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Sweet Patio
C95ありがとうございました♡

書庫卑劣で甘く優しくて

自他ともに我が儘と認める絢人は
ある日突然、下僕だと思っていた年下の男・将孝に強姦され、卑劣な手段でその関係を強いられることに。
許さないと思うのに、触れられると身体は蕩けてしまう自分が分からなくなり…。

R18 年下下僕攻め×傲慢年上受け
官能ピュアラブストーリー

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ガラス越しの陽射しが、眩しかった。
太陽は皇居の森へ傾き、初秋の気配を漂わせる木々を、黄金色に照らしている。

いつもと変わらない金曜日。
倉城銀行本店十六階フロアは、週末への期待に、浮つく空気が溢れていた。
仕事の緊張がほどよく解け、終業時刻まであとわずか。

その時プル……と、内線電話のコール音が鳴った。
デスクフォンの受話器を、絢人は無造作に取り上げた。

「はい」

『先輩、今夜はどこに行きますか?』

受話器の向こうの声の主は、将孝であった。
当然のように聞く彼に、絢人はくすぐったいものを感じながら、口調だけは努めて冷静を装った。

「今夜は予定がある」

『何の予定です?今朝は何も言っていませんでしたよね』

「いいだろう、何だって」

『画像、ばらまきますよ』

「……」

今さらのことを言う後輩に、絢人は苦笑を隠せない。

初めての夜に撮られた画像を、将孝はまだ持っている。
破棄しろと言ったら、「これがあれば、先輩は俺から逃げられないでしょう?」と、またもや脅迫めくことを言われたのだが。

逃げる気なんてないのに。

画像より、もっと淫らなことだって、たくさんされた。
善すぎて泣かされたことも、数え切れないほどある。
今さら―――、誰が逃げると言うのだろう。

来年の春、将孝は新設部署の室長になる。
そこの主任兼室長専属秘書待遇で、絢人は強引に引き抜かれた。
横暴だ、と怒れば、「正当に評価しています」とあっさり返された。
秘書は「あなた以外なら、いらない」と言われ、渋々承知したのだが。
部署の隣にはベッドを備えるラグジュアリーな休憩室を作るらしく、それを教えてくれた時の言葉が、「これで、いつでも先輩を可愛がることが出来ます」

公私混同、職権乱用も甚だしい。

だけど……。

その執着が嬉しい……と、絢人は思うのだ。
気付かなかっただけで、元々そうだったのかもしれないが。
執着の度合いを増す後輩を、ずっと好きになっているから―――……。

明日は将孝の誕生日だ。
業務が終わったら、一人でプレゼントを買いに行こうと予定していた。
びっくりさせたいと、思うからだ。
喜ぶ顔も、見てみたい。
さんざん内緒ごとをされた仕返しをしてやりたいと、すこし子供じみた感情もある。

彼の祖父のこと、見合いのこと、様々大切なことを語らない将孝に文句を言えば、「俺の大切なものは先輩ですから」と、返された。
それ以外は取るに足りず、語る時間がもったいないと、大真面目に、真剣に。

気恥ずかしくて、顔から火を吹く思いであった。
それもすべてしあわせで……。

きっと今、自分も同じか、それ以上の気持ちを将孝へ向けている。
だから、我が儘な自分をずっと好きでいてくれた愛しい男に、自分なりの贈り物をしてみたいと、思っていた。
おそらく……初めての。

なので、今夜、将孝と会える時間は定かでないのだが、彼はなおも言った。

『ばらまくのは冗談ですけど、その予定は何時に終わるんですか?終わる頃、迎えに行きます』

「決まった時間じゃないから、約束出来ない」

絢人が素気なく言い返せば、受話器の向こうが一瞬沈黙する。
まずい、怒らせた。

『なら……、終わったら連絡して下さい』

声とともに、視線を感じた。
そちらを見ると、パーテーション越しのフロアの向こうにいる将孝と、目が合った。
どこか獰猛さを滲ませる、熱っぽい眼差しと……。

今夜は苛められそうだとため息をつきつつ、そんなこともいやじゃなくて。

二人だけの時間に思いを馳せ、絢人は胸が熱くなるのを感じた。


卑劣で甘く優しくて 【 完 】


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最後までお目にしてくださり
ありがとうございました゚・。+☆+。・゚






