたエネルギーは、宇宙空間に放出されるものを除けば多くが地球上にため込まれ、やはり将来の気候変動の要因になるだろう。
人々は目先のことしか考えていないようだ。一応、子孫のためになどともったいぶった言い方をしているが、所詮は現在の自分たちが、自分中心の安楽な生活をしたいといっていると、私には思われてくる。戦争や紛争もそうであろう。自分たち民族・部族が主導権を握りたいというのが、ウクライナの紛争であり、ウクライナをEUに取り込もうとしていた西側諸民族の思惑が、ロシアとの対立の背景にあるだろう。
国際関係や世界史を勉強した人は、戦争や紛争の原因分析はできるだろうが、そのときに核エネルギーの利用については、やはり目に見えない放射線は怖いといった感覚的な反応しかできないのではないかと考えている。怖くても事故がないように完全に統制していく安全の感覚を育てることが大切だが、文科系が多いメディア関係者による報道には、そのような視点が欠けていると感じさせられることが多い。
ウクライナ問題はエネルギー問題でもある。これを日本周辺に置き換えてみると、ロシアが沿海州方面にシベリアからパイプラインで引きこみ日本にも輸出しようとしている天然ガスに過度に依存すると、ウクライナで起きているような事件に日本も引き込まれることになる恐れがある。北方領土問題でサハリン油田関係のエネルギーを利用するような取引をしても同じことになる恐れがある。中国がロシアの立場に立ったとしても、やはりエネルギーや資源問題が日本との取引材料になるだろう。原子炉の再稼働問題は、単なる目に見えない感覚的な恐れで決着してはならない。本当に子孫のことを考えているのであれば、その方面の技術開発も視野に入れて技術輸出ができる核開発を行い、正しい安全感覚も人々に植え付ける方向で施策をせねばなるまい。世界の現象はすべて相互に関係がある。自分たちのせまい視野だけで判断するのではなく、それを広げ真の未来志向でものを考えなくてはなるまい。
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