黒木昭雄の「たった一人の捜査本部」

小原勝幸を容疑者とするこの事件は、言いようのない不正義な社会構造を見せつける事になった。遺作小説『神様でも間違う』完成。

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三陸ミステリー「疑惑の指名手配」
被害者と同姓同名の女性が衝撃の告白
「彼女は私の身代わりで殺された」
ジャーナリスト 黒木昭雄


リード
岩手県警は何を隠しているのか――。
昨年起きた少女殺害事件で、県警は知人の男性を全国に指名手配した。しかし、昨年秋に本誌が報じたとおり、この指名手配には大きな疑問符がつく。
被害者の遺族までもが再捜査を求めているのだ。
一周忌を前に、殺された少女と同姓同名で容疑者の恋人だった女性が、重たい口を開いた。



 ローカル線と東北新幹線、さらに地下鉄を乗り継いで5時間あまり。昨年夏に岩手県で起きた殺人事件で指名手配された容疑者の父親らが6月19日、500僧イ譴薪豕・霞ヶ関の日本弁護士連合会を訪れ、13ページに及ぶ資料を提出した。
〈人権救済申立書〉
 08年7月に岩手県川井村で、宮城県に住む無職、佐藤梢さん(当時17)が遺体で見つかった事件で、警察庁が犯人とみられる岩手県出身の無職、小原勝幸容疑者(当時28)の指名手配をやめ、岩手県警が必要な捜査をするよう求めるものだった。
その後の記者会見で、小原容疑者の父親一司さん(53)はhttp://blogs.yahoo.co.jp/kuroki_aki/2566842.html 涙ながらに語った。
「息子が本当に犯人なら、死刑になっても仕方がない。でも、捜査には不自然な点が多すぎる。最近、冤罪が晴れた菅家さんの事件では結局、真犯人は逃げ延びた。この事件でも真相を究明してほしい」

あらためて事件を振り返ってみよう。
発端は昨年6月28日にさかのぼる。宮城県栗原市に住んでいた佐藤梢さんは午後9時半ごろ、知人の小原勝幸容疑者から携帯で呼び出され、1時間後にコンビニで待ち合わせた。その3日後の7月1日午後4時半ごろ、栗原市から約200キロ離れた岩手県川井村の沢から遺体で見つかる。司法解剖の結果、死因は手で首を絞められたことによる窒息死だった。
一方、小原容疑者は佐藤さんを呼び出した翌日の29日朝、弟(26)の自宅にひとりで姿を見せた。右手をケガしていた以外は普段と変わらぬ様子だった。
佐藤さんの遺体が発見された約4時間半後の1日午後9時ごろ、小原容疑者は遺体発見現場から約90僧イ譴深族閥瓩の県道で、みずから運転する車で電柱に激突する自損事故を起こした。その夜は田野畑村の実家に泊まり、2日午前11時前に弟に連絡を入れたのを最後に行方を絶った。
3日夕方、実家の南約20舛砲△覬の巣断崖で、小原容疑者の財布や免許証などが発見された。だが、飛び降りた形跡はなく、遺体は見つかっていない。
県警は、小原容疑者が佐藤さんを誘い出し、車内で首を絞めて殺し、遺体を捨てた後、投身自殺を偽装して逃げたとみて、事件発覚から28日後の7月29日、殺人容疑で全国に指名手配した。
しかし、本誌08年11月14日号と同21日号で報じた通り、小原容疑者を殺人犯と断定するには、あまりにも疑問が多すぎるのだ。

疑問その1<死亡推定時刻>
佐藤さんの死亡推定時刻について、県警は、
「6月28日深夜から7月1日午後4時半ごろまで」
 としている。
ケガした右手で絞殺できるのか。
佐藤さんは、6月28日午後11時ごろ、宮城県内のコンビニでひとりで立ち読みする姿が防犯カメラに映っており、遺体が見つかったのは7月1日午後4時半ごろ。つまり、県警は、最後に確認されてから遺体が発見されるまでを「死亡推定時刻」としているにすぎない。それどころか、岩手医科大が遺体検案書で、
〈6月30日から7月1日〉
 としているにもかかわらず、無視している。県警が、死後硬直や胃の内容物などから導き出された法医学の結論を退けたのはなぜか。

疑問その2<右手のケガ>
前述したように、小原容疑者は右手の甲に深い傷を負っていた。
佐藤さんを呼び出した翌29日の午前2時すぎ、盛岡市内と見られるガソリンスタンドの防犯カメラに、右手に白い布を巻いた小原容疑者の姿が映っている。この日の夜、小原容疑者を治療した病院の医師は言う。
「(小原容疑者は)『壁とけんかした』と言っていたが、壁を殴ってできた傷ではありませんでした。いずれにせよ、あれでは人の首を絞めて殺すことなどできないでしょう」
さらに、遺体発見現場に足を運ぶと、疑問は膨らむ。
川床から高さ約3嘆蕊^翅橋から、遺体がうつぶせに横たわっていたとされる地点までは約5メートル。身長170センチで痩せ型の小原容疑者がひとりでそこまで女性を投げ捨てられるとは思えない。まして、病院に付き添った小原容疑者の弟が「右手では箸ももてなかった」と証言するほどの状態だったことも考え合わせれば、まず不可能だろう。

疑問その3<死体遺棄現場>
その死体遺棄現場へ続く県道の両脇には鬱蒼とした茂みが広がっている。にもかかわらず、遺体は橋から目につく沢の底に横たえられ、夕暮れ前に県道にかかる橋の上を歩いていた道路工事関係者が見つけた。なぜ、発見されやすい場所に捨てられたのか。


<※文字数オーバーにつき癸欧悄URL: http://blogs.yahoo.co.jp/kuroki_aki/3961789.html


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