黒木昭雄の「たった一人の捜査本部」

小原勝幸を容疑者とするこの事件は、言いようのない不正義な社会構造を見せつける事になった。遺作小説『神様でも間違う』完成。

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2桶川ストーカー殺人事件 埼玉県警はなぜ、主犯を野放しにしたのか


基本的指名の放棄'(p27)'


 埼玉県桶川市のJR桶川駅前で平成11年10月26日の白昼に起きた女子大生刺殺事件に衝撃を受けた読者も多いだろう。
何の罪もない一般市民が、かつての交際相手の仲間から何ヶ月にもわたって嫌がらせをうけ、そのあげく刺殺されてしまった。
 この事件は、当初、被害者と交際相手とのトラブルばかりがマスコミにクローズアップされたため、いわゆる「ストーカー殺人」として世間を騒がせたが、
問題の本質は、女子大生から直接相談を受けていた上尾警察署をはじめとする埼玉県警の無責任体質にあると私は思っている。


 この事件に関して、これまでに指摘されている埼玉県警も問題点は、つぎのようなものだ。

1.被害女性からの再三の訴えを門前払いにしたうえ、被害女性に対して告訴の取り下げまではたらきかけていた。
(警察はなぜか被害者に冷たく、加害者に肩入れしていた?)

2.実行犯グループを逮捕できたのは埼玉県警による捜査の結果ではなく、
事件を取材していた写真週刊誌『フォーカス』からの通報がきっかけだった。
(埼玉県警の捜査能力より写真週刊誌のほうが上だった?)

3.公判の重要な証人である犯行首謀者を逮捕できず、みすみす死なせてしまった。
(これで事件の真相は闇に葬られた?)

4.この件に関する警察内部の処罰に不透明な点が多く残っている。
(警察はほかにも隠し事をしている可能性がある?)


 この事件は、のちに西村浩二埼玉県警本部長が国会で陳謝する騒ぎになったが、
問題の深刻さという点では一連の警察不祥事のなかでもぬきんでている。
というのも、埼玉県警は「市民の生命と財産を守る」という警察の基本的指名をいとも簡単に放棄しているからだ。


 まさに民主警察の存在理由そのものを否定するに等しい不祥事である。

しかも、本稿執筆のためにあらためて検証取材したところ、
そのあとも埼玉県警は国民の目を欺き、ごまかしつづけてる事実が浮かび上がってきた。



次は《民事不介入は言い訳にすぎない》
http://blogs.yahoo.co.jp/kuroki_aki/8116958.html

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