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未来を生きる君たちへ

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HAEVNEN (2010)
 
デンマークで母親と暮らす少年エリアスは、学校で執拗なイジメに遭っていた。両親は別居中で、医師である父アントンはアフリカの難民キャンプでボランティア活動に奮闘する日々。そんなある日、エリアスはイジメられているところを転校生のクリスチャンに助けられ仲良くなる。折しも一時帰国したアントンが、2人の前で暴力的な男に殴られると、無抵抗を貫いた彼に対し、クリスチャンはやり返さなければダメだと反発する。やがてアフリカへ戻ったアントンの前に、妊婦の腹を切り裂く極悪人“ビッグマン”が負傷者として運ばれてくるが…。
 
アカデミー賞とゴールデングローブ賞の外国語映画賞W受賞作品です。
 
原題はデンマーク語で「Haevnen(ヘフネン)」。意味は"復讐"。
見終わってからそのことを知ったのですが、ストレート過ぎるタイトルに監督の気持ちが見えるようです。
 
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冒頭、アフリカで医療活動をしているアントンの様子から始まります。
 
劣悪な環境の中、一人でも多くの命を救うため懸命に働いている。
 
“ビッグマン”の一味による不条理な行動に憤りを感じる。
 
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アントンと妻マリアンは離婚を前提に別居中。
 
長男のエリアスはスウェーデン人であることなどで陰湿ないじめにあっていた。
 
ひたすら耐えるエリアス。
 
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そんなエリアスの前に現れたクリスチャン。
母親を癌で亡くし、父親も仕事で留守がち。
 
彼はエリアスに「やられたらやり返す」と言い、それを実践してみせる。
 
クリスチャンくん、かなり過激な子供です。
 
寂しさが彼をそうさせてるのがわかるだけに・・・
 
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後半はこの2人がメイン。
 
いままで4本のスサンネ・ビアの作品を見ましたが、
彼女の作品は愛や生に喪失感を絡めた男女の話。
 
本作は今までとちょっと違います。
 
この世にはびこる様々な暴力を描くことによって、
その根底にあるものが同じものであることに気づかされます。
「やられたらやり返す」
そんな、“負の連鎖”がなくならない限り争いはなくならない。
 
『ある愛の風景』では戦争による悲劇を描いてましたね。
 
監督はこの作品に「世界平和への祈り」を込めたかったんじゃないかな?
 
デンマークとアフリカ。
無関係に思える2つの場所の結び付け方に「さすが〜」
 
無邪気な笑顔で「ハーワーユー、ハーワーユー」とトラックを追うアフリカの子供たち。
 
その画を見て「邦題はこの笑顔で決まったのかな?」と思ってしまう。
 
監督の作品を劇場で見たのは初めてだったのですが、
風景の撮り方が美しく彼女の新たな魅力を感じたわ。
 
やっぱりすごいぞ!スサンネ・ビア
 

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スーパー!

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SUPER (2010)
 
冴えない負け犬人生を送る中年男のフランク。唯一自慢できることと言えば、なぜか彼とは不釣り合いに美しい女性サラと結婚できたこと。ところが、その妻がセクシーなドラッグディーラー、ジョックに入れあげ、彼のもとを去ってしまう。そんな時、神の啓示を受けたフランクは最愛の妻を取り戻すため、正義のヒーローとなり悪と戦うことを決意する。そして、自作のコスチュームを身にまとい、スーパーヒーロー“クリムゾンボルト”に変身した彼は街へと繰り出すと、工具のレンチを武器にチンピラ退治を決行する。やがて、そんな彼の前にコミック店のクレイジーなオタク店員リビーが現われ、勝手に相棒ポルティーとして名乗りをあげるのだが…。

「素人がヒーローになりきる」というと 『キック・アス』を連想しちゃいますよね。
 
「同じような設定だと二番煎じになってるんじゃないの?」とちょっと思ってたのですが…
 
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お話は↑のとおりでシンプルです。
 
愛する妻を取り戻したい一念でヒーローになっちゃうフランク。
 
「神様のお告げ」に現れたトレードマークを胸に手作りのコスチューム。
アップになるとつぎはぎだらけなのがわかっておかしい。
 
主演のレイン・ウィルソンは 『ROCKER 40歳のロック☆デビュー 』で見てたので楽しみにしてました。
期待通りのボケぶりとダメさ加減でおかしい。
 
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この作品のエレン・ペイジは最高〜〜〜
とんでもないキャラですよ。
 
