旅のおもちゃ箱(アジア旅行中心)

歓迎光臨でございます。謹賀新年。今年もよろしくお願いいたします。

上海の思ひ出

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南京東路の真ん中辺りに、「上海市第一医薬商店」という医療品ばかりを扱うデパートがある。
1階から最上階まで全てが医療品関連販売コーナー(一部携帯電話売場あり)という中国ならではのマニアックなデパートだ。
1Fは漢方薬、2Fは化粧品・・・階上に行けばいくほどマニアックなフロアとなっていく。手術用メスや注射器等、かなり「ウソダロ」的な商品もごく普通に販売されている。

我々がこちらを訪れた目的はズバリ「吸い玉」購入である。
「吸い玉」とは「抜罐」という健康器具で、マッサージ器といえるシロモノ。
最近はTV番組でも、タレントが暖められた釣鐘型のガラス吸盤を、背中や肩にくっつけられているシーンを目にするので知名度もグングン上昇中かと思う。ガラス吸盤の中が熱せられて真空状態になり、くっつけた箇所がキューっと引っ張られて血流が良くなるという仕組みだ。西洋医学的に見れば眉唾モノなのかもしれないが、やっているのを見たり、実際に試してみると、その結果に驚き、結構納得させられてしまう。
「コってる場所」なんかにキュポッとつけた後、外してみると青タンみたいに紫黒くなっているのをみると「効いてる。効いてる」と思わずにいられない。
そして施術後は結構軽くなった気分になり、しかも下手クソなマッサージほど「モミ返し」も起こらない。アーバンリラックスまで手が届かない諸兄にはお勧めのアイテムである。

今回所望した「抜罐」は、プラスティック素材の吸盤で火を使わないタイプ。付属のハンドポンプのような器材で、シュコシュコと「吸い玉」本体中の空気を吸い取る安全器具だ。正に家庭用「吸い玉」というもの。銘柄は「華明康泰一代罐療器」というヤツで、ずばり指名買い。
実はこの「抜罐」は以前に北京で見かけて購入しており、我が家ではその能力を高く評価している。今回の上海での購入の目的はもっぱら「お土産」用であった。

本題
上海に到着し、早速「上海市第一医薬商店」を訪問する。
既に日は落ちかけ、南京東路の店舗は競うようにネオンを点灯し始めている。しかし肝心の「上海市第一医薬商店」は、看板に全く火が点っておらず、ビル全体が沈みかえっている。
まさか、定休日?もしくは閉店・・・。
嫌な予感が頭をよぎったが、とりあえず入口まで近づいてみる。
すると相方が「扉開いてるよ」と入口を指差す。
なるほど確かに入口は開いているが、中は真っ暗。おまけに断熱用のビニールカーテンがビローンと暖簾のように垂れているので、全く中が窺い知れない。棚卸だろうか?
しばらくすると、中からどう考えてもお客のナリをした若者が出てきたので、営業中であることは確認できた。
では、入ってみるか。

中に入る。
文字通り漆黒の闇である。
しかし、中からは売場にいる「昔のお姉様」達の明るい叫び声が飛び交っている。
相方が飛び交っている声に耳を傾ける。
「どうも停電したらしいよ。」
全館停電?
暗闇でわからないが多分笑顔の「昔のお姉様」が近づいてきて、繰り返し説明してくれた。
そしてすぐに店員たちはあちこちで蝋燭に火を燈し始め、辺りは所々明るくなり始める。
お化け屋敷みたいである。
しかし、店員達の落ち着き払った態度、手際のよさには舌を巻かれる。
どうもたびたび停電するらしい・・・。なるほど。

ともあれ、止まったエスカレータを横目に階段をあがり、目的のフロアに向かうことにする。所々蝋燭の火が燈されているが、そこに浮かび上がっているのは壁に寄りかかってボーっとしている「昔のお姉様」方の姿である。繰り返すが、何かのアトラクションのようである。

やっと目的階について、近づいてきた店員に「抜罐」を指名する。すぐ箱を持ってきてくれる。例の「華明康泰一代罐療器」である。
価格は北京では99元だったが、こちらでは130元。かなりの価格差だ。
相方が中国語で価格交渉を始めるが、頑としてディスカウントに応じようとしない。2つ買うといっても×。まぁ、もともと暗闇の中での交渉なので、何か緊張感がない。お互い、ろくに顔が見えないので何となくバカっぽい。
仕方ないので諦めて「華明康泰一代罐療器」を購入する。
店員の「昔のお姉様」は「暗いので会計してきてあげる」とお金を受け取り専用カウンターで会計を済ませてきてくれた。あっ国営なのね。
これも服務と考えてよいのだろうか?

ともあれ目的の「抜罐」は購入できた。
これで「吸い玉」信者がまた増えることだろう。
次回はトランク一杯の「吸い玉」を持ち帰るかもしれない。
その時は浦東空港の荷物検査で引っかからないか心配である。

「これは次に波がきますぜ!!」
と「吸い玉」をプッシュする相方。

「吸い玉」Timeの間隔が日に日に縮まっている自分を見ると、「吸い玉ムーヴ」説は確かに否定できない。
特に金曜夜の就寝前「抜罐」は格別である。


左上:「上海市第一医薬商店」ビル。
中上:化粧品売場。
右上:健康器具・介護器具売場。

左中:「上海市第一医薬商店」入口。停電中。
中中:停電中店内1。
右中:停電中店内2。

左下:「華明康泰一代罐療器」外箱。気品漂うマダムが目印。
中下:「華明康泰一代罐療器」中身。吸い玉は大小11個。VCDも添付。
右下:「吸い玉」使用中。キューっとした状態。

(了)

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