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知 足 不 辱
知 止 不 殆 ( 老 子 )
足るを知れば辱められず、 足るを知ればはずかしめられず、
止まるを知れば殆うからず。 とどまるを知ればあやうからず。
この世の中で最大の災厄は、足るを知らぬ心から起こり、最大の罪悪は、飽くことなき欲望から
起こる。 したがって、「 控えめにしていれば、恥をうけることはない。 限度をわきまえていれば、
危険な目に会うことはない 」。
老子は問いかけている。 分かりきったことなのに、いったん欲に目がくらむと、人は正常な
感覚が簡単に麻痺してしまうらしい。 地位や財産を得ることが、人生の目的なのか、それとも人生
を充実させるためにそれらを求めているのか。 誰もがおのれをふり返ってみる必要がある。
老子は、世俗の価値観にとらわれず、自分本来の生き方をせよ、と説いている。
私は、バブルの最高点で、かなりの大玉を抱えていた。 明日の寄り付きですべてを成り行きで
売り払うか、否か、迷っていた。 巷にはダウ5万円説や、7万円説があふれていた。
私はなんと、翌日その銘柄を寄り付きで大量に買い増したのである。 昭和60年1月のことで
あった。 その日を高値に、その銘柄は暴落した。 全般もダウ1000円安が毎日のように続いた。
しばらくして、私はこの老子の言葉に出会った。 ああ、あの日の前に、この言葉を知っていたら。
悔やんでも、悔やみきれなかった。 それから、この言葉が 私の座右の銘 となった。
7月 3日 20:50・・・・・ 黒田半兵衛。
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