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昨日、犯罪者の汚名を着せられて投獄させられた柳澤広幸さんから連絡がありました。 10月16日午前10時、東京地裁に再審を請求するそうです。 良かったね、柳沢さん よく頑張ったね、柳沢さん 本当におめでとうございます。 ジャーナリストの上杉さんからこの事件を知らされた時のこと 今でも鮮明に覚えています。 鳥肌が立ちました。 警視庁がなぜ 経験豊富なはずの新宿署がなぜこんな下手を打つのか!? 率直に思いました。 長野にお伺いしたとき、私は、たしかにこう言いました。 「現場に駆けつけた鉄道警察隊員がいとも簡単に貴方の両手に手錠を掛けてしまった」 「結局のところ警視庁は、誤認逮捕が明るみに出ることを恐れて貴方を犯人に仕立てた」 それが真相だと思います。 私は今でも例のアベックが怪しいと思っています。 貴方は被害者です そんなことデカさんたちはわかっているはずなのに それなのに、なぜ大警視庁が・・・ 残念でたまりません。 しかし、かくなる上は絶対に再審の扉を開き無罪判決を勝ち取りましょう! そして無罪判決を手中にすることが、奥さんや子どもさんたちの そして倒れたお父さんの為になるのです。 午後1時司法記者クラブでの会見必ず伺います。 自信を持って下さい。 柳沢さん 貴方は絶対無実です。 新宿駅のホームで見分した私が言うのだから間違いはありません。 さて、みなさん 柳沢さんの事件どう思いますか。 ぜひ、我がことに置き換えて下さい。 日本の警察は、日本の司法は 本当にこれで良いのかと深く考えて下さい。 ※【大反響第2弾】※ 特急あずさ事件その後 「無実の私が体験した刑務所生活」 は、準備が出来次第アップします。 みなさん 柳沢広幸さんの再審請求に注目して下さい。 そしてたくさんの応援をお願いします。 黒木昭雄
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窃盗容疑で逮捕、服役させられた元公務員 「それでも私はやっていない」(週刊朝日2008.6.13号) (第2部) 被害者の財布の指紋を採取せず 送検後に取り調べをした区検の副検事に至っては、 「いつまでも否認していると、家宅捜索でも近所の聞き込みでもするぞ。今認めれば、やらないがな」 とまで口にした。実際に捜索も行われた。釈放や家宅捜索という言葉をぶら下げて、罪を認めるよう迫る警察や検察のやり口は、いわゆるõC人質司法õDそのものだ。いまだにこんなことをやっているとは、あきれるばかりだ。 一般人がこんな取り調べを受ければ、ðm憔忰(しょう・すい)しきるのは目に見えている。 「夜中の2時くらいまで調べられていたので、頭もだんだんぼーっとしてきて、『認めてしまって早く帰ろうか』と思ったこともありました」(柳澤さん) 折れそうな気持ちを支えたのは家族の存在だった。 「私は、自分の子供たちに『うそをついてはいけない』と教えてきた。それなのに、やってもいないことを認めて楽になるわけにはいかない。否認し続けることで死刑になるとするなら、それでもかまわないとさえ思うようになりました」 柳澤さんは、こうして最後まで否認を貫いた。そして事件から約1年3カ月が経過した06年8月9日、東京高裁は柳澤さんに懲役1年2カ月の実刑判決を宣告した。柳澤さんはすぐに上告したが、最高裁はそれを棄却。柳澤さんの実刑が確定した。 ただこのõC有罪õDは、けっしてすんなりと決まったわけではない。 一連の裁判で興味深いのは、無罪を命じた一審・東京簡裁の裁判官の判断である。少なくとも、この事件の検証に最も力を費やしたのは、この一審だと言っていいだろう。 実際のところ、一審判決と二審判決との間には、あまりに大きい事実認定のðm乖離(かい・り)がある。 まず一審では、検察側が説明した「公訴事実」、つまり柳澤さんが盗みを働いたという事実について、õC被害者õDの男女の証言以外に客観的な証拠はまったく出てこなかった。柳澤さんの取り調べを担当した刑事は証人尋問で、被害者の財布から指紋を採取したか、との問いにこう答えた。 「(指紋の採取は)しませんでした」 信じがたい話だ。 おそらくこういうことだろう。