ふすま(衾)メモ

もう1月も半ばを過ぎてしまった。と考えると複雑になる歳。極悪なインフルエンザが収まらない。風邪には、くれぐもお気をつけて下さい。

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鎌倉の鏑木清方記念美術館

 ある人から「鏑木清方記念美術館が鎌倉に在る」と言われて、常々行って見たいと思っていた。

 横須賀線鎌倉駅東口、鶴ヶ岡八幡宮方面右に「鎌倉市観光案内所」と大きなガラスに書かれている。入ってみると立派な案内所ではない。普通のながテーブルに私服の女性が二人、両手をひざの上に座っている。
 「鏑木清方先生の美術館はどちらに行けば・・・」と訊ねると、二人の女性がスッと立ってテーブルの前出てきた。そして、一人が、バスガイドのように、手のひらを上にして、外の赤い鳥居を指した。「あの鳥居を潜って三つ目の四つ角を左に入ってすぐの左側です」といって一枚の割引券をくれた。

 鳥居は改札口から四、五十メートルと近く、凄い人である。まるで正月の初詣のような人の数である。その殆ど、七割は若い女性である。
 その日は日曜でも祭日でもない。ウイークデーの木曜日である。その道には「小町通り」と書かれた看板がところどころに下がっている。


 三つ目の四つ角、左の電柱に鏑木清方画伯の一枚の画がペンキで描かれ、「入り口は四十メーター左は」と書かれている。

 入り口があった。なんて言うのだろう、和風昔風屋根つきの門である。門を潜って生垣のような植え込みの間の飛び石?を行くと、植え込みが突き当りとなる。その突き当りのすぐ右に純和風の玄関があった。


 鏑木清方画伯のお住まいを記念美術館にしたのであって、沢山の人が美しい画に見入っていた。


 鏑木清方画伯を知ったのは中学二年の時で、クラブ活動で日本画を習っていた時、顧問の河合敏雄?先生から「築地明石町」と言う品の良い和服にコートを羽織って振り向いている美人画を見せてもらった。そして、家に帰り母に話すと「上村松園」と言う女性美人画家がおられることを教わった。

 美術館を見ての帰り、なんとなく素晴らし画を見た余韻にしたっていたためか、案内所の女性へのお礼を忘れてしまった。それを、家に帰って気がつくんだから、何とも恥ずかしい。また展示が変わった時に行ってお礼を言おう。

 帰り、玄関を出たらピー、ヒョロロ。ピー、ヒョロロとトンビの鳴く声がした。上を見ると数羽のトンビが輪を描きながら低空飛行をしていた。屋根のすぐ上である。両羽の裏の一枚一枚が日本画のようにはっきり見える。急いで写真に撮ろうとしたが、駄目だった。まったく、悔しかった。

 
写真は鎌倉の鏑木清方記念美術館と鎌倉駅、鎌倉こまち通りの賑わい。

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