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インフルエンザの流行で漢方が見直されているようです。 当局へも何件か問い合わせがありました。 個を尊重し、全体を観察する中で、病の本質を見極めて治療を施すこれが漢方の本質です。西洋医学では病気を詳細に分析することで原因を明らかにする手法で治療法を発達させてきました。 極論すれば『歯が痛いなら歯を抜けばよい』というやりかたです。 『神経が痛みを感じるなら、神経を麻痺させればよい』という考えです。 漢方は病人の証に応じて処方を決める治療です。 極端に言えば病名は判らなくてもよいのです。 患者がいれば必ず処方が決まります。 前置きが長くなりました。 インフルエンザには 感染後48時間以内の抗ウイルス薬投与が最も効果があるとされています。タミフルやリレンザです。 が、どちらも副作用(異常行動)や耐性ウイルスの出現が問題になっています。 風邪やインフルエンザの初期に用いられる代表的な漢方が麻黄湯です。 そして葛根湯も麻黄を含んでいます。 麻黄について少し説明します。 詳しくはこちらを見ていただくとして い草のような外観の植物で茎を乾燥させたものを生薬(ショウヤク)として使います。 薬効成分はエフェドリン(エフェドリン及びプソイドエフェドリン)で 神経伝達物質アドレナリンなどと同じカテコールアミン構造を持っています。 ですから、呼吸器系に作用し気管支拡張などの作用があります。 また、アドレナリン類似の交感神経興奮作用・中枢興奮作用・鎮咳作用・利尿作用などがあることがわかっています。 さて、このような作用があるため、麻黄を含む処方は大きく二つのグループに分けられます。 ☆風邪などで、発熱・頭痛・無汗などの症状を治すとき ☆神経痛やリウマチなどの痛みを除くための処方 この、ひとつめのグループが風邪やインフルエンザに使われます。 汗をかいている場合は麻黄の入っていない処方を用います。桂枝湯や桂枝加葛根湯です。汗がない場合は麻黄の出番です。肩こり(筋肉の緊張)があれば葛根湯、節々や腰などに痛みがあれば麻黄湯を使います。これらはすべて風邪の初期(2〜3日まで)の処方です。 治らず長期化した場合は小柴胡湯や柴胡桂枝湯の出番です。 柴胡には体内の深い部分の炎症をとる働きがあるのです。 また、痰が多い場合麦門冬湯や鼻水が出る場合小青竜湯、虚弱体質の場合麻黄附子細辛湯など病人の状態で処方は変わります。 タイミングよくピタッと合えばすぐに治ってしまいます。 ちなみに葛根湯には麻黄が4g、麻黄湯には5g、そして大青竜湯には6g(いずれも一日量)の麻黄が入っています。 成分のところでも述べましたが、麻黄の作用でドキドキするなどの副作用が出ることもあります。 実際、抗ウイルス薬と漢方を併用したグループが解熱までの時間が一番短かった(早く効いた)とする報告もあります。
麻黄の作用はかなり強力ですので、やはり専門医の診断(専門の漢方薬剤師でも可)を受けるほうがよいと思います。 |
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らん先生
こんにちは
時節柄、グッド・タイミングの記事でした。
お勉強させて貰いました。Danke.
葛根湯→麻黄湯→小柴胡湯
確かに、少し長引いた時には小柴胡湯が
効きますよね。
痰が切れ無い時は麦門冬湯ですか。
メモメモ カキカキ
ポチっ!☆☆☆
2009/9/26(土) 午後 5:03
うちの娘も何処で聞いたのか、インフルエンザに麻黄湯が効くから手に入らないかって電話がかかってきたけど、そんなもの用意するんならかからないようにすることが一番だろうって言いました。
むやみに人混みに行かない。抵抗力を落とさないように規則正しい生活をするとか・・・
あと、我が家の頼みの綱のほちゅうえきとうを飲んでいなさいと言いましたよ〜〜
2009/9/26(土) 午後 6:17