軍事評論家熊谷直の社会評論

アジアを中心にした社会・軍事の情勢やニュースの分析

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 4月28日は昭和天皇の誕生日の前日で、誕生日の29日は、昔は天長節と呼び学校ではお祝いの式典が行われた。28日は講和条約発効で沖縄が日本から切り離されてアメリカの統治下に入った日でもあり、この時から沖縄は日本本土への復帰を待望するようになった。そのようななかで発刊された沖縄タイムズや琉球新報が反米的になるのは避けられなかったが、20年後に本土復帰を果たしたときから、それまでアメリカの施政下で活動を制限されていた左翼系の赤旗が本土から沖縄流れ込み、現在の基地反対運動でも活動家のシンボルになっている。沖縄の新聞の内容の半分は新聞赤旗と共通点を持っているので、沖縄の地元メディアの声として本土でこれを取り上げることには問題があるだろう。新聞社を母体とする地元テレビ局も赤い色がついたものになり、基地賛成の意見をとりあげることはまずない。
 そのようななかで28日は赤く染まっている彼らがいう屈辱の日になっていたのであり、辺野古沖とその陸地の基地であるキャンプシュワープで何かの事件を起こさずに済む雰囲気ではなかった。
 夕方、健康状態の関係で寝そべってテレビ朝日の報道番組を耳だけで聞いていたが、私はてっきりNHKのニュースだと思って聞いていたところ、私が朝のうちに調べて置いたのとは違う状況が報道され始めたので、家人にNHKかと確認したところテレビ朝日に切り替えたという。(翌日の註記: ここまで加筆修正が多くなったのは、体調のせいであり、ご容赦を乞う)
 報道されていたのは、キャンプシュワープ(辺野古沖の工事はこの基地を沖合に拡張するのであり、新しい基地を作るのではない)のゲート付近に早朝に約200人の反対派が集まって反対の旗を振っているということから始まり、海上の工事現場に、保安庁の保安官の制止を振り切って侵入しようとした反対派の4人乗りの船が転覆して、一人が病院に運ばれたということであった。ほかに反対派のカヌー10数隻も侵入しようとしたらしいが、すべて保安官が悪いというような表現で締めくくられているにもかかわらず、映像とは一致しない私が知っていた状況に合わない不審な表現があった。
 私はまず、200人という員数が私の聞いていた員数よりも多すぎると思ったのがNHKではないと不審に思った始まりであった。聞いていると、「現地メディアの情報によると」というような逃げ道がついている。現地メディアは左翼系の報道しかしないので、反対派に有利な情報しか流すことはない。現地を知らない東京の人は、断片的な映像がすべてだと思ってしまう。
 その日テレビ朝日は、報道ステーションで古賀茂明氏と古舘キャスターが不適切なやり取りをしたということで 社長が弁解とお詫びをする報道をしていた。たまたまNHKもその日、借金逃れのために仮に出家して取り立てを逃れるという事例について、不適切な番組編集をしたということで、30分近くの時間をその言い訳とお詫びに使い、国谷キャスターに頭を下げさせるという演出をしていた。テレビ朝日もNHKも、どちらも貴重な時間を何のために使ったのかという疑問を私に抱かせてくれていた。
 政府の言論封じ込めがあったからだというお決まりの表現の自由論が、メディア側から出てきているが、どちらもどちらと言いたい。映像つきの報道は、ヒトラーの宣伝の手法に似ている。一方の側だけに都合がよい報道をしないことが、公共の電波には望まれているのではないか。沖縄についてはこれから6月まで戦時状況についての報道や番組が続くであろうが、感情を先行させないようにお願いしたい。

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