店に来たフランクにヒーロー像を教えアドバイスをする。
TVで見た“クリムゾンボルト”をフランクだと気づき
彼に「パートナーは必要でしょ」と迫る。
 
それにしても彼女には何度も驚かされました。
 
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この作品の悪役はケヴィン・ベーコン演じる ジョック
ドラックの売人のボスなんだけど、はまってるのよね。
 
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フランクの最愛の妻サラ役にリヴ・タイラー
見事なジャンキーぶりでございます。
回想シーンで初々しい姿も見れるので余計にそう感じます。
 
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『キック・アス』はエンタメ性の高い作品でしたが、こちらはまさにインディペンデント作品。
 
ビッグ・ダディとヒット・ガールのような強いキャラではありません。
 
ダメダメな弱い普通の人間がいかに悪と立ち向かうのか、って感じかな?
 
そそ、この2人の戦いぶりに道徳観は感じられません。
あんなにスパナで殴ったら死ぬでしょ。
 
目を覆うような残酷なシーンもちょっとあったし、ラストもなんだかスカッとしない。
 
でもフランクという一人の人間の中身を見ているようで面白い。
 
オープニング、戦いの場面のアニメーションがチープ感があってよかったわ。
 
それにしてもミミズのおばけみたいなにょろにょろ気持ち悪かったなぁ。
その後の「パカっ」にもひょえぇ〜〜〜
 
グロいシーンもぼちぼちあるので苦手な人は注意ですよ。
 
好みが分かれるとは思いますが、私は楽しく見れましたよ。
 
あぁ〜〜〜記事がまとまらない!ぷち感想ばかり書いてたからなぁ(笑)
 

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THE HANGOVER PART II (2011)

フィル(ブラッドリー・クーパー)、スチュ(エド・ヘルムズ)、アラン(ザック・ガリフィアナキス)、ダグ(ジャスティン・バーサ)の4人はスチュの結婚式に出席するためエキゾチックな国、タイに向かう。ラスベガスであの忘れがたいバチェラー・パーティを経験し、スチュはトラブルを最大限に避けようと、結婚式前にはリスクのない慎ましいブランチを計画していた。しかし、事は必ずしも計画通りに行かないのが世の常である! 翌朝二日酔いで目が覚めると、部屋はメチャクチャ、式を控えた新郎の顔にはタトゥが、花嫁の弟は消え、代わりにベストを着たサルがいた・・・。昨夜の記憶が無い! 挙句、髪も、パンツも無い!それでも迫る明日の結婚式! 数々の手がかりを頼りに、彼らは失われた記憶と、花嫁の弟を取り戻すことができるのか!?
 
オトナ限定 R18+無修正バージョン」で見てきました。
 
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冒頭、この場面で始まります。
 
そう、1作目を見てればわかっちゃいますよね。
 
まるで、同じ構成、展開です。
 
でも・・・
 
わかっちゃいるけど〜〜〜〜
 
楽しい!
 
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今回の花嫁さんね。
そして、ダグはまたしても“蚊帳の外”的な感じです。
 
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今回の行方不明者はスチュの婚約者の17歳の弟。
未成年のうえ、義父の“自慢の息子”となれば捜索も必死。
 
前作はラスベガス、今回はバンコクとそれぞれの土地らしさが出ていていいね。
 
この3人のキャラもあいかわらず。
ザックは“迷惑キャラ”確立ですね。
 
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噂に聞いていたケン・チョン。今回の登場も前回と似てるかな?
彼って俳優をやる前は医者だったんだってね。
なんでも奥様が背中を押してくれて俳優業に専念したらしい。
 
Mr.チャウとアランのスピンオフできないかなぁ。
この2人は記憶がなくならなくてもおばかやるからね。
 
そして、
 
「無修正バージョン」ですが・・・・
 
修正版を見てないので想像なんですが、
 
お○○○○にモザイクなんだよね。
 
私は笑いネタ的にあの“画”は必要だと思います!
 
あそこでモザイクだと笑い半減。
 
DVDで無修正版が出たらチェックしてね。
 
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そして、お約束のエンドロールでの写真。
 
私はコレを見る2日前に1作目の復習をしたのですが、
 
あの写真は前回を上回ってると確信!
 
連れが呆れるほど、大笑いしてしまいました。
 
同じような展開でも笑わせてくれるトッド・フィリップス。
 
アンタ凄いのかい?
 
TVスポットの中から2つ。ケン・チョンの歌がツボ!
 
