1980年代後半。19歳の北町貫多(森山未來)は日雇い労働で得た金を酒に使い果たし、
家賃も払えない生活を送っていた。他人を避けながら孤独に暮らす貫多だったが、
職場で専門学校生の日下部正二(高良健吾)と親しくなる。そんなある日、
古本屋で働く桜井康子(前田敦子)に一目ぼれした貫多は、日下部に取り持ってもらい彼女と
友達になるのだが……。
森山未來(北町貴多)高良健吾(日下部正二)前田敦子(桜井康子)マキタスポーツ(高橋岩男)
田口トモロヲ(古本屋の店長)高橋努(−)伊藤麻実子(−)中村昌也(−)橘家二三蔵(−)
佐藤宏(−)野嵜好美(−)篠原友希子(−)石井明日香(−)千代将太(−)葵うさぎ(−)
橋沢進一(−)後藤健(−)遊木康剛(−)辻本耕志(−)我妻三輪子(−)宇野祥平(−)
松浦祐也(−)藤井京子(−)二宮弘子(−)古澤裕介(−)
「MOVIE ON 山形」
貧しい肉体労働青年の青春を描いて第144回芥川賞を受賞した西村賢太の小説を、
『マイ・バック・ページ』などの山下敦弘監督が映画化。
西村賢太さんってあまり存じ上げなかったんですが「笑っていいとも」に出て
自分の性的嗜好を語っているのを見て、なんだこの人??って思ったら芥川賞作家さんなんですね〜
今でも、風俗を渡り歩いてるそうで、、
この映画も、自叙伝のように、父親が性犯罪者で逮捕され、一家離散し、中卒で日雇いの肉体労働に
明け暮れ、家賃も滞納し、催促されたからといって、平謝りはするものの、払う気なし、
風俗と酒にお金をつぎ込み、宵越しの金は持たない、自堕落な生活をしてる19歳の男のお話、
その自堕落で、風俗通いが趣味のその日暮らしの貴多(森山未來)は、性格も捻くれてて、
僻みやすく面倒な性格、人に辛辣な言葉を投げつけて、怒らせたかと思うと、
自分に都合が悪くなると、下手に出て取り入りにかかるし、
直ぐに忘れて調子がいい、
そんなダメ男を森山未來は完璧に演じてます、本当に汚らしくって、ヨダレたらしながら、
グダグダと僻んでる姿が、ろくでなし野郎です。
そのダメ男に初めて友人が出来る、田舎から出て来て専門学校に通う正二(高良健吾)
普通に高校を卒業し、都会での生活と慣れない日雇いの仕事の中で、同じ年という事で
仲良くなる、とても友人思いの良い子で、だからといって金持ちとか、裕福さを感じない、
本当に普通の家庭に育ったんだろうなぁ〜と、
貴多が正二を風俗に誘ったとき、なんか嫌だなぁ〜って雰囲気で渋々付いて行って、
まんざらじゃない顔で手を綺麗に洗ってる正二の姿に育ちの良さを感じました、
そんな貴多は古本屋で働く康子(前田敦子)に思いを寄せる、
古本屋の入り口から覗き見る貴多(昔から本だけは好きだった貴多)
康子を見ながら「昔付きあってた女が、すっげーブサイクで、簡単にヤラセてくれたけど、
あそこの臭くって、舐める気にもならなかったんだよな〜、
いいだろ、あそこもいい臭いなんだろうなぁ〜ヤラセてくれるかなぁ〜」
と、彼にとって女性は生処理の相手にしか考えられず、
正二のお陰でお友達からスタートした康子との関係も、
「お友達ってどうするだ? ヤレないのか?」と正二に聞く始末、
(AKBのファンはこの言動をどう思ったのか気になるw)
結局、そんな性格の貴多から、正二も泰子も去って行く事に。
森山くんの演技が凄くって、高良健吾くんも前田敦子も影が薄くなりがちですが、
この2人のも凄くよかったです、
貴多の対極にいるのが正二で、康子もどこか寂しそうな雰囲気もあって、
また、日雇いのバイトで、夢を熱く語るウザイおっさんのマキタスポーツが凄くよかった、
存じ上げない方でしたがw 歌が凄く上手いのを自慢していて、
スナックでオッサンからマイクを奪って歌い上げるシーンは圧巻でした、
普通ならのたれ死ぬか、ホームレスまっしぐらな貴多が、何かを書きたいと
ペンを持つまでの流れが凄くよかったです、
山下敦弘監督は、ケツの青くて、イタい思春期を描くのが上手いですね。
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