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『SQ.RISE』の連載漫画「D.Gray-man」ファンブログ。2012年よりFC2に移転、「ティムのしっぽ」名で活動中です。

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【間接情報編 Ⅵ】
 
 
 
26.<ノベル第3巻『Lost Fragment of Snow (ロスト フラグメント オブ スノウ)』>
  (作:城崎火也先生、星野桂先生)
  ※アレンがマナに出会う前から。  
 
あらすじ 
 
自分の生い立ちも名前も知らないその少年は 周囲から蔑みを込めて“赤腕”という名で呼ばれていた。
生まれつきの赤く皺だらけの醜い左腕のせいだった。
しかもまともに動かせない。
彼を買ったサーカスの団長は、それが原因で両親は彼を見捨てたのだと言う。
華やかなショーの陰で、雑用は何もかも押し付けられ陰湿な暴力まで振るわれる“赤腕”の毎日。
 
このサーカス一座には頻繁に新しい旅芸人が加わり、また出て行く。
その中に、犬とコンビを組む一人のピエロがいた。
 
 
ある日、“赤腕”は そのピエロが 死んだ自分の犬を埋葬しようとしている所を見かけ、声をかけた。
よく見れば彼の瞳は珍しい深い黄金色だ。
少年は数日前からその犬とのふれあいで心を癒されていたので、つっけんどんな言葉かけとは裏腹に内心深く動揺していた。
だが愛犬の飼い主のはずのピエロは腹が立つほど冷静な受け答え。
犬の体に土をかけてやると、そこに元気な頃遊んでいた☆柄のボールを墓標のようにそっと載せた。
[ピエロ] 「僕ね、泣けないんですよ。 涙が枯れちゃってるのかな。どうにも出ないものでして」
 
二人は暫く言葉を交わすが、しまいに“赤腕”の方が悲しくなり 声を張り上げてわあわあ泣いてしまう。
[ピエロ] 「そうでしたか。 キミは“アレン”のお友達だったんですね」

 
ピエロと“赤腕”は街に出て パフォーマンスを披露しながらサーカスを宣伝するビラ配りをしていた。
そこへ一人の神父が声をかけてきた。
[神父] 「小僧、名は?」
彼の威圧的な態度が気に入らなくてわざと無視する“赤腕”。
[神父] アレン?」
[赤腕] 「ちがう」 (何を言ってるんだこの男。アレンは犬の・・)
[神父] 「犬のことじゃない」 「・・・違うならいい。 小僧、マナにあまり近づくなよ」
人ごみに消えていく神父。
その時初めて“赤腕”は、一緒にいるピエロの名を知らなかったことに気付いた。
[赤腕] 「あんた、マナっていうの?
[ピエロ] はい」 「どうして僕の名前を知ってるんですか?」
[赤腕] 「赤毛で神父服を着た変な男に声をかけられたんだよ。そいつが“マナに近づくな”って」
 
聞いたとたん、“マナ”は血相を変え走り出した。その人を探さなくちゃ!」と。
[赤腕] 「マナ、もう無理だって」
二人でしばらく探したが、神父は見つからなかった。
[マナ] だったかも知れない」
 
[マナ] 「僕ね、十七歳なんですよ
突然おかしな事を言い出すマナ。
[マナ] 「朝起きてたら、おじさんになってたんです。その前日までは間違いなく十七歳の男の子でした」
「僕には弟がいたんですが、その弟の姿がどこにも見当たらなかったんです」
「ここだけの話ですが・・・僕らは追われている身なんです。捕まったらきっと殺されてしまう
(追って来るのは)千年伯爵っていう人間をアクマにしちゃう人です。アクマはいろんなところにいるので注意しなければ」
「きっと弟は僕とはぐれてしまったんです。僕はこんなおじさんになってしまったから、きっと見てもわからないでしょう。僕が見つけてあげなくちゃ・・・」
「それでこうして、芸人になりすまして、僕は旅に出たんです」

 
サーカスに戻った“赤腕”は卑怯なコジモの計略にかかって座長から激しい暴行を受けた。
犬のアレンを殺したのも、コジモであることはほぼ確実だった。
遂に怒り狂った“赤腕”は、コジモを 重くて硬い鈍器のような左腕で殴ろうとする。
しかし腕が当たったのは止めに入ったマナの頭だった。 瞬間、光のカケラが舞ったのが見えた。
[赤腕] 「なんであんたは平気なんだ!? なんでコジモなんかかばう!」
やりきれない怒りの矛先は笑顔を続けるマナへと向かってしまい、激情がおさまるまで彼は幾度もその左腕でマナを殴りつけた。
[マナ] 「ありがとう・・・僕の友達をそんなに好きになってくれて・・・」
左腕が当たる度に、光のカケラがマナの頭部から出ては消える。
“赤腕”が落ち着いてきた頃、今度は血だらけになったマナの様子がめっきりおかしくなってきた。
 
[マナ] 「これ以上悲しまないでください・・・悲しみは・・・悲し、み、は・・・」
壊れた人形のような、たどたどしい口調。目も虚ろで。
“赤腕”は自分のしでかした事の恐ろしさに震えたが、そんな彼に冷酷な声が飛んだ。
[団長] 「猛獣の檻に連れてってやる!」
[赤腕] 「いやだあ!マナ!マナァ・・・!」
[マナ] 「悲し・・・み・・・は」「伯爵、を・・・呼・・・ぶ