「先輩、俺は本当に……自惚れるよ」

元来、厳ついはずの将孝の顔が、溶かしバターのように緩んだ。

「だか、ら、お前だから、全部お前がすることだから……」

人を鈍感と呼ぶ言葉を、そっくりそのまま返したい。
絢人は拗ねる目を向けるが。
色気まみれの視線は、花の香より芳しい媚薬にしかならない。

将孝が息をとめた。
おもむろに腰を引くと、容赦ないほど深々と、絢人の体内へ打ち付けた。

「ッ……」

内奥をきつく貫かれて、絢人は白い裸身をしならせる。
きめ細かな肌は、うすい汗で艶めいていた。
将孝はそのしなやかな身体を抱きとめると、ぐいっと軽々持ち上げる。

瞬間、深部がさらに密着した。
男の陰毛が尻を包み、その状態で下からつき上げられ、激しい交合に目眩するような愉悦が沸き起こり……。

「ァッ……、あぁッ」

か細い嬌声を上げながら、絢人は彼の逞しい胸に身を寄せる。
ぎっちり隙間なく塞がれる内奥が、麻痺しそうに蕩けた。
互いの腹で擦られる性器は絶え間なく疼き、敏感な箇所を男の手に弄られ、情けないほど身体が熱くなるようである。
後孔はひっきりなしに蠕動し、腸壁が牡塊に絡んで、何度も何度もうねった。

「だめ、それ、おかしくな、る……」

気持ちよすぎて。

唇をわななかせ、絢人は艶冶に身悶える。
片手に絢人を収める将孝は、物足りないというように細い首へ噛み付いた。

「だから煽るなと言ったでしょう、でも、遅いよ、先輩……」

「あ、あッ、なに、何、が」

「俺のものにしますから、全部……あなたを」

「そうだって、そ……、ンッ、ぁあッ」

座位で強烈につき上げられ、壊されるような感覚すら沸くようであったが。

そこまで求められるのが嬉しいから……。
身体は従順に受け入れている。

淫靡な疼きに埋め尽くされ、甘美な熱が駆け巡って―――……。

「あっ、アッ、もう、もう……」

絶頂の予感に、絢人は将孝へ甘えるように縋り付く。
滅多にないその媚態に、将孝は天を仰ぐと、渾身の力をこめて絢人を穿ち上げた。

「ああぁッ」

「どうして欲しいんです?イキたいならイキたいと、ちゃんとねだりなさい」

「そん、な、ぁッ……」 

傲慢な言葉に、プライドがわずかにひび割れる。
けれど、それすら嬉しくて。
下僕だった男に全て浚われたいと、心のすべてで望むから。

「イきた、い、もっと、いっぱい、お前で、……きたいから」

「ッ……、俺はあなたを……もう手放せないな」

独白のような将孝の言葉を聞きながら、貪られるまま絢人は上下に腰を揺らめかす。

幾度となく、唇を浅く深く吸い上げられた。
性器は反り返り、男を呑む後孔は爛れたような熱を持って、激しいうねりが身体を快感の頂きへ押し上げて……。

「い、くっ、あッ、ァッ、将孝、まさたかぁ……」

刹那、絢人は将孝の手のなかへ快楽の白い飛沫を弾けさせた。
同時に、身体の深い部分に彼の熱情を叩き付けられ、そこでも激しい絶頂を極める。

「あ、あ、あ……」

ビクビクと全身が痙攣していた。
かつて感じたことがないほどの快感と放埓が、余韻になって身体へ巻きつくようである。

自身を支えることが、不可能であった。
絢人は力を抜くと、そのままシーツへ倒れ込む。
ポフッとリネンを揺らす白い肢体は、交情の痕跡にむせかえるような色香を放っていた。
すると、汗で張り付く額の前髪を静かにかき上げる大きな手。
視線を上げると―――……。

