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中国の傍若無人な行動のおかげで、今年の夏は反自衛隊の雰囲気が少なくなっている。しかし世界の情勢が、自衛権の強化なしには国を維持することが難しくなっていることに気付かない日本人が相変わらず多いのに危機感を持っている。安保法改正を戦争法への改正などと主張する人々に騙されている人の好い人物が多いのは、日本が島国だからだろうか。
アメリカが見返りなしに日本の領土や国民を守ってくれるわけではないのに、戦後の日本が平和であったのはアメリカの核の傘が日本に差し掛けられていたからだ。その事実に目を向けることなく、平和憲法が存在したからだと勘違いさせられたままで、これからも生きていこうとしているこのような無知な人々が存在していることに腹を立てている。
アメリカが沖縄から手を引くつもりになれば、一年でそうなるだろう。そのときは沖縄が共産中国に占領されて、沖縄県民が民権を制限された不自由な人々になることを意味している。沖縄人だけでなく日本人全部がやがてチベット人や新疆人と同じように、漢族の共産党人に服属せねばならなくなる。
これまでのアメリカは、自国防衛のために沖縄だけでなく日本の基地を利用してきた。日本政府はそのことを許容し、自衛隊にも彼らに協力させることでアメリカの核をはじめとする防衛力という力を外交的に利用して一応の平和を維持してきた。
しかしアメリカの経済力が衰え、やがては中国に抜かれるかもしれないという危機感が存在する最近になって、アメリカの共和党大統領候補として日本からの撤退さえ主張するトランプ氏のような人物が、一部の人々の支持を集める事態になっている。民主党政権のオバマ現大統領でさえ、裏では中国と太平洋を二分しようと話し合いをしている。そこで次期大統領に民主党のクリントン女史が当選したとしても、そのような話し合いが続けられる可能性が出てくる。そのとき日本はどうすれば独立を守ることができるのであろうか。仮に自衛隊を二倍に強化したとしても、独力で中国の軍事力に対抗することはできないであろう。中国は核大国であり、日本をつぶすことができる長距離ミサイル多数を装備している。経済力でも人口でも資源でも中国に及ばない現在の日本が、自由と独立を守るためには、中国またはアメリカの属国のようになるか、ロシアと手を組むなど世界の他の国と外交的に結ぶ選択肢しかなくなる。その際にインドと手を組むことは、絶対に必要である。
国連が中国やロシアの拒否権のために機能していないことを認識せずに、憲法に国連中心主義がうたわれているからそうすべきだという、現状認識ができていない憲法順守主義者の存在にも呆れている。天皇陛下のご退位問題にも現れているように、欠陥憲法は早めの改正に手を付けるべきであろう。
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軍事評論家熊谷直の社会評論
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軍事評論家熊谷直の社会評論 できるだけ軍事的な観点を含ませながら、アジアの各国および日本で起こっている社会の状況について分析評論する。
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中国の傍若無人な行動のおかげで、今年の夏は反自衛隊の雰囲気が少なくなっている。しかし世界の情勢が、自衛権の強化なしには国を維持することが難しくなっていることに気付かない日本人が相変わらず多いのに危機感を持っている。安保法改正を戦争法への改正などと主張する人々に騙されている人の好い人物が多いのは、日本が島国だからだろうか。
アメリカが見返りなしに日本の領土や国民を守ってくれるわけではないのに、戦後の日本が平和であったのはアメリカの核の傘が日本に差し掛けられていたからだ。その事実に目を向けることなく、平和憲法が存在したからだと勘違いさせられたままで、これからも生きていこうとしているこのような無知な人々が存在していることに腹を立てている。
アメリカが沖縄から手を引くつもりになれば、一年でそうなるだろう。そのときは沖縄が共産中国に占領されて、沖縄県民が民権を制限された不自由な人々になることを意味している。沖縄人だけでなく日本人全部がやがてチベット人や新疆人と同じように、漢族の共産党人に服属せねばならなくなる。
これまでのアメリカは、自国防衛のために沖縄だけでなく日本の基地を利用してきた。日本政府はそのことを許容し、自衛隊にも彼らに協力させることでアメリカの核をはじめとする防衛力という力を外交的に利用して一応の平和を維持してきた。