 

127時間

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127 Hours (2010)

ある日、27歳の青年アーロンは一人でロッククライミングを楽しむため、庭のように慣れ親しんだブルー・ジョン・キャニオンへと向かった。美しい景観の中で様々な遊びに興じて大自然を満喫するアーロン。ところが、ふとしたアクシデントから、大きな落石に右腕を挟まれ、谷底で身動きがとれなくなってしまう。そこは誰も寄りつかない荒野の真ん中。おまけに彼は行き先を誰にも告げずに出てきてしまった。絶望的な状況と自覚しながらも冷静さを失わず、ここから抜け出す方法を懸命に模索するアーロン。しかし無情にも時間ばかりが過ぎていき、彼の強靱な体力と精神力もいよいよ限界を迎えようとしていた。
 
オスカー監督となったダニー・ボイルが次に選んだのは実話もの。
 
原作はアーロン・ラルストン『奇跡の6日間』
 
冒頭から「『トレインスポッティング』の感覚が戻った?」と期待させられました。
 
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あらすじやトレーラーで「岩に手を挟まれた男性の脱出劇」というのはわかってたので
 
どういう描き方をするのか興味津々でした。
 
前半は道に迷った2人の女性とのひと時。
 
この場面で主人公の性格、熟知している場所での出来事を上手く表現してました。
 
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岩に手を挟まれてやっと出てくるタイトル。
 
ここからアーロンの“127時間”が始まる。
 
しかし、こういう景観を見せられるとアメリカの広大さ、自然の偉大さを感じます。
 
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主演のジェームズ・フランコは各映画賞を賑わせたことに納得。
 
ジャド・アパトーに仕込まれたコメディセンスも感じたわ。
 
中盤は一人芝居状態ですが、演出もいいね。
 
シリアスになりがちなところを飽きさせません。
 
過去、未来、妄想・・・極限状態を上手く表現してます。
 
水に溺れそうになるシーンは『トレインスポッティング』のあのシーンを思い出しちゃいました。
 
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“生”へのこだわりが起こした決断。
 
冒頭、家でのシーンのスイス製のマルチナイフを持っていかなかったことで、
 
そうなることはわかってしまうのですが・・・
 
もう直視できず。
 
 
 
 
音楽、映像ともに監督のセンスを感じました。
 
 
 
アカデミー賞作曲、主題歌賞ノミネートの「If I Rise」です。
音楽は『スラムドック』のA・R・ラフマーン
 
いいね〜

ソリタリー・マン

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SOLITARY MAN (2009)
 
ニューヨークに暮らすベンは、かつて自動車ディーラーとして大成功したものの、事業に行き詰まり、低迷の日々。生来の女好きがたたって、愛する妻ナンシーとも離婚するハメに。それでも家族とはそれなりに良好な関係を保っているベン。そんな彼は現在、大手自動車メーカーの役員を父に持つジョーダンと交際中。その父親のコネでかつての栄光を取り戻すべく復活を目論んでいた。そんなある日、ジョーダンから、彼女の娘アリソンの大学進学の口利きを頼まれるベンだったが…。

スティーヴン・ソダーバーグ製作ということで気になっていた作品です。
 
監督&脚本はブライアン・コッペルマン&デヴィッド・レヴィーン。
ソダーバーグ作品では脚本でお馴染みですね。
 
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この作品のマイケル・ダグラスは“まんま”のような・・・
まぁ、先入観がそう思わせるのだろうけどね。
 
女性と口説くことに絶対の自信をもち、ビジネスでの“復活”も狙っている。
 
でもね・・・
 
恋人の18歳の娘とヤッちゃったらまずいよね〜
 
しかも、
 
自分の娘の友達ともいたしちゃってます。
 
娘から絶縁を言い渡されても仕方ないよね。
 
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ジェシーくんも口説きテクの指南を受けてます。
 
ジェシー君は息子役かと思ったのですが、ベンの出身大学の学生役。
 
やっとできた彼女もベンの毒牙に・・・
 
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ジョーダンの娘に手を出してしまったベンは仕事のチャンスも失い、
大学の近くでカフェをしているジミーのところに転がり込む。
 
最近のダニー・デヴィートってこういういい人系の役が多いですね。
派手に生きてきたベンと地味にコツコツ生きてきたジミー、2人の対比も印象的。
 
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この作品は『レスラー』『クレイジー・ハート』と同じように老いを感じた中年男性のお話。
 
ベンが女性を口説くのは「今も昔と同じようにできるんだぞ」という確認行為のような気がしました。
 
人生のゴールがちらちら見え始めたとき、どんな行為をとるのかは人それぞれ。
 
マイケル・ダグラスはミッキー・ローク、ジェフ・ブリッジスと
違った形で男の悲哀を表現してくれました。
 
ラストシーンでも前を歩く女性を目で追うベン。懲りない男だよね〜
 

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