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拝啓
今度は、資源枯渇問題について書いてみます。
持続可能な開発の地球規模のリスクの中で、もっとも危険なものが
資源枯渇の問題です。
未だ国際レベルの合意の兆候さえなく、むしろBRIC'Sを含めて過激な
資源争奪戦争に突入している状況にあるからです。
多くの重要金属資源が20-30年で枯渇し、100年でFe,Liなども含めて
枯渇する状況と見ています。(Au,Ag.Mn,Pb,Hg,Pt,レアメタル、・・・)
これを乗り越えるのは、既に人類が製品化している資源からの回収しか
ありません。
日本には、そういう国家戦略がありません。
国は、当面の資源確保だけでなく都市鉱山というハイテクを確立していく
責任があります。日本には金属資源が少ないからです。
ゴミ輸出している場合ではないのです。
また、多くの資源が、安全性という面の課題をもっていることに注目して
おかなくてはいけません。
その意味でも、製品をライフサイクルの最後まで管理しなくては
いけないようになるでしょう。そうでないとメーカーは大きな
安全性リスクを背負うことになるでしょう。
● 文科系の方に多いのですが、資源はその時になれば見つかるとか、
代替できるとか、非常に無責任な考えを堂々とおっしゃる方を
よく見ます。決して甘いものではありません。材料を変えることは
技術を根本から見直すことでもあるからです。
また仮に、一時的に資源が見つかっても、100年先、1000年先の人類
に、歴史を後悔させることになることには 変わりは無いのです。
● 技術者に品質工学のコンサルをしていました。
企業は、代替設計や回収資源使用がこれからの常識となることに、何ら手を
打っていません。それどころか、団塊の世代の技術情報がスポイルされ
モノマネ技術から打開することが必要ということさえ意識していません。
多くの企業は、技術を情報化していないのです。
● 御社の戦略の柱は下記のようなものかと思います。(些細なことは省略してます)
1)現状の製品における資源枯渇の影響を調査し、課題を整理すること。
2)技術を情報としてとらえ共有化し、再現性・先行性・汎用性の観点で、
いつでも精度を向上できるシステムと、技術情報生産の効率化を
戦略化すること。(技術ポータル)
幸い、御社では品質工学をやっていますね。
品質工学は、そういう考えにフィットできる重要なツールのひとつです。
私は、品質工学を経営戦略・技術戦略のツールとしていくことを
お勧めしています。
3)循環型社会として、製品回収システムとそれから資源回収につなげる
システムを確立すること。
製品設計からゼロエミッションや資源効率を設計すること。
4)技術ポータルによって超省資源効率化設計のスキームを確立していくことです。
結局、機能設計の合理化は、ここでは詳細をのべませんが
市場における品質基準とのバランスをとる技術者の意思決定を
支援する仕組みが必要です。
そのために、基準(WTP)設定を品質保証部門が行うべきと考えています。
まだまだ、ありますが、今日はこれくらいにします。
また、ご意見をください。
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