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10年ほど前、NYに行きました。1日半しか滞在しなかったのですが、「メトロポリタン美術館」はとても印象に残っています。

入場すると、ガラスに覆われた大きなエジプトの神殿が建っていました。度肝を抜かれて神殿をくぐり、裏の部屋に行くと、そこにも日本だったらたぶん主役級?と思うようなエジプトの出土品が多数、無造作に展示されていました。

本物を見る衝撃はすごかったです。ダンナもそれ以来エジプトファンになったほどです。

しかし、イギリスやフランスにエジプトの遺跡があるんだったらわかるけど、なんでアメリカにこんなものが??

・・・・・それにはちゃんと理由があったのですね。

1970年代に、凄腕の館長がいて、メトロポリタン美術館を世界有数の美術館に仕立て上げたのだそうです。

本著は館長本人の回顧録です。

上流階級に育ち、美術品に深い知識と鑑識眼を持っている著者が、世界中の大富豪、行政庁、議員、大統領夫人、部下のキュレーター、怪しい画商、新聞記者etcと豪遊、接待、取引、恫喝etcを繰り返し、超一級の美術品を手に入れていく権謀術数の数々が描かれています。

大富豪から寄付を引き出し、行政庁を懐柔しながら公園内に建物を拡充し、超一級の美術品を展示し大きな利益を上げ、うるさい理事やキュレーターを説得し、絵を買う前に、警備員のいない隙に額から絵を外して鑑定したり、もしかしたら盗品を買ったり、それがばれると元の所有者を消したり・・・?

別世界にワープしたように感じる華麗な本でございました。(我に返ると汚部屋が・・・!)

そういえば、マンガの「ギャラリー・フェイク」の主人公も、メトロポリタン美術館の元キュレーターという設定でした。これはフェイク品を専門に扱う画廊の話なのですが、だましたり・だまされたりかなり面白い話でした。

しかし事実は小説より奇なり、本物の美術館の裏でもこのような闘いが繰り広げられていたとは!
お時間があればぜひおすすめしたい本でした。

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追記。著者はトマス・ホーヴィング。

2008/2/20(水) 午後 9:45 くひこ 返信する

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分厚い本だったのに・・・さすが、早いですね!
美術品は、人を狂わせるそう言った力があるんです。
一端、虜になった者は、もうそこから抜け出る事が出来ないんですよ。悲しい性かな。
*でも…本物だからその醍醐味も一入なんですよ。

2008/2/20(水) 午後 10:29 [ diWacci ] 返信する

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diWacciさん、出張お疲れ様でした!本のご紹介ありがとうございました。
自分史上でも上位にランクされる面白い本でした!!
人を狂わせる、わかる気がします。
素人でも本物を見た時の衝撃はすごいです。プロがそれを手に入れたり、
鑑定したりするときの興奮は・・・想像を絶します。

2008/2/20(水) 午後 10:47 くひこ 返信する

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