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新訳 「紅楼夢」 作:曹雪芹 訳:井波陵一 岩波書店
紅楼夢の第一冊(第一回〜第十六回)を読み終えた
これの第七回に
九連環が登場します
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そう言うと、黛玉の部屋にやって来ます。ところが黛玉は自分の部屋には居らず、宝玉の部屋で一緒に九連環(知恵の輪)に興じているではありませんか。周瑞のかみさんは中に入ると、笑いながら言いました。
「林のお嬢さま。薛の奥さまのお言いつけで、お嬢さまに花かんざしをお届けに上がりました」。
宝玉はそれを聞くと、先に尋ねました。
「どんな花かんざし? 持ってきてわたしに見せてよ」。
そう言いながら早くも手を伸ばして受け取ります。箱を開けて見ると、なんと紗を折り畳んで花模様に縫いつけた、新奇で精巧な宮中製の花かんざしではありませんか。黛玉は宝玉の手にある品をチラッと見てから尋ねました。
「わたし一人だけに届けてくださったのかしら? それとも他のお嬢さまにもそれぞれあるの?」
「皆さまにございます。この二本がお嬢さまの分です」。
黛玉は冷笑して言いました。
「分かっています。他の方が選び残したお余りでないと、わたしには回って来ないのよね」。
周瑞のかみさんはそれを聞くと、一言も発しません。
宝玉が言いました。
「周のねえさん、あんたは何の御用であちらへ伺ったの?」
「奥さまがあちらにおいでだったので、報告に上がりました。薛の奥さまがついでにわたくしに持って行かせたのです」。
「宝姉さんはお家で何をしておいでだった? どうしてここ何日かこちらへいらっしゃらないのだろう?」
「お体の具合がよろしくなかったそうです」。
宝玉はそれを聞くと、さっそく侍女に言いつけました。
「誰かお見舞いに行ってくれないか。こう言うんだよ。「わたしと林のお嬢さまの使いとしておばさまとお姉さまのご機嫌伺いにまいりました。お姉さまはどんなご病気に罹り、いまどんなお薬を飲んでいらっしゃるのでしょうか? 本来ならわたしがみずから参上すべきところですが、塾から戻ったばかりでもあり、風邪気味でもあるので、後日改めて自分でお見舞いに上がります」とね」。
そう言うと、茜雪が「ハイ」と返事をして出ていき、周瑞のかみさんも引き取ります。この話はここまで。
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こうして書き写して見ると
細かい描写をイッパイ読み落としているのに気付きます
じつは
この第一冊は全体を二回読み返しているし
前のシーンがどうだったか確認に戻ったり
屋敷内の建物配置や人物の関係の図がある巻頭へはひっきりなしに往復している
のだが
まだまだ読みこなせていないということです
が
この読み進み方は
何かに似ていませんか?
そうです
『 九連環 』
ですよね〜
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