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ガラス越しの陽射しが、眩しかった。 太陽は皇居の森へ傾き、初秋の気配を漂わせる木々を、黄金色に照らしている。 いつもと変わらない金曜日。 倉城銀行本店十六階フロアは、週末への期待に、浮つく空気が溢れていた。 仕事の緊張がほどよく解け、終業時刻まであとわずか。 その時プル……と、内線電話のコール音が鳴った。 デスクフォンの受話器を、絢人は無造作に取り上げた。 「はい」 『先輩、今夜はどこに行きますか?』 受話器の向こうの声の主は、将孝であった。 当然のように聞く彼に、絢人はくすぐったいものを感じながら、口調だけは努めて冷静を装った。 「今夜は予定がある」 『何の予定です?今朝は何も言っていませんでしたよね』 「いいだろう、何だって」 『画像、ばらまきますよ』 「……」 今さらのことを言う後輩に、絢人は苦笑を隠せない。 初めての夜に撮られた画像を、将孝はまだ持っている。 破棄しろと言ったら、「これがあれば、先輩は俺から逃げられないでしょう?」と、またもや脅迫めくことを言われたのだが。 逃げる気なんてないのに。 画像より、もっと淫らなことだって、たくさんされた。 善すぎて泣かされたことも、数え切れないほどある。 今さら―――、誰が逃げると言うのだろう。 来年の春、将孝は新設部署の室長になる。 そこの主任兼室長専属秘書待遇で、絢人は強引に引き抜かれた。 横暴だ、と怒れば、「正当に評価しています」とあっさり返された。 秘書は「あなた以外なら、いらない」と言われ、渋々承知したのだが。 部署の隣にはベッドを備えるラグジュアリーな休憩室を作るらしく、それを教えてくれた時の言葉が、「これで、いつでも先輩を可愛がることが出来ます」 公私混同、職権乱用も甚だしい。 だけど……。 その執着が嬉しい……と、絢人は思うのだ。 気付かなかっただけで、元々そうだったのかもしれないが。 執着の度合いを増す後輩を、ずっと好きになっているから―――……。 明日は将孝の誕生日だ。 業務が終わったら、一人でプレゼントを買いに行こうと予定していた。 びっくりさせたいと、思うからだ。 喜ぶ顔も、見てみたい。 さんざん内緒ごとをされた仕返しをしてやりたいと、すこし子供じみた感情もある。 彼の祖父のこと、見合いのこと、様々大切なことを語らない将孝に文句を言えば、「俺の大切なものは先輩ですから」と、返された。 それ以外は取るに足りず、語る時間がもったいないと、大真面目に、真剣に。 気恥ずかしくて、顔から火を吹く思いであった。 それもすべてしあわせで……。 きっと今、自分も同じか、それ以上の気持ちを将孝へ向けている。 だから、我が儘な自分をずっと好きでいてくれた愛しい男に、自分なりの贈り物をしてみたいと、思っていた。 おそらく……初めての。 なので、今夜、将孝と会える時間は定かでないのだが、彼はなおも言った。 『ばらまくのは冗談ですけど、その予定は何時に終わるんですか?終わる頃、迎えに行きます』 「決まった時間じゃないから、約束出来ない」 絢人が素気なく言い返せば、受話器の向こうが一瞬沈黙する。 まずい、怒らせた。 『なら……、終わったら連絡して下さい』 声とともに、視線を感じた。 そちらを見ると、パーテーション越しのフロアの向こうにいる将孝と、目が合った。 どこか獰猛さを滲ませる、熱っぽい眼差しと……。 今夜は苛められそうだとため息をつきつつ、そんなこともいやじゃなくて。 二人だけの時間に思いを馳せ、絢人は胸が熱くなるのを感じた。 卑劣で甘く優しくて 【 完 】 にほんブログ村 ランキング参加中です♪ お帰りの際はクリックお願いします♡ 明日もぜひおいでくださいませね(´∀`*) 最後までお目にしてくださり ありがとうございました゚・。+☆+。・゚ |
卑劣で甘く優しくて
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詳細
