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中国は昨年末に、陸軍総司令部にあたる陸軍指導機構を新設し、戦略ロケット軍にあたる火箭軍をこれまでの第2砲兵から改編して強化し、別にサイバー戦機能も取り込んだ戦略支援部隊を設置した。ハワイに統合機能を持つ太平洋軍司令部を置いているアメリカや、全土を4軍管区に分けてシベリア以東をウラジオストックの統合司令部が指揮しているロシア軍などに倣った組織にしたといえるであろう。
兵力としては陸軍の30万人削減で最終的には200万人にする整理が進行中であり、海空勢力を強化して、沿岸の管区の3軍統合運用を進めていると判断できる。シナ海から太平洋に進出し、小笠原からグァムにいたる対米第2列島線内の防御態勢を完成するために、青島・旅順方面、上海・アモイ方面、海南島の3海軍基地の海軍力の強化に努めている。この目的は防御態勢構築というよりは、太平洋をアメリカと二分割する戦略であり、日本は眼中にない。中国が琉球列島を支配してしまえば米海軍がこの海域に入ってくることは難しくなり、台湾は軍事力を使うことなく自然に、共産党中国のものになってしまうであろう。親中国派の沖縄翁長知事は、琉球流にのらりくらりと中国の要求をかわすつもりかもしれないが、交通が不便であった王政時代ならともかく、うっかり中国人に沖縄を開放してしまうと、チベットや新疆、さらに満州のように漢族が進出して、沖縄の在来の人々は駆逐されてしまうのが目に見えている。そのときロシアと結託した共産中国政府は、北海道にロシア軍が侵入するのを黙って見ているだろう。前大戦末期に千島や樺太に侵入しただけでなく、北海道の半分の占領を認めるように米国と交渉したソ連のスターリンのやり方は、プーチンのウクライナの占領手法に引き継がれている。
本来の日本人は徳川鎖国時代の日本人の温和な性格を引きずっている。できれば人と争いたくないという性格は、争いの中で生きてきた彼ら外国人に太刀打ちすることができない不都合なものである。大相撲で白鵬の蒙古流が通用するのは、神を大切にして争わずに生きてきた日本流の、大相撲の世界の中だからだろう。安倍総理が世界と争うことを厭わない交渉をしているのを苦々しく思っている人は多いようだが、世界で生きていくためには必要なことではないか。西洋流を学んだ明治の陸海軍は、西洋の帝国主義に倣ってロシアの進出を防ぐために朝鮮半島を支配した。それが気に食わないとして、戦後の日本人の多くは、朝鮮人に過去の占領地支配を謝るのが当然だと思ってきた。そこにつけこまれた結果が、現在の日韓問題であろう。これがそのまま尾を引くと、北朝鮮とも同じ交渉をせねばならないことになる。ネット上の意見では、統一教会など外国の宗教的な争いが問題を大きくしているというが、否定はできない。それなのに日本の政界は国内的なコップの中の争いに終始している。外国との争いに目を向け、毅然とした態度で突き放すべき時はそうすべきであろう。 これからの一年は、外国との関係で多くの問題を抱える大切な一年になる。中国や北朝鮮だけでなく東南アジアやインドとの関係も大切になる。高齢化問題のような身の回りのことも大切だが、それを解決するために、たとえば東南アジアから介護人を日本人よりも安く雇い入れるような、当面の解決策に走ることにも、やむを得ないと目をつぶる態度を許容すべきではないのか。 新年にあたり思うところを述べた。
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