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ユダヤ人の小児科医、ヤヌーシュ・コルチャック(ヴォイツェフ・プショニャック)は、また孤児院の院長として子供たちを守り育てることに喜びを見出していた。しかし1940年、ナチスの侵攻により、ユダヤ人はポーランド人社会から切り離されゲットーに送られることになった。コルチャックの孤児院も例外ではなかったが、誇り高きコルチャックはユダヤを示す腕章をつけることを頑なに拒み、投獄さえ経験する。そんな過酷な日々にあっても彼は飢えた子供たちに食料を与えるために奔走し、そのためには手段も選べず、密輸業者からの献金も受け入れねばならなかった。ユダヤ人の強制収容所送りが始まった。コルチャックは友人の手助けで国外に脱出することもできたが、彼に子供たちを見棄てることなどできようはずがなかった・・・
アンジェイ・ワイダ監督、脚本(1990年) こちらの作品はkaz.さんのところで「Index BEST MOVIE か行【こ】」で紹介されていた作品です。 私はホロコーストものは見ていて辛くなるので避ける傾向にあるのですがかなり以前にダビングしていたのを思い出し鑑賞してみました。 コルチャック先生は作家、教育者、医者としてその名を知らない者はいない人物。 投獄されたときにもドイツの軍医が彼だと気付き釈放の書類を書いてもらった。 ユダヤ人にとって辛い時を迎え彼は子供たちを守るために昼間は食料、資金の調達に奔走し、夜は子供たちの心のケアをしていた。 ホロコーストものでは強制収容所での過酷な生活、隠れ家での生活が描かれている作品が多いのですが、この作品は貧富の差にあるユダヤ人の様子が描かれています。 密輸によって富を得ている一部の裕福なユダヤ人は「貧しいユダヤ人が犠牲になればいい」と言い放つ。 一方、ストリートチルドレンにバスからパンを与えた人はドイツ軍により射殺される。 道端には飢えてやせ細り死んだユダヤ人。 コルチャック先生は医者であるがゆえ“死”には尊厳があるべき、という考えの持ち主。 そして、「私にあるのは子供たちだけだ。そのためには悪魔にも会う」と言う。 確固たる信念を持っているコルチャック先生を知るのに十分過ぎる描き方です。 ラストシーンです。(ちょっと画像は悪いですけど・・・) このシーンだけでもコルチャック先生の思いが伝わります。 「尊厳のある死を」とかねてから語っていた先生。 先生はこの日が来ることを予測して劇をとおして子供たちに死の意味を教えようとする。 その日が来た時、女教師は子供たちに「一番良い服を着なさい。これから遠足ですよ」と言い、先生はドイツ兵に「子供たちに手を触れるな」と言い放つ。 最後のシーンは涙が止まりませんでした。 この作品は“いい映画”という言葉だけでは語れません。 モノクロの映像と音楽は当時の雰囲気を感じるのに十分過ぎます。 多くの人に見てもらいたい作品でした。 |

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これ観たいのですけど、探しきれず、まだ観れてません…
あ〜このシーンだけは観たことあるですよ。子供を連れて歩いていくシーン。
たぶんコルチャック先生のドキュメンタリー的なテレビ番組で紹介されていたと記憶してます。
やっぱり観たいなぁ…
2009/6/14(日) 午後 8:29
こういう人が存在していたんですよね。
もう人間としては最も高潔で位の高い人物ですよね。
ラストのシーンも、あのシーンで余計に辛くなるんですよね〜。
映画の記事とインデックスベストの記事をTBさせてもらいます!(・ω・)bグッ
2009/6/14(日) 午後 8:32
じゅりちゃん、この作品はやっぱり見て良かったですよ。
コルチャック先生の素晴らしい人間性もしっかり描かれてたしね。
2009/6/16(火) 午後 11:09
kaz.さん、コルチャック先生は本当に人格者ですね〜
ラストは列車が走り去っていくシーンで終わると思ってたらあのシーンだしね・・・
素晴らしい作品を教えてくれてありがとう!
TB×2でありがとう♪(#^ー゜)v
2009/6/16(火) 午後 11:12
ありがと〜
2009/6/21(日) 午後 0:29