指紋の採取は試みたが、柳澤さんの指紋が検出されなかったのだ。警視庁に23年間勤務した私の経験上、バッグなど証拠品の指紋採取を怠る警察官など、絶対にいないと断言できる。要するに、警察は柳澤さんを有罪にするために、自分たちに不都合な証拠を出さなかったのだろう。 関係者が立ち会って犯罪の状況を確認する「実況見分」も、デタラメ極まりないものだった。 「ホームから柳澤さんが財布を盗むのを見た」 という女の供述に基づき、実際にホームから犯行が見えたのかどうかをチェックしたのだが、その前提となる女の身長や、女が見た場所から車両までの距離が、実際と違っていたのだ。 このあまりのデタラメぶりに、裁判官自らが新宿駅まで出向き、立ち会って実況見分をやり直した。そして、正しい身長や窓の高さを計算式にあてはめ、男女の証言が疑わしいことを導き出した。 本誌も柳沢さんの説明に基づいて状況を再現してみたが、女が立っていた位置からは、電車の壁に遮られて座席のバッグは見えず、財布を取る様子も確認することはできなかった。 裁判官は無罪判決を下した際、女の証言について、こう結論づけた。 「誤認の疑いがあり、これをそのまま信用するにはðm躊躇(ちゅう・ちょ)せざるをえない」 簡裁の裁判官が捜査手法を批判 男の証言については、
「虚偽の疑いすらある」 とした。 これだけでも驚きだが、さらに異例なのは、裁判官が警察と検察の捜査手法について言及したことだ。 「逮捕時における被害者側と被疑者側の供述内容が根本的に食い違う場合には、より客観的な証拠を収集するための裏付け捜査が求められる」 捜査の基本が欠けていると言わんばかりに、裁判官はこう続けた。 「捜査機関においては、直ちに利害関係のない新たな目撃者を確保する、早期に現場検証を行う、その場合には本件車両内まで行うことはもちろんのこと、被害者の記憶が鮮明なうちに在中品などが再現されたトートバッグを使用するなど、より適切な捜査手法が望まれる」 当然のことだろう。 そして判決を言い渡す際、裁判官は柳澤さんに向かって涙ながらに言った。 「これまで大変でしたね。名誉を回復するまでがんばってください」 この時の心境を、柳澤さんはこう振り返る。 「やっと自分の無罪を認めてくれた。ただただうれしかった」 だが、その喜びもつかの間だった。二審の東京高裁では、控訴した検察側にめぼしい新証拠はなかった。それにもかかわらず、裁判長は一審で信用性が疑われた男女の供述を、 「それぞれの言い分の基本的部分は終始一貫している」 「内容自体に不審とすべき点は看取されず、相互に補完し合っているから、信用性に格別の疑問は感じない」 として、ほぼ全面的に認めたのだ。警察の実況見分についても、 「(男女の供述を)裏付けている」 と評価した。そして、一審で指摘された捜査手法の問題点については、触れることすらなかったのである。 冤罪事件に詳しい、九州大学名誉教授で弁護士の大出良知・東京経済大学現代法学部教授(刑法)はこう話す。 「日本の刑事裁判では、起訴された事件のうち約99・9%が有罪となっています。さらに一審の無罪も控訴審で逆転されるケースも少なくない。これは、裁判所が最初から有罪だという予断を持っていることを示しています。そもそも裁判というのは推定無罪の前提で、検察側が出す客観的な証拠をもって、有罪かどうかを判断するのがルール。客観的な証拠が十分でなく、有罪か無罪か判断がつかない場合は無罪であるべきなのです」 やはり裁判がおかしくなっているのか、このところ冤罪事件が相次いでいる。07年1月、誤認逮捕のまま婦女暴行などの罪で3年間も服役した男性に対し、富山県警が無実を認め謝罪した。鹿児島県議選をめぐる選挙違反事件では、07年2月、元県議ら12人の被告全員の無罪が確定している。 そして今回の事件は、柳澤さんの人生を一変させた。 約15年勤めてきた市役所を辞めさせられた。裁判費用などをまかなうために、両親は住んでいた自宅を売りに出した。そして、1年2カ月の刑期を経て出所。周囲の支えもあり、今は社会福祉法人で事務の仕事をしている。今後は、再審請求をすることも考えているという。 「自分の調書や判決文を何度客観的に読んでも、自分が罪を犯したとは判断できない。