軍事評論家熊谷直の社会評論

アジアを中心にした社会・軍事の情勢やニュースの分析

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  中国は経済状態が悪化し、株価が大暴落して個人投資家もそっぽを向き始めているという。私は、共産党独裁の経済運営がやがて行き詰まり、ソ連が崩壊した1991年のときと同じような混乱状態になるのではないかと思っている。
 いっぽうで最近、ソ連邦が解体しウクライナも独立してしまっている現境遇の中でロシアのプーチン大統領は、ロシア人が比較的多く黒海に面して海軍基地を抱えるウクライナのクリミア半島を占領してしまった。続いてロシアとの境界に近いウクライナ西部にも兵を送りここを占領した。米国をはじめとする西側は経済制裁で対抗したものの、本気でロシアと戦争をする意思はないのでロシアの行動を追認したような状態になっている。
 中国も当面は経済政策の行きづまりから内乱が起こり、共産国家は分裂する可能性があると言う見方ができるが、そのうちプーチン大統領と同じような実力者(習近平の系統?)が再統一を果たすことになるのであろう。ただし私は、その過程で台湾は、現状の独立状態を維持できる可能性が強いとみている。
 中国習国家主席は最近、経済状態を改善することを策して新シルクロードの構想を打ち出している。高速鉄道で北京から新疆、モスクワを経てドイツに至る路線が一つであり、そこから地中海、イラン、アフリカの東岸とも路線をつなぐ。北京からミャンマーに至る別の路線は、ミャンマーを横断する運河を掘ってこれとつなぎ、インド洋を横断する海洋路でアフリカ東部の鉄道と連接する。
 この計画は第一次世界大戦前に、ドイツがアフリカ方面に鉄道を連接し、イギリスが中東を経てインドに鉄道連絡をしようとした計画を中国まで伸ばしたものといえよう。英独の計画は戦争で中断されたが、アフリカと中東に現在のような新しい紛争を引き起こした。イスラエルという新国家を戦略的につくりあげたことが、紛争の大きな原因になっている。中国がこのような計画をしてもこれまでの例から見て、成功することはなく、最終的には世界の紛争を複雑にするだけであろう。共産中国の自制を望みたい。
 転じて日本国内の安保法制関連の対立を見ると、私が予想しこれまでもブログで世論に訴えてきたとおり、共産中国は琉球列島に外洋への足がかりを作るべく、この方面で軍事活動を活発にしている。しかし目先のことしか考えていない現在の沖縄県知事は、対応に消極的だ。韓国は中国の対韓国接近姿勢にだまされて、場合によっては対馬海峡に波風を立たせかねない。ロシアのメドベージェフ首相は択捉、国後は、戦勝国ソ連が戦争の結果獲得したものとして、日本に返還する意思がないことをはっきりと意思表示している。
 そのような状況にもかかわらず、日本国内左翼系の人々は反安保で動き、戦後の反軍的日本を再現しようとしている。心ある日本人は、それでは、彼らが主張している国費の大部分を使う福祉が実現する前に日本が外国に占領されてしまう怖れがあることに目を向けてもらいたい。自分たちだけが戦争反対といっていれば、相手は手出しをしないという幻想を捨てて抑止のための最小限の防衛努力をすることが自衛であろう。現在の防衛予算は昔と変わっていない。しかし福祉関係予算は消費税などで増加した分がとりこまれて防衛関係の何倍にもなっている。現状をよく考えてほしい。
 
 

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