黒木昭雄の「たった一人の捜査本部」

小原勝幸を容疑者とするこの事件は、言いようのない不正義な社会構造を見せつける事になった。遺作小説『神様でも間違う』完成。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

考察と結論 3

考察と結論 3
 
進むべき道 参院選出馬を断念
最終の目的地に到達した訳ではありませんが、私はこれまで、できる限りを尽したと考えています。
多くのテレビメディアに拒否される中、初プレゼンから1年以上を掛けて放送にこぎ着けた「ザ・スクープスペシャル」には感無量で、次なる展開に期待しました。しかし残念ながら警察は動かず、マスコミのただの一人も追跡取材に参戦しませんでした。お手上げだと思いました。期待は大きな落胆に変わりジャーナリズムの限界を痛いほど知ったのです。
 
思えば、私の活動は「キャリアに傷を付けてはならぬ」とする鉄壁の掟を突破するどころか、結果的に、キャリア中のキャリア官僚の首まで吹っ飛ばすものです。警察が総力をあげて手を回し妨害すのは当然の理でした。その為に私は、第22回参議院議員選挙への出馬を考えたのです。「身の程知らず」と笑われるのは覚悟でした。むしろ、笑われることでこの事件の風化を防げるなら本望だとさえ思えたのです。
議員の誰もが追及せずマスコミの追跡取材もない現状において、「ザ・スクープスペシャル」の放送が終わったとたん風化に向かうと確信したからです。
 
初めに浮かんだのは岩手選挙区に無所属で出馬する事でした。当選など初めから考えていません。狙い目はただ一つ、地元メディアが報じないこの事件を、政権放送を使って岩手県民に伝え決起を促すことでした。
これに対し、ネット上で賛否の声が湧きあがったのはご承知のとおりです。友人や知人から届く言葉の多くは「無謀」だというものでした。これまでの1年半で持ち合わせたスタミナの大半を使い果たし、その上選挙とは尋常な発想ではないというのがその理由です。
 
しかし、やがて当選する事を思い描くようになりました。
何度頼み込んでも腰を上げない国会議員をあてにするのではなく、自分自身が議員として事件解決に取り組み、全国に散らばる警察被害者の声を集め、独自のチャンネルで国民に洗いざらいを伝え、身をもって知った公安委員会制度のイカサマを改革するために賛同議員を募り、真に国民の為になる組織に変えるために働きたいと真剣に思ったのです。そうなると、万に一つでも当選するために出馬するなら、既成政党からの比例代表しかないありません。政党名は明かせませんが、悩んだ末に公認申請を持参しました。結果はまだ届きません。ですが、今国会の延長がなくなり投票日まで1ヵ月を切った今、準備等など、時間切れであることは間違いありません。事実上の出馬断念です。
 
思えば、「ザ・スクープスペシャル」の放送からとても長い1ヵ月でした。議員会館をたびたび往復し、親しい友人にも会いました。公認申請を直筆で書きその足で出身校に出向き卒業証明書を受け取りました。その時、人生は不思議だと思いました。この歳にして卒業証明書とは滑稽の何物でもありません。
 
ともあれ、出馬宣言ならぬ「出馬を検討中」以来多くの方々にご迷惑をお掛けした事を、謹んでお詫びを申し上げます。特に、選挙準備に取り掛かってくれた方、親身になって助言して下さった方々には重ねて謝罪します。本当に申し訳ありませんでした。
とはいえ、今でも出馬の意欲は衰えていません。縷々述べたとおり、この事件を解決するために考え出した最強の策が、私自身が国会議員になることだったからです。その判断に誤りはないと自信を持って言えます。私には公安委員会の制度改革という大きな目的があるからです。
そのためにも、まずは、苦境の今を乗り切ることです。そして人生が無限大であると信じ、次なるチャンスをうかがいつつ、かねてから描いていた作戦に移行することだと考えているのです。
 
警察問題を考える会(仮称)
再三ご指摘を頂いたとおり、最強の権力機関の不正を正し、戦い抜くためには個人では限界があります。また、警察問題を抱えている者同士が歩調を合わせて活動する事も容易なことではありません。そこで、NPO法人の設立を目指す「警察問題を考える会」は、そうした個別に活動するみなさんのグループの中から一人ずつ理事を向かい入れ、警察問題に関する拠点として、互いに支援しあえる環境を作ることを主たる目的とします。
 