しかしアメリカの経済力が衰え、やがては中国に抜かれるかもしれないという危機感が存在する最近になって、アメリカの共和党大統領候補として日本からの撤退さえ主張するトランプ氏のような人物が、一部の人々の支持を集める事態になっている。民主党政権のオバマ現大統領でさえ、裏では中国と太平洋を二分しようと話し合いをしている。そこで次期大統領に民主党のクリントン女史が当選したとしても、そのような話し合いが続けられる可能性が出てくる。そのとき日本はどうすれば独立を守ることができるのであろうか。仮に自衛隊を二倍に強化したとしても、独力で中国の軍事力に対抗することはできないであろう。中国は核大国であり、日本をつぶすことができる長距離ミサイル多数を装備している。経済力でも人口でも資源でも中国に及ばない現在の日本が、自由と独立を守るためには、中国またはアメリカの属国のようになるか、ロシアと手を組むなど世界の他の国と外交的に結ぶ選択肢しかなくなる。その際にインドと手を組むことは、絶対に必要である。
国連が中国やロシアの拒否権のために機能していないことを認識せずに、憲法に国連中心主義がうたわれているからそうすべきだという、現状認識ができていない憲法順守主義者の存在にも呆れている。天皇陛下のご退位問題にも現れているように、欠陥憲法は早めの改正に手を付けるべきであろう。
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オリンピック入場行進は、その国の状態や歴史を考える一つの手がかりになる。西欧の人々は陽気だ。特にイタリア人はその典型。東欧の人は表情がやや硬い。ロシア人はドーピング問題があったにもかかわらず、選手は気にしていない様子。結局政治の問題だからではないのか。アフリカや太平洋の第二次大戦後の新独立国の選手は現地人が主体のようだが、中南米のスペインやポルトガルの植民地であった国の選手に原住民系の顔立ちの人がいないと感じるのは、宗主国の昔の原住民抑圧政策のためではないのか。アメリカでもインディアンは隔離されたためか、選手に選抜されるような比較的恵まれた成長期を過ごすことができた人が少ないためではないかと考えている。黒人は虐げられているとは言いながら、リンカーン時代の政策のおかげでインディアンよりは存在感がある。それでもプールやテニスコートなど、金持ちが自宅やホテルなどで特別の時間を過ごすことで技能が磨かれる種類のスポーツ選手に、黒人の姿を見ることは少ない。
あまりリラックスしていない東洋人の入場行進のなかでもで目立ったのは、北朝鮮の選手団であった。服装だけでなく顔つきが、金王朝の臣下ですとでも表現することが適当な硬い顔になっている。逃亡しないように見張りの要員も交じっているのだろうか。日本人選手にはアメリカ流の影響が出ているとはいえ、必要以上に羽目を外すことはしない高校球児的なまじめな態度が残っている。
街中を歩いている外国人に国籍や仕事を聞いて回ることは難しい。しかしテレビでオリンピックの入場行進を見ているだけで、このような観察ができるのであり、私にとってありがたいことであった。
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オリンピック入場行進は、その国の状態や歴史を考える一つの手がかりになる。西欧の人々は陽気だ。特にイタリア人はその典型。東欧の人は表情がやや硬い。ロシア人はドーピング問題があったにもかかわらず、選手は気にしていない様子。結局政治の問題だからではないのか。アフリカや太平洋の第二次大戦後の新独立国の選手は現地人が主体のようだが、中南米のスペインやポルトガルの植民地であった国の選手に原住民系の顔立ちの人がいないと感じるのは、宗主国の昔の原住民抑圧政策のためではないのか。アメリカでもインディアンは隔離されたためか、選手に選抜されるような比較的恵まれた成長期を過ごすことができた人が少ないためではないかと考えている。黒人は虐げられているとは言いながら、リンカーン時代の政策のおかげでインディアンよりは存在感がある。それでもプールやテニスコートなど、金持ちが自宅やホテルなどで特別の時間を過ごすことで技能が磨かれる種類のスポーツ選手に、黒人の姿を見ることは少ない。
あまりリラックスしていない東洋人の入場行進のなかでもで目立ったのは、北朝鮮の選手団であった。服装だけでなく顔つきが、金王朝の臣下ですとでも表現することが適当な硬い顔になっている。逃亡しないように見張りの要員も交じっているのだろうか。日本人選手にはアメリカ流の影響が出ているとはいえ、必要以上に羽目を外すことはしない高校球児的なまじめな態度が残っている。