“赤腕”を引きずっていく二人の団員と団長がその場を去った後、妙にステージの方が騒がしくなった。
上演時間はまだなのに、観客の喝采が聞こえる。
不審に思った団員達が覗くと、満場の観客とステージ中央の太った紳士が見えた。
そのとたん、紳士の合図で 観客らが全員異形の怪物に姿を変えた。 団員達の悲鳴。
 
舞台裏で倒れていたマナは目を開くと、すぐに状況を把握した。
恐怖に震えるマナとステージ上の紳士の目が合う。「・・・は、はくしゃく・・・」
そこへ赤毛の神父が現れた。
[神父] 「チッ やっぱりか」 「破壊しろ、ジャッジメント」

“赤腕”は本当に猛獣の檻に投げ込まれ 襲われる寸前になったが、突然黄色で丸く羽のある何かが飛び込み、猛獣に体当たりして倒してしまった。
破られた鉄格子を出ると、団長らも倒れている。
そばに立っているのは町で見かけた神父。
呆然としている“赤腕”に近づいた神父はいきなりその頬を殴りつけ、転がった彼の頭に銃を突きつけた。
本気の殺意を感じる目。
[神父] 「マナに近づくなって言ったよな?」
 
しかし、再び あの黄色いものが“赤腕”を救った。
それは自分を連れていた神父の顔めがけ、食いちぎった鉄格子を投げつけたのだ。 見事に命中。
[神父] 「ティム!」
・・・彼は忌々しそうに“赤腕”を睨みながら銃をしまった。そして混乱したままの少年の胸ぐらを掴み、
[神父] 貴様のせいだってこと、忘れるな」
と言い捨てて、黄色いものと共に去って行った。
 
たまらず“赤腕”もサーカスから逃げ出した。ここにはいられない。 行く先の当てもないが。
 
 
翌朝“赤腕”は人々の噂から、サーカスが襲われ団員達が消えていたことを知る。
困惑している彼の目が人ごみの中とらえたのは、昨日の姿のまま さまよっていたマナだった。
“赤腕”を見つけ、マナはにっこり笑った。
[マナ] 「どこへ行ってたんですか、アレン?」
[赤腕] (“アレン”は犬の名だ。それも死んだ・・・)
 
戸惑う“赤腕”の様子にはお構いなしに続ける彼。
[マナ] 「今日はクリスマスです。さあ別の土地に移りますよ」
「うーん、どこに行ったらいいのかなあ。 あれ、僕、なんで旅をしてるんでしたっけ?」
[赤腕] 「あんたは・・・弟を探すって言ってた・・・」
[マナ] 「弟?なんですか、それ?」
 
愕然とした“赤腕”は神父の言葉を思い出した。   (貴様のせいだってこと、忘れるな)
 
[マナ] 「僕は何か大事なものを探していたような・・・そんな気がするんです」
マナは終始笑顔。だがその体は震えていた
マナは悲しんでいる。 記憶をなくしてしまって。
 
[赤腕] 「あんたは弟を探していたんだよ!離ればなれになった弟を。言ってただろ昨日!」
涙をこぼした彼にマナが手を伸ばしてきた。
[マナ] 「悲しんじゃいけない・・・悲しんだら、伯爵が来ます」
 
しかし次の瞬間には、彼と犬のアレンを混同した台詞が出る。
 
[赤腕] ---  オレが壊してしまった  ---
 
[赤腕] 「オレを連れてってマナ
あんたの忘れたこと、オレが教える・・・オレがあんたの代わりに覚えてるから・・・お願い」
そのためにオレは生きよう。
犬のアレンと遊んだ時、そして昨日マナと街に出た時、初めて誰かといる事が楽しいと感じたんだ
今度はオレがあんたを幸せにする。 オレがあんたの“アレン”になる。
 
[マナ] 「僕らはいつも一緒ですよ、アレン」

こうしてクリスマスの日、“赤腕”と呼ばれていた少年は“アレン”になった。
 
 
 
ノベル版 終わり。 続きの記事がもう少し。 急ぎます。
 
ノベルの方、興味を持たれた方は原文を!是非 !!
ここの文章はキーワード探し目的の 単なる抜き書きですので、色々残念なことになっております(^_^;)
星野先生書下ろしのイラストも素敵ですよ〜。 ミニポスター裏面なんかビックリだし(笑) では。

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はじめまして!!!
いつもたのしく読ませていただいています(*^_^*)
小説版のお話はかなり重要っぽいですよね。。。
また読み直したくなりました(>_<)

明日発売のSQのネタバレも
楽しみにしてます!!!
そろそろラビさんの出番でわ。。。??(^^)

2012/2/2(木) 午後 6:04 [ ハート ]

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ハートさん初めまして(^_^)おいで下さってありがとうございます。
14番目関連に限って、という事にしましたが もう〜ネタバレ全開ですね(苦笑)
でも、単行本を全部揃えたりノベル版まで持ってたりできる人ばかりではないでしょうから 最低限のストーリーは共有できるようにしたいなあというのもあって、こういう記事にしてみました。

最後にちょっと感想・・と思ったんですがちょっとどころの分量ではなくなってしまい 今たいへんw
まあ、出てきたら適当に流してください。

明日が本当に楽しみですね!

ラビ・・・どうなっちゃいましたか。私もとても会いたいです。
赤毛の人がどっちも不在でつまりません。どうか早いとこ出番を!!

それでは。

2012/2/2(木) 午後 7:41 キャンピー


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