将孝が優しげな眼差しで見下ろしていた。
たちまち、絢人はたった今までの嬌態をとても恥ずかしく感じて、上気する頬をますます朱に染める。
将孝は目を細めると、そんな絢人をひどく愛しそうに覗き込んだ。

「好きです」

「ん……」

「先輩は……俺だけのものですか?」

それは行為の最中の睦言。
絢人がいたたまれないものを感じれば、彼は絢人を力強く抱き寄せた。

「俺だけのものになりなよ」

「あ……」

髪を撫でられ、頬を撫でられ、唇をなぞられた。

「先輩?」

耳馴染みの穏やかな声に、たまらず絢人は視線を反らすが。
ちらっと濡れる目で彼を見ると、コクン……と首を縦に振る。
いつもの気の強さがなりを潜める、ふるいつきたくなるような可憐で愛らしい仕草であった。
将孝は瞠目すると、切なくなるほど嬉しそうに微笑んだ。

「すこしは俺を……好きでいてくれる?」

問いかけは優しすぎて、甘酸っぱすぎて、彼を想う気持ちが胸から溢れ出しそうになって。

はにかみながらも、絢人は手で将孝の頬を挟むと、行為の余韻に掠れる声で、ためらいがちに囁いた。

「すこしじゃなくて……」

……―――好き。

すぐ将孝の手が伸びてきて、顎を優しく掴まれた。
視線が絡む間もないほどそれは性急に……。
絢人は将孝から、甘い、甘い、キスをされた。



◇◆◇


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「ぁ、うそ……」

嵩をさらに増す男根に、絢人は激しくうろたえた。

「お、おっきく……、お前の、ぁッ、ぁッ……」

ギチッ……と、内奥が限界まで押し広げられていた。
その感覚に仰け反れば、将孝は絢人の細い顎を甘噛みして、ゆるっと腰を打ちつけた。

「あッ、ン―――……」

「あなたのせいですよ、あなたのせいで……抑えがきかなくなる」

喉から絞り出すように将孝は言うと、ぎゅっと絢人を抱きしめる。

「イヤ、ですか?」

切羽詰まるような、だけど、愛情がけぶる声であった。
視線が合えば、まっすぐ見下ろす彼の目には、ただひたすら絢人だけが映り、そのすべてに、絢人は心が甘く軋むのを、感じずにいられない。 

彼の熱に酩酊しそうで。
求められることが、他の何より嬉しくて……。

「いやじゃ、な、い」

絢人は瞼を伏せ、すぐ開くと、もう一度、視線を絡めて、男の頑丈な背に指をそっと這わせる。

「ぜんぶ、お前が、気持ちい…から……」

きっと―――……。

身体の、心の、どこもかしこも、将孝に触れられるだけで感じている。

ただの後輩だったはずなのに。
便利な下僕だと思っていたはずなのに。

気が付けば一緒にいて。
一緒が空気のようで。
どんな時も静かに寄り添っていてくれて。
したいことをさせてくれて、そこに……いてくれて。

だけど、かなり強引で。
身体の隅々を暴かれて、なのに、それすら甘酸っぱくて。

将孝だから……。

触れる体温が嬉しくて、それがとてもしあわせで。

キスをしたくて。

抱きしめたくて。

もっとたくさん、二人でいたくて―――……。

背をかき抱けば、将孝は何か祈るように目を瞑り、餓えた獣のように絢人へ唇付けた。

「あなたは……、本当に……」

「んっ、ふ……」

何度目になる分からないそれは、極上の蜂蜜より甘く、濃厚であった。
その感触に酔えば、彼は腰の動きを荒々しく再開する。

深く内奥をつき上げられ、瞼の裏に火花が散った。
同時に性器も扱かれ、下腹に焦げるような痺れが生まれて、身体に幾層もの熱が後から後から折り重なって……。

「お前が、お前だけが、欲しいから……」

激しい感覚に彷徨いながら、絢人はうわごとのように口走る。
そうしながら、男の頬を手で挟み、今度は自ら彼に接吻する。

ちゅ……と触れれば、それだけで果てそうなほど、気持ちよかった。
触れ合う粘膜を縫って舌を彼のそれに絡めると、浮遊するような痺れに襲われ、意識まで奪われそうになる。 