街中を歩いている外国人に国籍や仕事を聞いて回ることは難しい。しかしテレビでオリンピックの入場行進を見ているだけで、このような観察ができるのであり、私にとってありがたいことであった。
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ピアノの中村紘子さんの訃報を受けてメディアは大きく報道しているが、お父さんが陸軍士官学校出身の将校であったことは全く報道にない。私も記憶がはっきりしないが、確か私の母方の長州藩野村一族の一人ではなかったかと思う。50年ぐらい前の私が若かったころには、敗戦後の占領軍の政策のおかげで陸海軍将校の評価が下がっていたが、それでも帝国大学に入学できる資質を持ち、入学難関校の陸軍士官学校や海軍兵学校を卒業していた元陸海軍将校は、世間的にそれなりの評価を得ていた。特に陸軍士官学校に入る前に13歳で陸軍幼年学校を経由してから士官学校に入った陸軍将校や中卒(現在の高校上位校)で海軍兵学校に入り、これらの学校を中位以上の成績で卒業した陸海軍の将校は、戦前には社会のエリートであった。欧米の将校は今でも同じような扱いを受けている。
その理由は、欧米では将校は貴族であり、それなりの教養がある人物が選ばれて将校教育を受けた歴史があるからだ。特に陸の連隊長や大艦の艦長を務めることができる大佐になってからは、特別の存在になっていた。日本でそのような教育が明治初年に始まった時には、まだ東大さえも基礎がはっきりしていなかった。
昭和30年に防衛大が発足(それ以前は保安大であり陸海要員のみ)して保安大から通算して3回目の入学の3期生として横須賀の小原台という砲台跡に新設された防大の土を踏んだ3期性の我々は、まだ戦前の香りも残っている教育訓練を受けた。オイルを垂れ流す米空母を横目にして6時間の遠泳をしたり、対岸の房総半島往復のカッター漕ぎをしたり、名物の棒倒しで血を流したり、台風接近の中で富士山麓で戦闘訓練をしたりと、普通の工科大学の授業のほかに、心身を鍛えるための教育訓練が課された。そのような防大に志願してはいってきた学生には父や縁者が士官学校や兵学校の卒業生というものも多かった。7パーセントぐらいはいたのではないか。占領政策のおかげで、父親が戦地から生きて帰ってきたものの公職に就くことを禁止されて占領期間中は路頭に迷った軍人一家の息子は珍しくなかった。私も戦病死扱いになっている父の亡き後、アルバイトに精を出しながら中学・高校を卒業した。九州大学と防大に合格して母に反対されながら防大を選んだ理由の中に、経済的なものも含まれていた。下に弟妹3人が控えていたからである。
自民党の谷垣幹事長の自転車事故が話題になっているが、かれの外祖父は戦時中の中国で情報関係の繁務をしたことで知られている影佐禎昭陸軍中将である。谷垣の名前の禎の字は中将の名前の一字をもらったというから、自転車という運動を趣味にしていることがうなずける。彼の場合は外祖父も本人も有名人であるだけに名前の由来までメディアが取り上げているのであろう。
しかし中村紘子さんだけでなく父親などが将校や自衛官の場合は、世間は無視に近い扱いをするのが現在であろう。音楽関係でも湯川れいこさんのお兄さんの湯野川守正さんは昭和17年11月に海軍兵学校を卒業し、私も航空自衛官時代にお世話になった先輩だが、私が知っている限りではメディアに登場したことはない。宇宙飛行士の山崎直子さんの父親が、私と防大同期の陸上自衛官であることも無視されている。防大出身者に人材がいないわけではないが、一部の将官を除き元将官であっても世間からは無視に近い状態なのが普通である。そのなかで防大出の自衛官出身の国会議員などが政治家として頑張っている姿には感謝している。ただ彼らのほとんどが将官の経歴を持っていないことに、自衛隊内での役割と国会での役割は異質のものなのかなと考え始めている昨今である。かつて空の将官であった田村某氏は金銭問題にどっぷりつかってしまって、防大出の政治家として名を残すことはできなかった。
私自身は軍事史専門の研究者・学者・教育者としての道を歩みつつ、一等空佐としての8年近くを過ごした勤務歴を持っている。その間に沖縄の防空情報関係の部隊長も務めた。平和を愛することは大切だが、これでもし何かのきっかけから、例えば尖閣問題で中国と日本が対峙するような事態になれば、180度世論が転換するのが日本人の習性であろう。そのときは過激になりすぎないように、バランサーの役割を果たすべきなのが私のような人物だと思っている。個人として名前を売り、成功者扱いされることは望んでいない。世間が私のような人物に期待するのもその程度であろう。
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