自他ともに我が儘と認める絢人は
ある日突然、下僕だと思っていた年下の男・将孝に強姦され、卑劣な手段でその関係を強いられることに。
許さないと思うのに、触れられると身体は蕩けてしまう自分が分からなくなり…。
ある日突然、下僕だと思っていた年下の男・将孝に強姦され、卑劣な手段でその関係を強いられることに。
許さないと思うのに、触れられると身体は蕩けてしまう自分が分からなくなり…。
R18 年下下僕攻め×傲慢年上受け
官能ピュアラブストーリー
官能ピュアラブストーリー
コメント(12)
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「先輩、俺は本当に……自惚れるよ」 元来、厳ついはずの将孝の顔が、溶かしバターのように緩んだ。 「だか、ら、お前だから、全部お前がすることだから……」 人を鈍感と呼ぶ言葉を、そっくりそのまま返したい。 絢人は拗ねる目を向けるが。 色気まみれの視線は、花の香より芳しい媚薬にしかならない。 将孝が息をとめた。 おもむろに腰を引くと、容赦ないほど深々と、絢人の体内へ打ち付けた。 「ッ……」 内奥をきつく貫かれて、絢人は白い裸身をしならせる。 きめ細かな肌は、うすい汗で艶めいていた。 将孝はそのしなやかな身体を抱きとめると、ぐいっと軽々持ち上げる。 瞬間、深部がさらに密着した。 男の陰毛が尻を包み、その状態で下からつき上げられ、激しい交合に目眩するような愉悦が沸き起こり……。 「ァッ……、あぁッ」 か細い嬌声を上げながら、絢人は彼の逞しい胸に身を寄せる。 ぎっちり隙間なく塞がれる内奥が、麻痺しそうに蕩けた。 互いの腹で擦られる性器は絶え間なく疼き、敏感な箇所を男の手に弄られ、情けないほど身体が熱くなるようである。 後孔はひっきりなしに蠕動し、腸壁が牡塊に絡んで、何度も何度もうねった。 「だめ、それ、おかしくな、る……」 気持ちよすぎて。 唇をわななかせ、絢人は艶冶に身悶える。 片手に絢人を収める将孝は、物足りないというように細い首へ噛み付いた。 「だから煽るなと言ったでしょう、でも、遅いよ、先輩……」 「あ、あッ、なに、何、が」 「俺のものにしますから、全部……あなたを」 「そうだって、そ……、ンッ、ぁあッ」 座位で強烈につき上げられ、壊されるような感覚すら沸くようであったが。 そこまで求められるのが嬉しいから……。 身体は従順に受け入れている。 淫靡な疼きに埋め尽くされ、甘美な熱が駆け巡って―――……。 「あっ、アッ、もう、もう……」 絶頂の予感に、絢人は将孝へ甘えるように縋り付く。 滅多にないその媚態に、将孝は天を仰ぐと、渾身の力をこめて絢人を穿ち上げた。 「ああぁッ」 「どうして欲しいんです?イキたいならイキたいと、ちゃんとねだりなさい」 「そん、な、ぁッ……」 傲慢な言葉に、プライドがわずかにひび割れる。 けれど、それすら嬉しくて。 下僕だった男に全て浚われたいと、心のすべてで望むから。 「イきた、い、もっと、いっぱい、お前で、……きたいから」 「ッ……、俺はあなたを……もう手放せないな」 独白のような将孝の言葉を聞きながら、貪られるまま絢人は上下に腰を揺らめかす。 幾度となく、唇を浅く深く吸い上げられた。 性器は反り返り、男を呑む後孔は爛れたような熱を持って、激しいうねりが身体を快感の頂きへ押し上げて……。 「い、くっ、あッ、ァッ、将孝、まさたかぁ……」 刹那、絢人は将孝の手のなかへ快楽の白い飛沫を弾けさせた。 同時に、身体の深い部分に彼の熱情を叩き付けられ、そこでも激しい絶頂を極める。 「あ、あ、あ……」 ビクビクと全身が痙攣していた。 かつて感じたことがないほどの快感と放埓が、余韻になって身体へ巻きつくようである。 自身を支えることが、不可能であった。 絢人は力を抜くと、そのままシーツへ倒れ込む。 ポフッとリネンを揺らす白い肢体は、交情の痕跡にむせかえるような色香を放っていた。 すると、汗で張り付く額の前髪を静かにかき上げる大きな手。 