身体が溶けた。
全てが、将孝へ向かって、彼のものにされて嬉しいと、あますところなく歓喜している。

将孝は絢人をしっかり抱くと、熱をどうにかなだめるように低く囁いた。

「前から思ったけど、先輩はキスが好きだよね。どこで覚えたの?こんな……キス」

「……お前としか、しない。キスだって、いやらしいことだって、全部、お前だけ……」

きっと、愛が込められたキスだから。
そのキスは、言葉より雄弁に語る想いが溢れているから……。



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「どうなっても……知りませんよ?」

「ん……」

「あなたにそんなことを言われたら……、俺は、あなたが途中でやめて欲しいと言っても、やめることが出来ない」

「かまわない、お前が……ぁっ」

唐突に、穿つものが内奥で動き出し、絢人は背を仰け反らせる。
将孝の熱が、甘い嵐になって押し寄せてくるようであった。
粘膜が肉塊に擦られ 敏感な場所を抉られ、そこに沸く痺れるような感覚に、四肢が恥ずかしほど跳ね上がる。

「あっ、あっ、いっぱい……」

「あなたが……欲しいといったものです」

「ん、んんッ、それ、ぁッ、いい……」

唇をわななかせ、絢人はシャツ越しの将孝の上腕に、きゅっと指を絡ませる。
今度こそ将孝は困った顔をすると、絢人の背に手をまわして、ぐんっと力強く腰を動かした。

「あぁっ、あっ、あっ」

「ここでしょう?先輩のいいところ」

「んあっ、ぁッ、ダメ、そこッ……」

「分かりますよ、ここを突くと、あなたのなかが……嬉しそうに吸いついてくる」

「あっ、ァッ、感じる、お前の、感じ、る……」

男根を押し付けられる箇所に、熱く甘いだるい疼きがとめどなく沸いては弾けた。
ソコでイったばかりなのに、自分でも分かるほど内部が収縮し、その度、快感が滲み出し、身体を、心を、蜜を溶かして熱くするようである。

「それ、ぁッ、すごく、すごく、い……」

たまらず、絢人は男の腕に頬擦りした。
長い睫毛に縁どられる瞼は半ば閉じられ、隙間から覗く眸は甘露のような涙の滴でしっとり潤み、凄まじい色香を放っている。
将孝は息を呑むと、さらに身体を密着して、絢人の艶やかな目許へ接吻した。

「どこが、いいですか?」

「んんッ、んッ、お尻、と、前、も……、ぁっ、あッ」

「本当だ……、触っていないのに、こっちもいっぱい漏らしている」

「さわ、触ったら、や、ぁっ、あぁんっ」

互いの腹に挟まれる絢人の性器は、体液を垂らして張りつめていた。
その先端を無遠慮に触れられ、絢人は可憐に身悶える。

「だめ、だ、め、両方なん、て」

「ここも……先輩のいいところですもんね」

「あっ、あッ、先っぽ、擦ったら、ひッ、ァッ、アアッ」

体内の抜き差しとともに性器を弄られ、体温が沸点を超えるようであった。
弱い部分を同時に責められ、絢人は惑乱するように四肢を波立たせるが。
その間にも、ペニスの割れ目を指の腹で擦られ、その刺激で穿つものを締め付けてしまい、快感が波濤になって全身を押し包む。

