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Sweet Patio
C95ありがとうございました♡

書庫卑劣 Strawberry




卑劣で甘く優しくて
大学時代の将孝と絢人のほのぼの中編になります
将孝視点・6話完結
どうぞお目にしてくださいませね(´∀`*)



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今日はなんてラッキーなんだ―――と、車のハンドルを握り、将孝は鼻歌を歌いたい気分であった。
サプライズがあるとすれば、きっと、それはこういう日をいうのだろう。
驚いて、ドキドキして、嬉しくなって、そんな自分を戒めながらも、だけど、両手を広げて大声で叫び出したいような。

隣の助手席には大学の先輩の、二歳年上の美貌の男が座っていた。
車窓を眺める汐見絢人の存在に、将孝はニヤつきそうになる己と、必死で格闘する羽目になっている。

絢人はシルバーのベンチコートに、オフホワイトのスリムジーンズというシンプルないでたちであった。
色の白い彼にはよく似合い、もちろん、口にだせば怒られそうだが、そんなこともウキウキする。

車が揺れた拍子に、ふわっと甘い匂いが漂った。
シャンプーだろうか。
いつもはサラサラの髪がしっとり濡れ、洗髪直後と思しき生乾きの髪が、すこぶる色っぽい。

横目で伺い、それだけで、将孝は身体が熱くなるようであった。

長い睫毛に縁どられる切れ長の目は凛と澄み、ほどよい高さの鼻梁からつづく唇は瑞々しい木苺を思わせる。
肌はアラバスターのように白く、シャープな顎も、細い首も、透き通るほどなめらかで……。

しばらく絢人はフロントガラス越しの外を眺めていたが、ふと、コンソールパネルの時計を覗きこんだ。

「間に合うかな」

時刻は午前九時四十五分。

車は東北自動車道を走っていた。
片側三車線の広い高速道路の、埼玉の岩槻インターをちょうど過ぎたところだ。

「十時に佐野は……厳しいか」

言葉と裏腹、口調に慌てる様子はない。
今日、絢人は大学のサークルのイベントで、栃木県の佐野へ行く予定らしかった。
イチゴ狩りのイベントらしい。
絢人と同じ三年生だけが参加するらしく、将孝に同行の予定はないのだが。

―――寝坊したから送って。

携帯電話で呼び出されたのが一時間半前。
待ち合わせは八時だが、絢人の起きたのがその時間であったらしい。
同級生には現地へ直接行くと連絡したらしく、その送達を仰せつかったわけだが。

もちろん将孝に異論はなかった。
朝食もまだであったが、大至急、芝の自宅から絢人の家へ向かった。
絢人をピックアップして首都高速へ乗ったのが九時すこしすぎ。
順調なら、佐野は都心から一時間強程度で到着するので、若干遅刻でも十時すぎには着くだろう。

「集合が、十時でしたっけ?」

アクセルを踏み込み、将孝は聞いた。

「ん〜、集合は……今くらい。九時四十五分に集合して、ガイドの人の説明があるとかなんとか」

フロントガラスへ視線を移し、絢人がのんびり答える。
涼しげな声が耳に心地よかった。
うっかりドライブを楽しむ感覚に陥りそうで、将孝は慌てて気を引き締めた。

「なら、実際のイチゴ狩りは十時すぎくらいですかね」

「たぶん」

「間に合いますよ、大丈夫」

渋滞はなく、天気もよく、車の流れはスムーズだ。

本当は、このまま二人きり、どこかへ行きたいところであった。
せっかくの栃木なら、宇都宮や那須高原まで足をのばしてもいいだろう。
自分の役目は、あくまで絢人を送ることだが。
それが分かっても、つかのま、絢人とドライブできることが、将孝は嬉しかった。

蓮田をすぎるあたりから、あたりは田園風景にかわっていく。
羽生をすぎ、利根川を渡って、一瞬だけ群馬県へ入ると、まもなく栃木の佐野・藤岡インターだ。

こんもり小高い山が見えてきたところで、出口の標識が現れた。
左折のウインカーを出し、側道のカーブに流れていく。

佐野・藤岡インターは、インター至近に有名なアウトレットモールがあるため、付近の国道はやや混雑していた。
それもアウトレットモールをすぎれば、車は一気に少なくなり、見通しの良い片側二車線の国道は、快適そのものだ。
車道の両側に食べ物屋や住宅展示場がちらほら立ち並び、その奥には住宅街や、はるか彼方に、まだ雪がうっすらかかる山の輪郭が眺められる。

「次の信号、左へはいって」

アウトレットモールからいくつか信号をすぎたところで、絢人が言った。
ハンドルをきって左折すると、広々とする農園があり、ここがイチゴ狩りの目的地らしい。

農園は、敷地の五分の四が畑やビニールハウスになっていた。
残りの五分の一に売店や飲食店が入るログハウスが点在し、そのそばに駐車スペースやトイレがある。
高速道路のサービスエリアか道の駅の豪華版というところだろうか。

「一分前だ」

と、絢人が楽しげに伸びをした。
九時五十九分であった。
間に合ったらしいことに将孝は安堵するが、気分は若干複雑だ。
到着がドライブの終着地点だからだが。

「お前に送迎任せると、確実だよな」

屈託のない絢人の声に、たちまち将孝はニヤつきそうになる。

―――いつでもあなたの足にしてください。

喉まで出かかる言葉を飲み込むと、車のスピードをゆるめて園内へ入っていく。
車を駐車スペースへ停めた時、園内の一番大きなログハウスから、賑わいを見せる団体が歩いてきた。
そのなかのひとりがこちらへ視線を寄越し、絢人の姿を認めてぶんぶんと手を振った。



 

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    きゃ〜 将孝さん視点嬉しいです、ありがとうございます❤
    絢人さんまさか このまま将孝さんを帰したりしないですよね?
    どんな展開だろ 明日まで待てませ〜ん(〃∇〃)

    [ マイプリンス ]

    2012/3/28(水) 午後 0:53

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    マイプリンスさぁん♪
    こちらこそお目にしてくださり゚.+:。(´∀`)゚.+:。ありがとうございます!
    送らせて即バイバイ・・・(*≧m≦*)ププッ はい、たぶんナイと思いマス
    待てないなんて、お言葉嬉しいです(∩∀`*)キャッ 夜中に更新予定ですので、またぜひお目にしてくださいネ(b^-゜)

    彩香りさ

    2012/3/28(水) 午後 10:16

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    いやいや。
    帰そうとした絢人の眼の前で将孝のお腹がグゥ〜〜ッと・・・。
    朝食は苺大盛り。 なんて(笑)。

    きっとこの思い出も、将孝一人で大切にしまっておくんでしょうね。
    車でデート。出来るなら地面が続く限り。

    [ まさずみ ]

    2012/3/29(木) 午前 0:04

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    まさずみさぁん♪
    ( *´艸)( 艸`*)ププッ お腹グゥ〜いいですネ♪
    苺が朝食がわりになりそうである、というような文言はでてきますデス♪
    地の果てまで、宇宙の果てまでデートしたいのかもデス(´∀`*)

    彩香りさ

    2012/3/29(木) 午前 7:12

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