後日、あらためてご案内しますが、こうした活動に関心のある方、警察のありかたに疑問をお持ちの方、理事としての活動を希望する方などなど、ご意見を頂けると幸いです。
 
 
 
 

この記事に

考察と結論 2

考察と結論 2
 
 
二重構造
警察という組織が、「キャリア」と「ノンキャリア」の二重構造になっている事は有名な話だ。だが、その実態を知る人は少ない。
たとえば、所管大臣のいないキャリア官僚の巣窟警察庁は、表向き、内閣総理大臣に任命された国家公安委員会に管理されることで、警察権力の行きすぎを中立公正の立場で守られている事になっている。しかし実際は誰にも管理されてはいない。他方、都道府県警察本部も知事が任命した公安委員会に管理されているように装っているが、公安委員会が警察を管理しているなどと信じる者はいない。それどころか、都道府県警察と言いながら、そのトップの座に収まっているのが警察庁から出向してきたキャリア官僚なのだから、全国約23万人の都道府県警察官は、わずか500人程のキャリア官僚の下部として統括支配されているというわけだ。
 
キャリアとノンキャリの違い
あらためて言うべきもないが、キャリアとノンキャリの違いは、入省時において、キャリアが国家公務員Ⅰ種試験の合格者であるのに対し、ノンキャリアは各都道府県警察が採用した地元組である。したがってキャリア官僚は国家公務員でありノンキャリは地方公務員である。
キャリア官僚は、採用時のたった一度の試験に合格しただけで、その後の待遇、昇進、天下り先の確保までの人生を決定してしまうが、地元採用のノンキャリがキャリアに仲間入りすることは極めてまれだ。その違いを鉄道にたとえるなら新幹線と各駅停車である。繰り返しになるが、たった一度の採用試験に合格したキャリア官僚は、実社会からは考えられないほどの厚遇を受けており、キャリア官僚と地元で採用されたノンキャリ警察官の格差は時代劇に登場するバカ殿と従順な家臣のそのままである。キャリアが白と言えば黒いもの白くなるのが警察の恐ろしいところだ。信じられないだろうが、バカ殿を庇う家臣が身代わりで切腹して果てるなどの行為が、現実の警察社会で普通に行われているのだから、警察社会に刷り込まれた特殊な身分差別が「組織防衛」という名のキャリア保護の掟を生み出したとて不思議ではない。
 
「岩手17歳女性殺害事件」
様々な謎の残る「岩手17歳女性殺害事件」だが、長い時間をかけ丹念に調べ上げた私の見たてに狂いはない。
事件は岩手県警久慈署の捜査ミスから始まった。特筆すべきは以下の4点である。
1 岩手県警は捜査ミスを隠すために小原勝幸を被害者とする「日本刀恐喝事件」を握りつぶした。
2岩手県警捜査本部は、小原勝幸を佐藤梢さん殺害の容疑者にするために必要な捜査を尽くさず、素人にでさえ簡単に見破られるような方法で小原勝幸を犯人と断定し指名手配した。
3 確たる証拠はないが、岩手県警は小原勝幸が殺害されている可能性を十分に認識し、犯人と断定する証拠もないのに小原勝幸を指名手配した、死人に口無しだからだ。
4 事件からわずか4ヵ月にして小原勝幸に懸けられた100万円の公的懸賞金は、岩手県警から依頼を受けた警察庁が、恣意的判断に基づき決定したことに間違いはない。
 
さて、前述したとおり、岩手県警が犯した1〜3までの引責者は、岩手県警のノンキャリ警察官で足りる。だが、情報公開請求で明かされた警察庁の「伺書」に、刑事局長が記した了のサインがある限り警察庁刑事局長に逃げ道はない。万一、こうした事実が公の場で追及されることになれば、本件事件は、日本警察始まって以来の大激震に見舞われることになり、守るべきキャリア官僚に責任追及の手が及ぶことになる。前代未聞のこの事件は、懸賞金制度の是非にまで議論が及び、私が推測する通り、岩手県警がみずからの不祥事隠しのために殺害された小原勝幸を指名手配したとなれば、日本警察の威信は文字通り根底から失われ、警察の屋台骨は崩壊寸前となる。だからこそ警察庁は、組織一丸となって、総力をあげてこの事件に封印しているのだ。
 
