足跡
転ばぬ先の杖流星ワゴンをなんとなく読み返したくなり、ここ二三日で読破。
重松清の書く世界には悪者がいない。ように常々思う。
なんとなくで死にたいと思うおっさんにも、なんとなくで通り魔事件を起こしてしまう少年にも、
どことなく人間味というか、自分の中にもそんな一面があることを認識させられる。
ぼくが中学一年生のときに初めて読んだ本書。
普段通りの生活を続けていると、気づかぬ間に家庭が崩壊してしまい
全てを失ってしまった父親が主人公の本。もう頭からダウナーな香りがする。ヤバみを感じる。
人は誰しも役割の中で生きていて、例えばこの本に出てくる息子、広樹くんは
この家庭に於いて一雄の息子である以前に一人の人間である。
中学受験に失敗した彼はそのままグレていき、家庭内暴力を起こす。つらい。
でもグレるのもわかる。わかってしまう。そこもまたつらい。
いろんなことを考えるようになって、
根底にあるのはやっぱり、最大多数の最大幸福なんだなぁと思う一方で
自分の幸福も捨てたくねえなぁと思う。
なんだかんだでもうすぐ二十歳。
頑張って生きるのはとってもつらいので、いつもどおり頑張らずに生きていきたい。
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