視線を上げると―――……。 将孝が優しげな眼差しで見下ろしていた。 たちまち、絢人はたった今までの嬌態をとても恥ずかしく感じて、上気する頬をますます朱に染める。 将孝は目を細めると、そんな絢人をひどく愛しそうに覗き込んだ。 「好きです」 「ん……」 「先輩は……俺だけのものですか?」 それは行為の最中の睦言。 絢人がいたたまれないものを感じれば、彼は絢人を力強く抱き寄せた。 「俺だけのものになりなよ」 「あ……」 髪を撫でられ、頬を撫でられ、唇をなぞられた。 「先輩?」 耳馴染みの穏やかな声に、たまらず絢人は視線を反らすが。 ちらっと濡れる目で彼を見ると、コクン……と首を縦に振る。 いつもの気の強さがなりを潜める、ふるいつきたくなるような可憐で愛らしい仕草であった。 将孝は瞠目すると、切なくなるほど嬉しそうに微笑んだ。 「すこしは俺を……好きでいてくれる?」 問いかけは優しすぎて、甘酸っぱすぎて、彼を想う気持ちが胸から溢れ出しそうになって。 はにかみながらも、絢人は手で将孝の頬を挟むと、行為の余韻に掠れる声で、ためらいがちに囁いた。 「すこしじゃなくて……」 ……―――好き。 すぐ将孝の手が伸びてきて、顎を優しく掴まれた。 視線が絡む間もないほどそれは性急に……。 絢人は将孝から、甘い、甘い、キスをされた。 ◇◆◇ にほんブログ村 ランキング参加中です♪ お帰りの際はクリックお願いします♡ 明日もぜひおいでくださいませね(´∀`*) |
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「ぁ、うそ……」 嵩をさらに増す男根に、絢人は激しくうろたえた。 「お、おっきく……、お前の、ぁッ、ぁッ……」 ギチッ……と、内奥が限界まで押し広げられていた。 その感覚に仰け反れば、将孝は絢人の細い顎を甘噛みして、ゆるっと腰を打ちつけた。 「あッ、ン―――……」 「あなたのせいですよ、あなたのせいで……抑えがきかなくなる」 喉から絞り出すように将孝は言うと、ぎゅっと絢人を抱きしめる。 「イヤ、ですか?」 切羽詰まるような、だけど、愛情がけぶる声であった。 視線が合えば、まっすぐ見下ろす彼の目には、ただひたすら絢人だけが映り、そのすべてに、絢人は心が甘く軋むのを、感じずにいられない。 彼の熱に酩酊しそうで。 求められることが、他の何より嬉しくて……。 「いやじゃ、な、い」 絢人は瞼を伏せ、すぐ開くと、もう一度、視線を絡めて、男の頑丈な背に指をそっと這わせる。 「ぜんぶ、お前が、気持ちい…から……」 きっと―――……。 身体の、心の、どこもかしこも、将孝に触れられるだけで感じている。 ただの後輩だったはずなのに。 便利な下僕だと思っていたはずなのに。 気が付けば一緒にいて。 一緒が空気のようで。 どんな時も静かに寄り添っていてくれて。 したいことをさせてくれて、そこに……いてくれて。 だけど、かなり強引で。 身体の隅々を暴かれて、なのに、それすら甘酸っぱくて。 将孝だから……。 触れる体温が嬉しくて、それがとてもしあわせで。 キスをしたくて。 抱きしめたくて。 もっとたくさん、二人でいたくて―――……。 背をかき抱けば、将孝は何か祈るように目を瞑り、餓えた獣のように絢人へ唇付けた。 「あなたは……、本当に……」 「んっ、ふ……」 何度目になる分からないそれは、極上の蜂蜜より甘く、濃厚であった。 その感触に酔えば、彼は腰の動きを荒々しく再開する。 深く内奥をつき上げられ、瞼の裏に火花が散った。 同時に性器も扱かれ、下腹に焦げるような痺れが生まれて、身体に幾層もの熱が後から後から折り重なって……。 「お前が、お前だけが、欲しいから……」 激しい感覚に彷徨いながら、絢人はうわごとのように口走る。 そうしながら、男の頬を手で挟み、今度は自ら彼に接吻する。 ちゅ……と触れれば、それだけで果てそうなほど、気持ちよかった。 触れ合う粘膜を縫って舌を彼のそれに絡めると、浮遊するような痺れに襲われ、意識まで奪われそうになる。 