警察官も検察官も裁判官も、優秀で頭がいいはずなのに、なぜこんな簡単なことがわからないのか不思議でならないのです」 また、柳澤さんの妻はこう語る。 「父親がいない間、子どもには寂しい思いをさせました。だけど、お父さんは悪くないと子どもながらに悟っていたようです。私も子どもも無実を信じています。それが証明されて、一日でも早く元の生活に戻れればいい」 痴漢冤罪がつくられていく過程を克明に描いた映画「それでもボクはやってない」(周防正行監督)で、逮捕された主人公の弁護人役の瀬戸朝香が、こんなセリフを言う場面がある。 「物証も自白もないのに、被害者が供述しただけで起訴できるわけない」 しかしながら、警察や検察のõC有罪ありきõDの捜査によって、主人公は起訴されてしまう。本人の自白はもちろん、被害者の女性に触ったことを示す指紋や、第三者の目撃証言などの客観的な証拠が何もないまま、裁判では有罪判決が下るという衝撃的な結末が待っている。まるで、柳澤さんの事件を彷彿とさせる。 疑われたら最後、という恐ろしい現実。この事件が私たちに問いかけるものは、とてつもなく重い。 |
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窃盗容疑で逮捕、服役させられた元公務員 「それでも私はやっていない」(週刊朝日2008.6.13号) (第1部) 国家権力は、時に凶器となり、いともたやすく人の一生を狂わせる||。 2005年、ある窃盗容疑で逮捕された市役所職員は、一貫して無実を訴えた。一審で無罪を勝ち取ったものの、二審では懲役1年2カ月の逆転判決を受け、刑が確定した。男性は職を失い、家族と引き裂かれ、刑務所に服役。出所した今もやるせなさと怒りが募る。事件を検証すると、そこにはずさんな司法の実態があった。 ジャーナリスト・黒木昭雄+本誌取材班 突然、身に覚えのない罪で、犯罪者の汚名を着せられる。救いとなるはずの裁判は往々にして真実を見いだせず、「冤罪」に加担してしまう。 長野県内のある市役所に勤めていた柳澤広幸さん(38)は、今も苦悩の日が続く。 「どうしてこんなことになってしまったのか、今でもわかりません。悔しくて悔しくて、眠れない日もあります。私は何も罪を犯していないのに、1年間も刑務所に入れられていたのです。これまでずっと、警察は正義の味方だと思っていた。でも実際は全然違った。捜査はムチャクチャで、うそも平気でつく。検察や裁判所も、結局は真実を明らかにしてくれませんでした」 柳澤さんの事件の概略をまとめておこう。 05年5月10日夜、東京のJR新宿駅。柳澤さんはこの日、日帰りの出張から長野県内の自宅に戻るため、午後9時ちょうどに発車する新宿発松本行きの最終列車「特急あずさ35号」に乗ろうとしていた。 柳澤さんは、たばこを吸わない同伴者のために、6号車の禁煙の指定席を2人分取った。いったん席に荷物を置いた後、下車してトイレに行き、そのついでにホームのキヨスクでお土産のシューマイを買った。 席に戻る前に一服しようと、喫煙ができる自由席の5号車の通路でたばこを吸っていたが、人が多くなってきたため、窓側の「1A」席に座った。隣の「1B」席に黒いトートバッグが置いてあるのが目に入ったが、特に気に留めなかった。 発車時刻が迫り、6号車に戻ろうと車内を移動し始めた、その時だった。 「財布をðm盗(と)ったろう」 突然、背後から呼び止められた。振り返ると、茶髪で20歳くらいの男がルイ・ヴィトンの財布を持って立っていた。柳澤さんは、 「何かの間違いじゃないですか?」 と言い返したが、男は財布を突きつけて詰め寄り、「表に出ろ」と柳澤さんにホームに出るよう迫った。 柳澤さんと男がホームに降りると、どこからともなく現れた女が、 「私の財布盗っただろ。ふざけるなよ」 と騒ぎ始めた。柳澤さんは電車に乗らせてほしいと必死に訴えたが、男女は「ふざけるな」とðm凄(すご)むばかり。その剣幕に恐怖を感じ、柳澤さんのほうから駅の事務室へと歩き出した。すると男はなぜか、柳澤さんの腕をつかんで止めようとしたのだ。 なんとか事務室までたどり着いた柳澤さんに、男はなぜか携帯電話を手渡した。柳澤さんが通話口に耳を当てると、「変(・・)なこと(・・・)言うとぶっ殺すぞ」という低い男の声が聞こえてきたという。