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2月14日

澄み渡る空に梅咲く通学路
空青く寒さを溶かす子らの声
凍滝の底を流るる水の音
荒れ模様北国の春立つ朝

しやがみこむ坐りこむ子や地虫出づ

春風や机の隅の腕時計

一輪の灯すぬくもり紅椿

落ちてなほ光りを宿す椿かな

しんしんと深々々と春の雪

にぎやかに去りて玄関春の泥

せせらぎを来て草むらの薄ごおり
風花や空がおおきく息をはく
青空に触るる枝より梅開く
あてもなく歩いてゐたり犬ふぐり
深々とおじきしてる子風光る
目薬を一滴おおく春の風
雪つりの枝に積むゆき雪の傘

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2月4日

薄氷ややんはり朝日置いてをり
寒晴やセーターするつと首出でし
薄氷や昭和の家の磨硝子
水温む門に干しある赤い靴
春一番体斜めに登校児
蠟梅を見てゐる方に赤子泣く
花八手庭の陶狸の白き腹
梅ヶ香に伸び大きくす休憩す
寒晴や出窓に猫の白き腹
インフルに猫一匹の散歩道
ベランダに遊び来る風春ちかし
蠟梅に吹き入る風もなかりけり
蠟梅や半透明な蒼き月
寒晴や朝日が伸びる部屋の隅
寒晴や稜線極む讃岐富士
花八手茶道教室師範方

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1月28日

讃岐富士日差し揺らめく冬の瀬戸
夕茜波に溶けゆく冬の凪
寒灯を小さく浮べ蜑の里
寒き夜やブリキの汽車の車輪錆ぶ
思わずも赤子こたつの上にをり

物言わぬ唇美しき寒の紅

寒晴や整列回れ右の笛

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1月16日

布団干すアンパンマンを真ん中に
真白なる升目が無限初暦
行き過ぎて犬が振り向く初詣
かの山もかの川もまた初景色
初日の出冷たく光る猫の鼻
寒き夜やブリキの汽車の車輪錆ぶ
シンバルを打たぬブリキの猿寒し
豆の香を引き立たせ初春のモカ
凍雲へセーターするつと首出でし
太鼓打つブリキのピエロ寒ゆるむ
凧親子三代皆少年













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お正月

初すずめ丸き日溜り啄めり
豆の香を引き立たせ初春のモカ

良き友と良き家人ゐて年明ける

昭和橋渡る親子の初詣

言葉にも余所行きと云う福寿草

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