身体が溶けた。 全てが、将孝へ向かって、彼のものにされて嬉しいと、あますところなく歓喜している。 将孝は絢人をしっかり抱くと、熱をどうにかなだめるように低く囁いた。 「前から思ったけど、先輩はキスが好きだよね。どこで覚えたの?こんな……キス」 「……お前としか、しない。キスだって、いやらしいことだって、全部、お前だけ……」 きっと、愛が込められたキスだから。 そのキスは、言葉より雄弁に語る想いが溢れているから……。 にほんブログ村 ランキング参加中です♪ お帰りの際はクリックお願いします♡ 明日もぜひおいでくださいませね(´∀`*) |
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「どうなっても……知りませんよ?」 「ん……」 「あなたにそんなことを言われたら……、俺は、あなたが途中でやめて欲しいと言っても、やめることが出来ない」 「かまわない、お前が……ぁっ」 唐突に、穿つものが内奥で動き出し、絢人は背を仰け反らせる。 将孝の熱が、甘い嵐になって押し寄せてくるようであった。 粘膜が肉塊に擦られ 敏感な場所を抉られ、そこに沸く痺れるような感覚に、四肢が恥ずかしほど跳ね上がる。 「あっ、あっ、いっぱい……」 「あなたが……欲しいといったものです」 「ん、んんッ、それ、ぁッ、いい……」 唇をわななかせ、絢人はシャツ越しの将孝の上腕に、きゅっと指を絡ませる。 今度こそ将孝は困った顔をすると、絢人の背に手をまわして、ぐんっと力強く腰を動かした。 「あぁっ、あっ、あっ」 「ここでしょう?先輩のいいところ」 「んあっ、ぁッ、ダメ、そこッ……」 「分かりますよ、ここを突くと、あなたのなかが……嬉しそうに吸いついてくる」 「あっ、ァッ、感じる、お前の、感じ、る……」 男根を押し付けられる箇所に、熱く甘いだるい疼きがとめどなく沸いては弾けた。 ソコでイったばかりなのに、自分でも分かるほど内部が収縮し、その度、快感が滲み出し、身体を、心を、蜜を溶かして熱くするようである。 「それ、ぁッ、すごく、すごく、い……」 たまらず、絢人は男の腕に頬擦りした。 長い睫毛に縁どられる瞼は半ば閉じられ、隙間から覗く眸は甘露のような涙の滴でしっとり潤み、凄まじい色香を放っている。 将孝は息を呑むと、さらに身体を密着して、絢人の艶やかな目許へ接吻した。 「どこが、いいですか?」 「んんッ、んッ、お尻、と、前、も……、ぁっ、あッ」 「本当だ……、触っていないのに、こっちもいっぱい漏らしている」 「さわ、触ったら、や、ぁっ、あぁんっ」 互いの腹に挟まれる絢人の性器は、体液を垂らして張りつめていた。 その先端を無遠慮に触れられ、絢人は可憐に身悶える。 「だめ、だ、め、両方なん、て」 「ここも……先輩のいいところですもんね」 「あっ、あッ、先っぽ、擦ったら、ひッ、ァッ、アアッ」 体内の抜き差しとともに性器を弄られ、体温が沸点を超えるようであった。 弱い部分を同時に責められ、絢人は惑乱するように四肢を波立たせるが。 その間にも、ペニスの割れ目を指の腹で擦られ、その刺激で穿つものを締め付けてしまい、快感が波濤になって全身を押し包む。 びくびくと、白い裸体が痙攣していた。 果実のような唇からは匂い立つような嬌声がひっきりなしに漏れ……。 そのさまを見下ろし、将孝は我慢出来ないというように、絢人の唇へむしゃぶりついた。 「ンッ、ッ……」 瞬間、咥内を犯す熱に絢人は眉をしかめたが、すぐそれは悩ましげな形に変化した。 将孝はやわらかい咥内を思うさま貪ると、唇を触れ合わせるまま囁いた。 「先輩……」 「ふ、ぁ……」 熱っぽい男の呼気がむせかえるようであった。 熱くて、何か気恥ずかしくて……、絢人が身じろげば、将孝は腰と性器を弄る手を同時に動かした。 「あッ」 「可愛いね、先輩……前も後ろもトロトロにして」 「そ、そんなの……、やっ、やだ、一緒、ぁッ、あん」 「こことこっちなら、どっちが好き?」 「やっ……」 意地悪で破廉恥な質問に、絢人はちいさく顔を背けるが。 わずかに視線を流すと、羞恥と艶に色めく目で年下の男を見る。 「どっちも……、ぁッ、お前だか、ら、どっちも……」 涙珠混じりの目で告げれば、将孝は呼吸をとめ、呼応するように内部を穿つものが膨張し……。 にほんブログ村 ランキング参加中です♪ お帰りの際はクリックお願いします♡ 明日もぜひおいでくださいませね(´∀`*) |
