軍事評論家熊谷直の社会評論

アジアを中心にした社会・軍事の情勢やニュースの分析

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体調の関係とパソコンの関係でしばらく投稿をしなかったが、久しぶりにツィッターの関係などを覗いてみると、ジャーナリズムの世界だけでなく知識人に近い人でも若い人には、私のような立場の者にとっては理解できない考え方をする人がいるのだなと思われてくる。
 テレ朝で古舘氏と古賀氏が番組降板についてやり合ったという報道がされていて、公共の電波をそのような私憤解消のために使うのは問題だという評論が多くみられた。しかし芸能人が出演している番組では、出演者がお互いに相手の悪口を言い合ったり、総理大臣をバカ呼ばわりしてそれが当たり前だと思っているのはどうなのか。お互いに頭をたたき合って平気なお笑い芸人の行動は見ておれない。
 また週刊誌が読者獲得のために視姦紙のようになってきているのはどうなのか。私も週刊誌の記者からの問い合わせで軍事や変事についてのコメントをすることはある。最近だとイスラム過激派の関係で週刊女性の問い合わせに応じたこともある。しかし極端に下品にわたることは、口にしないようにしている。とくに皇室や他国の元首についての報道は、個人の名誉棄損だけでは済まない。過去には戦争の原因になったこともある。このところ英ダイアナ妃の生前行動が細かく報道されているが、歴史になるのは少なくとも20年ぐらいの期間が過ぎてからであろう。広く一般に流布される恐れがあることについては自制心が必要であろう。名前さえ売れればという若い人の行動を苦々しくみている。
 誰もが自分の意見を自由に発表できるIT社会は、悪くはない。しかし日本語さえ十分に使えないだけでなく、人の意見をきいてその真意を理解しようとはしないし、誤った解釈をしがちな若い人が増えているのに危機感を持っている。曽野綾子さんの最近の人種差別発言問題に反応して「けしからん」と、短絡的に反応した若い人は曽野さんの真意を理解していなかった。南アフリカで人種差別政策が行われていた時代に、差別による摩擦を少なくする方法として隔離政策も有用であったという見地から、述べられた言葉であったといえようが、相手を理解していない。
 特に年寄りと若い人との間では、言葉が通じない。根本から考え方が違うからだ。たとえばトリセツという若い人が使う言葉は、私には最初は分からなかった。また若い人は空爆という言葉があたりまえだと思っているが、自衛隊では航空幕僚監部のことを60年以上もクウバクと言ってきた。航空機による爆撃のことは航空攻撃といってきた。爆撃機ということばは辛うじて一般にも残っている。空爆と言い始めたのは日本の軍事用語を知らない記者がエアボンバートメントという英語を米軍人から聞いて、かってに直訳したことから始まっているのだろう。
 若い人は「今は昔とは違う」と口にする。年寄りは「今の若い者はどうも」と発言する。世の中の変化を適当に抑えることで、お互いの意思の疎通ができるのではないか。新し物好きだけがよいとは言えない。漢語の意志疎通ということばさえ分からない人が増えている。いっぽうで、「ワンちゃんにお水をあげる」と、「犬に水をやる」というのが当たり前であったもともとの言い方を丁寧にしすぎている。他方でで生徒は、「先生に水をわけてやれ」といっても不思議には思わないらしい。言葉にしろ行動にしろ、もうすこし変化を抑える工夫があって、世の中は住みやすくなるのではないか。
 
 

転載元転載元: 軍事評論家熊谷直の社会評論

体調の関係とパソコンの関係でしばらく投稿をしなかったが、久しぶりにツィッターの関係などを覗いてみると、ジャーナリズムの世界だけでなく知識人に近い人でも若い人には、私のような立場の者にとっては理解できない考え方をする人がいるのだなと思われてくる。
 テレ朝で古舘氏と古賀氏が番組降板についてやり合ったという報道がされていて、公共の電波をそのような私憤解消のために使うのは問題だという評論が多くみられた。しかし芸能人が出演している番組では、出演者がお互いに相手の悪口を言い合ったり、総理大臣をバカ呼ばわりしてそれが当たり前だと思っているのはどうなのか。お互いに頭をたたき合って平気なお笑い芸人の行動は見ておれない。
 また週刊誌が読者獲得のために視姦紙のようになってきているのはどうなのか。私も週刊誌の記者からの問い合わせで軍事や変事についてのコメントをすることはある。最近だとイスラム過激派の関係で週刊女性の問い合わせに応じたこともある。しかし極端に下品にわたることは、口にしないようにしている。とくに皇室や他国の元首についての報道は、個人の名誉棄損だけでは済まない。過去には戦争の原因になったこともある。このところ英ダイアナ妃の生前行動が細かく報道されているが、歴史になるのは少なくとも20年ぐらいの期間が過ぎてからであろう。広く一般に流布される恐れがあることについては自制心が必要であろう。名前さえ売れればという若い人の行動を苦々しくみている。
 誰もが自分の意見を自由に発表できるIT社会は、悪くはない。しかし日本語さえ十分に使えないだけでなく、人の意見をきいてその真意を理解しようとはしないし、誤った解釈をしがちな若い人が増えているのに危機感を持っている。曽野綾子さんの最近の人種差別発言問題に反応して「けしからん」と、短絡的に反応した若い人は曽野さんの真意を理解していなかった。南アフリカで人種差別政策が行われていた時代に、差別による摩擦を少なくする方法として隔離政策も有用であったという見地から、述べられた言葉であったといえようが、相手を理解していない。
 特に年寄りと若い人との間では、言葉が通じない。根本から考え方が違うからだ。たとえばトリセツという若い人が使う言葉は、私には最初は分からなかった。また若い人は空爆という言葉があたりまえだと思っているが、自衛隊では航空幕僚監部のことを60年以上もクウバクと言ってきた。航空機による爆撃のことは航空攻撃といってきた。爆撃機ということばは辛うじて一般にも残っている。空爆と言い始めたのは日本の軍事用語を知らない記者がエアボンバートメントという英語を米軍人から聞いて、かってに直訳したことから始まっているのだろう。
 若い人は「今は昔とは違う」と口にする。年寄りは「今の若い者はどうも」と発言する。世の中の変化を適当に抑えることで、お互いの意思の疎通ができるのではないか。新し物好きだけがよいとは言えない。漢語の意志疎通ということばさえ分からない人が増えている。いっぽうで、「ワンちゃんにお水をあげる」と、「犬に水をやる」というのが当たり前であったもともとの言い方を丁寧にしすぎている。他方でで生徒は、「先生に水をわけてやれ」といっても不思議には思わないらしい。言葉にしろ行動にしろ、もうすこし変化を抑える工夫があって、世の中は住みやすくなるのではないか。
 
 

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