 

この記事に

考察と結論 1

考察と結論
 
 
 徹底的に調べ上げ、考え付く限りの策を労したこの事件は、なぜ解決しないのだろうかと考えてみた。
日本国民は、これほど明確な警察犯罪に対し、なぜ批判の声をあげないのだろうかと考えてみた。
 
 
イメージ 1
 
マスコミ対策
一つは、徹底した警察のマスコミ対策のために、警察の組織犯罪についての報道が厳しく抑制されたからである。これでは批判の声が上がるどころか、そうした犯罪があったことさえ大多数の国民は知らない。一部の人がインターネットなどを通じてその事実を知ったとしても局地的であり、警察追及の世論にはなりにくい。
二つ目は、巧みな警察の情報操作のために多くの国民が「警察不祥事」に慣れっこにされたためである。チカン、万引き、盗撮、暴行などの警察官個人の不祥事が散発的に公表されることで、本来怒るべき国民も一瞬眉をひそめるだけで、驚きは瞬く間に呆れに変わり、「オイオイまたかよ〜」と相成る。これでは警察批判の声にならない。
 
つまり警察の情報操作とは、公表する情報(個人犯罪)と絶対に秘匿する情報(組織犯罪)を分別することなのである。
「岩手17歳女性殺害事件」における岩手県警の「日本刀恐喝事件」の握りつぶしがほとんど報じられないのは、まさしくこの事件が、絶対に秘匿するべき警察の組織犯罪だからであり、万一、それが公に追及されると、それを突破口に、小原勝幸に懸けられた公的懸賞金の恣意的運用までもが浮上することになる。そうなると警察の威信は地に落ち、警察トップが責任を取らなければならなくなる。すなわち、これほど疑惑に満ち溢れた本件事件に火がつかないのは、本件、「岩手17歳女性殺害事件」が、警察犯罪史に名を残す大事件だからだ。
 
引責者は誰か
小原勝幸を被害者とする「日本刀恐喝事件」の組織的握りつぶしなどは、もとより、岩手県警本部長の責任である。だが、「警察庁から出向してきたキャリア官僚に傷を負わせるわけにいかない」との理由から最終的に腹切り役(引責)を迫られるのは、さしづめ刑事部長ほか地元採用の警察官に違いない。
だが、事件発覚から4ヵ月の超スピードで小原勝幸に懸けられた「公的懸賞金の恣意的運用」に対する責任だけはノンキャリに負わせるわけにはいかない。警察庁の刑事局長が了の文字をサインしているからだ。
 
組織防衛の正体
さて、巷間言われる警察の「組織防衛」とは何か。
「組織防衛」とは読んで字の如く「組織」を「防衛」することだ。平たく言えば、組織にダメージを残さないために何らかの不都合を隠すことである。この言葉は官民を問わず使われるが官と民とでは意味合いが違う。たとえば民間なら最悪、倒産の危機から企業を守ることを意味するが、官である警察には倒産する危険はない。つまり、警察官の中で普通に使われる「組織防衛」とは、すなわちキャリア官僚を守ることなのである。前述した「公的懸賞金の恣意的運用」にキャリア官僚が深く関わっていることは明らかだから、ノンキャリに責任を押し付けるわけにはいかない。要するに「組織防衛(=キャリア保護)」を第一の掟とする警察社会にあって、国民の税金を恣意的に運用したこの事案だけは何があっても公にできないというのが、その真意である。それゆえに岩手県警がその導火線になりうる「日本刀恐喝事件」を握りつぶしても、誰も問題にしないのである。
 
思えば、一件書類を受け取った中井洽国家公安委員長も微動だにしなかった。議員質問を約束した代議士もそれを反故にした。事件の再捜査を求める田野畑村民の署名を受け取った岩手県知事も完全無視。岩手県議会も、その他多くのマスコミも黙したままだ。小原の元交際相手の佐藤梢さんが身を切る思いで語った「梢ちゃんは私の身代わりで殺されたのかもしれない」という言葉は、「組織防衛」に名を借りた一部権力者を守るためだけのために封印されようとしている。こんなバカなことが許されても良いのか。
 
 
 

この記事に

全1ページ

[1]


.


みんなの更新記事