びくびくと、白い裸体が痙攣していた。
果実のような唇からは匂い立つような嬌声がひっきりなしに漏れ……。

そのさまを見下ろし、将孝は我慢出来ないというように、絢人の唇へむしゃぶりついた。

「ンッ、ッ……」

瞬間、咥内を犯す熱に絢人は眉をしかめたが、すぐそれは悩ましげな形に変化した。
将孝はやわらかい咥内を思うさま貪ると、唇を触れ合わせるまま囁いた。

「先輩……」

「ふ、ぁ……」

熱っぽい男の呼気がむせかえるようであった。
熱くて、何か気恥ずかしくて……、絢人が身じろげば、将孝は腰と性器を弄る手を同時に動かした。

「あッ」

「可愛いね、先輩……前も後ろもトロトロにして」

「そ、そんなの……、やっ、やだ、一緒、ぁッ、あん」

「こことこっちなら、どっちが好き?」

「やっ……」

意地悪で破廉恥な質問に、絢人はちいさく顔を背けるが。
わずかに視線を流すと、羞恥と艶に色めく目で年下の男を見る。

「どっちも……、ぁッ、お前だか、ら、どっちも……」

涙珠混じりの目で告げれば、将孝は呼吸をとめ、呼応するように内部を穿つものが膨張し……。



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「我慢なんか……しなくていいのに」

身じろぎすると、絢人は彼の股間をタッチする。

将孝が驚くような顔をした。
絢人は睫毛を伏せると、かすかにためらってから、ちいさく言った。

「……欲しい」

お前が―――……。

視線を上げれば、将孝がまばたきもせず見つめてきた。
深く、わずかなぶれもなく、包み込むように、じっと……。
すぐ彼は目許をやわらげ、ひどく嬉しそうに笑った。

「俺も、先輩が欲しい」

もう一度、絢人へキスを落とすと、彼はスラックスの前を寛げる。

ぶるん……と、衣服の締め付けを蹴散らすように、陰毛の密林からふてぶてしくそびえる見事な男根が現れた。
咄嗟に絢人が息を呑めば、将孝が絢人の脚の間で膝立ちになり、白い尻を鷲掴む。

確認するように指でアナルを開かれ、そこはクチュンと淫らな音をたてた。
身も心も、彼を受け入れるために潤うから……。

「あなたのなかに、入れさせてください」

欲望を隠そうともしない将孝の真摯な声に、絢人は目眩がしそうになった。
心の繊細な部分が溢れそうになるまま、従順に身体から力を抜いていく。

将孝を受け入れやすいように。

二人がひとつになりやすいように。

「はやく……」

消え入りそうな声で、だけど、正直な気持ちを言葉にすれば、膝裏を抱えられた。
怒張するものが後孔を割り、男が伸し掛かり、体積と重みに息を詰めれば、ぎち……と体内を塞ぐ灼熱の塊。

重量のあるもので開かれる感覚に、身体が強張った。
痛くないわけではなかった。
皮膚がひきつれないわけでもない。

だけど、将孝のものにされる瞬間。
受け入れるのはすこしだけ怖い気がするけれども、それは気の遠くなるような陶酔。

「あッ、アッ、ッ……」

根元まで埋め込まれた時、身体の感覚が浮遊した。
快感のウエーブが襲ってきて、全身が沸騰して気化するように弾けて……。

「い、いく、いく……」

刹那、射精を伴わない絶頂を感じて、絢人は四肢をつっぱねた。
挿入されただけなのに。
いつも以上に感じていた。
皮膚が痺れて、いたるところが甘くスパークして、身体が小刻みに痙攣するのをとめられない。

びくんびくんと、絢人が身悶えれば、将孝が見惚れるように目を細め、それから熱っぽく嘆息した。

「もしかして、なかでイっちゃいましたか?」

「ん、んん、それ、が、ぁッ、気持ちよく、て……」

「本当に……、あなたは……」

言葉が見つからないというように、彼は絢人に接吻する。
そうしながら、薔薇色の頬を撫で、壊れ物を扱うように、耳の裏を、うなじを、筆の毛先のようなタッチでなぞっていく。
それはとても優しくて、シャボン玉が弾けるような淡い痺れを沸き起こして……。

「くすぐったい……」

身を捩ると、拍子に体内を塞ぐものがビクッと振動した。
呼応するように、内奥がきゅうんと収縮し、絢人ははしたない期待を、感じずにいられない。

「もっと……」

「でも……、イってすぐだと先輩が辛いでしょう?」

「そんなこと……」 

自分でも分かるほど、内部が蠕動して男根へ絡み付いていた。
将孝に貫かれて嬉しいと……貪欲に打ち震えている。

「いい、乱暴でも……、お前をもっと、いっぱい欲しいから……」

とても素直に、絢人は年下の男へ強請る言葉を言う。
将孝は眉間に皺を寄せると、困ったような、喜びを堪えるような顔をした。



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