この・3人目の男õDは何者だったのか。柳澤さんは不審に感じたが、結局今もわからないままだ。 令状もないまま職場にガサ入れ プロの警察官であれば、今回のケースがõCよくある手口õDだと気付くはずだ。私が警視庁にいた時も、最終列車に乗る人に言いがかりをつけ、発車時間が迫っている弱みにつけこんで金品を脅し取るという恐喝事件が、新宿駅や東京駅といった最終列車の始発駅で横行していたからだ。 話を戻そう。この時駆けつけた鉄道警察隊の警察官は、男女の言い分を聞いた後、いとも簡単に柳澤さんの両手首に手錠をかけた。 柳澤さんが振り返る。 「この時はもう何が何だかわからなくて、とにかく恐怖を感じました。仕事や家族がこれからどうなるのかという不安に押しつぶされてしまいそうでした」 柳澤さんは、そのまま新宿警察署に連れて行かれた。取調室で聴取を受けるうちに、柳澤さんにもこのõC事件õDの輪郭がおぼろげながら見えてきた。 ホームで大騒ぎした女は、6号車の1B席に置いてあった黒いバッグの持ち主だった。女は警察にこう供述したという。柳澤さんがそのバックの中から財布を盗み出し、持っていた紙袋の中に入れるのを駅のホームから見た||。 「私はその財布を見たことすらありませんでした。あの若い男女は、なぜ私を陥れようとしたのか。彼らのせいで、私の人生はメチャクチャにされてしまったのです」(柳澤さん) 刻々と時間が進む中、柳澤さんの頭に浮かんでくるのは、妻と2人の息子の顔だった。柳澤さんは刑事に、 「家族が心配しているので連絡させてください」 と何度も頭を下げたが、 「取り調べ中はダメだ」 と、突っぱねられた。 当時5歳と8歳だった2人の息子は、手の掛かる盛りだった。しかし突然、一家の大黒柱を担う父親が帰ってこられなくなった。柳澤さんの妻は振り返る。 「逮捕された日、女性の警察官から『窃盗容疑で取り調べがあるので、ご主人は今日は帰れません』という電話がありました。どうしていいかわからず、主人の両親と3人で怖くて震えていました。主人がいなくなると思うと、本当に不安でたまりませんでした」 柳澤さんにとって何よりも耐えられなかったのは、家族と無理やり引き裂かれてしまったことだという。その怒りは、男女に対してだけでなく、むしろ警察や検察、裁判所に対して向けられている。 言うまでもないことだが、人を逮捕し、起訴し、裁判にかける上では、一点の曇りもない捜査や立証が必要だ。しかし柳澤さんの事件をみると、「疑わしきは罰せず」という刑事司法の大原則がもはや失われたかとさえ思える。 たとえば、警察の取り調べ一つをとってみても、不可解な点が多い。 柳澤さんは、男と言い争いをした際に学生風の男性2人がじろじろと見ていたのを思い出した。柳澤さんは、「あずさ」に連絡をとってその男性たちに話を聞いてもらうよう、刑事に頼んだ。だが刑事は、 「お前の指図は受けない」 と、要求をðm一蹴(いっ・しゅう)した。 柳澤さんは半べそになりながら懇願した。警察が重い腰を上げてJRに連絡をとったのは午後11時過ぎ。新宿駅を出てからすでに2時間がたっていた。JRから返ってきた答えは、 「その付近には、もう誰もいません」 刑事がすぐ連絡を取っていてくれたら、と柳澤さんは悔やむ。事件を専門に扱う刑事課の警察官が、なぜこんな単純でかつ重要な客観的証拠をおさえることを怠ったのか、理解に苦しむばかりだ。 さらに警察は、最初から柳澤さんを犯人だと決め付けていたフシがある。
「うそなんかついていません。ウソ発見器があるならいくらでもかけてください」 柳澤さんはこう言って、必死に無罪を主張したが、なしのつぶてだった。 「あんなものはあてにならないんだよ」 刑事は、まるで脅迫するようにこう続けたという。 「認めないと帰れないぞ。認めればすぐに家に帰してやるぞ」 逮捕の翌日にはこんなこともあった。令状もとらないまま、柳澤さんが働く市役所に捜索に出向き、 「やましいことがないならいいじゃないか」 と、柳澤さんの机の引き出しやロッカーまで開けて調べている。そこまでする必要性はどこにあるのか。 (第2部につづく) |
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