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「我慢なんか……しなくていいのに」 身じろぎすると、絢人は彼の股間をタッチする。 将孝が驚くような顔をした。 絢人は睫毛を伏せると、かすかにためらってから、ちいさく言った。 「……欲しい」 お前が―――……。 視線を上げれば、将孝がまばたきもせず見つめてきた。 深く、わずかなぶれもなく、包み込むように、じっと……。 すぐ彼は目許をやわらげ、ひどく嬉しそうに笑った。 「俺も、先輩が欲しい」 もう一度、絢人へキスを落とすと、彼はスラックスの前を寛げる。 ぶるん……と、衣服の締め付けを蹴散らすように、陰毛の密林からふてぶてしくそびえる見事な男根が現れた。 咄嗟に絢人が息を呑めば、将孝が絢人の脚の間で膝立ちになり、白い尻を鷲掴む。 確認するように指でアナルを開かれ、そこはクチュンと淫らな音をたてた。 身も心も、彼を受け入れるために潤うから……。 「あなたのなかに、入れさせてください」 欲望を隠そうともしない将孝の真摯な声に、絢人は目眩がしそうになった。 心の繊細な部分が溢れそうになるまま、従順に身体から力を抜いていく。 将孝を受け入れやすいように。 二人がひとつになりやすいように。 「はやく……」 消え入りそうな声で、だけど、正直な気持ちを言葉にすれば、膝裏を抱えられた。 怒張するものが後孔を割り、男が伸し掛かり、体積と重みに息を詰めれば、ぎち……と体内を塞ぐ灼熱の塊。 重量のあるもので開かれる感覚に、身体が強張った。 痛くないわけではなかった。 皮膚がひきつれないわけでもない。 だけど、将孝のものにされる瞬間。 受け入れるのはすこしだけ怖い気がするけれども、それは気の遠くなるような陶酔。 「あッ、アッ、ッ……」 根元まで埋め込まれた時、身体の感覚が浮遊した。 快感のウエーブが襲ってきて、全身が沸騰して気化するように弾けて……。 「い、いく、いく……」 刹那、射精を伴わない絶頂を感じて、絢人は四肢をつっぱねた。 挿入されただけなのに。 いつも以上に感じていた。 皮膚が痺れて、いたるところが甘くスパークして、身体が小刻みに痙攣するのをとめられない。 びくんびくんと、絢人が身悶えれば、将孝が見惚れるように目を細め、それから熱っぽく嘆息した。 「もしかして、なかでイっちゃいましたか?」 「ん、んん、それ、が、ぁッ、気持ちよく、て……」 「本当に……、あなたは……」 言葉が見つからないというように、彼は絢人に接吻する。 そうしながら、薔薇色の頬を撫で、壊れ物を扱うように、耳の裏を、うなじを、筆の毛先のようなタッチでなぞっていく。 それはとても優しくて、シャボン玉が弾けるような淡い痺れを沸き起こして……。 「くすぐったい……」 身を捩ると、拍子に体内を塞ぐものがビクッと振動した。 呼応するように、内奥がきゅうんと収縮し、絢人ははしたない期待を、感じずにいられない。 「もっと……」 「でも……、イってすぐだと先輩が辛いでしょう?」 「そんなこと……」 自分でも分かるほど、内部が蠕動して男根へ絡み付いていた。 将孝に貫かれて嬉しいと……貪欲に打ち震えている。 「いい、乱暴でも……、お前をもっと、いっぱい欲しいから……」 とても素直に、絢人は年下の男へ強請る言葉を言う。 将孝は眉間に皺を寄せると、困ったような、喜びを堪えるような顔をした。 にほんブログ村 ランキング参加中です♪ お帰りの際はクリックお願いします♡ 明日もぜひおいでくださいませね(´∀`*) |



