黒木昭雄の「たった一人の捜査本部」

小原勝幸を容疑者とするこの事件は、言いようのない不正義な社会構造を見せつける事になった。遺作小説『神様でも間違う』完成。

岩手県知事との攻防

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01】岩手県知事・問答無用の署名受取拒否
  【岩手県知事との攻防-4】
 
 
知事の使命とはなにか?
選挙で選ばれた首長の責務とは一体なにか?
それらを改めて考えさせられる回答が、岩手県庁から318日届いた。
 
 
私は、一昨年(2008年)岩手県川井村で発覚した「岩手17歳女性殺害事件」を巡る取材過程で、事件を捜査する岩手県警の「おかしさに」気づいた。調べてみると、その「おかしさ」たるや半端なものではなかった。間違いなく日本の「警察犯罪史」に名を残す大事件と言える。だからこそ岩手県警は絶対に隠し通さなければならない。
岩手県からの回答も、そうした岩手県警からの圧力によるものなのか? 一つの殺人事件を軸に、警察が組織一丸となって隠さねばならぬ理由とは何か? 私は真実を見つけ出すために行動を起こした。
 
「岩手県知事に『第三者による事件調査委員会』の設置を求める」とする署名活動もその一つである。先ずは、これまでの行動履歴をご覧頂きたい。
 
 
1 昨年(09年)513日、8名の事件関係者から聴取した情報をまとめた「情
報提供書」を、岩手県警本部長、岩手県公安委員会に提出。この日、同様の
 「情報提供書」を警察庁、国家公安委員会に郵送した。
  2 同日、岩手県教育会館にて記者会見を行い、そこで、殺害された佐藤梢さんと
小原容疑者の元交際相手が同姓同名の佐藤梢であることを、梢さん自身が明かし、小原容疑者には、被害者が殺害された当日のアリバイがあり、その小原自身も恐喝事件の被害者であることなどを話した。
3 同年6月16日、警察庁が作成した指名手配ポスターに
 「この人が17歳(当時)の少女を殺害した犯人です」
などと、断定的に表記されたことから、人権侵害に当たるとして日弁連に人権
 救済の申立を行い、その趣旨説明のために日弁連で記者会見を行った。
 ★2008/9/5岩手日報記事より
4 同日、国家公安委員会に対し再捜査を要請するも「岩手県公安委員会に言って くれ」と、文字通りの門前払い。
5 週刊朝日、同年73日号及び710日号、724日号に、「三陸ミステリー」疑惑の捜査として本件事件を連載。また、東京新聞「こちら特報部」は、「別の恐喝事件と関連か 指名手配に渦巻く謎」(09/06/20)と題する記事を掲載した。
しかし、小原容疑者の実家のある田野畑村には、そうした記事が出ていることを知る者はいない。小原家は「殺人犯の家」として、当時、カーテンを閉め切る生活が続いていた。そのために、コピー記事を田野畑全村1500戸に配布。田野畑村の村議会議員に活動を要請した。合わせて、上机莞治(かみつくえかんじ)田野畑村村長に面会を求めたが、「コメントする立場にない」とする理由をもって2度の面会要求を拒否された。
6 取材過程で判明した小原勝幸の恐喝被害などにつき、岩手県警捜査1課中屋敷次席に再捜査を要求するも拒否。さらに、新たなる情報提供の申し出に対し、岩手県警は、久慈書、岩泉署、宮古署とたらい回しにした挙句、岩手県警捜査1課中屋敷次席は、こともあろうに情報提供の申し出を拒否した。
7 それらについて、岩手県公安委員会補佐室、室長羽澤氏に口頭で苦情を申し立てるも、「刑事部長には伝えてある」と言うものの黙殺。
8 同年82日、岩手県公聴広報課報道官菅原氏に対し、達増達也知事への面会を要求するも、以下の理由で拒否。
①知事は県警を監督・指揮する立場にない
 ②本件は個別事件であり、県警が捜査中の事件である
③週刊朝日の記事などはブログからダウンロードして知事にご覧頂いた。
④結論として、達増知事は黒木さんに会わない
9 同年9月14日、田野畑村有志の協力を得て、「岩手県知事に対し、『事件調査委員会』の設置を求める」とする署名活動を展開。約35日間を掛けて4048人の村民中約54パーセントに当たる2170人の署名を集め、2度に渡り住民説明会を開いた。
10 同年1208、岩手県公安委員会に対し、「苦情申立書」を発送。
11同年1225、警察庁に「苦情申立書」を発送。
12 本年1月13日、中井国家公安委員長の側近に関連資料を提出。調査を求めた。
13 本年1月16日、岩手県公安委員会から「通知」が届くも、それは「苦情申立」に対する回答などと言えるものではなく、何一つ処理されることはなかった。http://blogs.yahoo.co.jp/kuroki_aki/11612936.html
14 本年1月21日、警察庁から2行ほどの通知が届く。
15 本年1月18日、中井大臣の側近より、「大臣が警察庁に調査を指示した」との言質を得るが、現在時、調査結果に対する回答はない。
16 本年3月4日、岩手県公聴広報課報道官、菅原氏に対し、直接知事に署名を提出するための窓口の一本化を要請。
 
かくして私は、思いつくこと、可能だと思われることの全てをやりつくした。そして次なる手段として、岩手県民から選ばれた県民の代表者たる達増拓也知事に署名を携え、速やかなる調査を要請する以外に警察の大罪を暴く方法はないと考えた。
 
 
※【02】岩手県知事・問答無用の署名受取拒否はこちら
02】岩手県知事・問答無用の署名受取拒否
 【岩手県知事との攻防-3】 
 
数日間の折衝を経て、私に連絡をくれたのは、岩手県公聴広報課の川口課長だった。
 
318日午前847分>
「今よろしいでしょうか」
くぐもった私の声で察したのか、川口課長は私が寝起きであると見抜いた。
「あっ、寝てましたか?ところで、今日の午前中にお伝えすると約束していた案件ですが……」
しかしその声は、ひどく身構えているように感じられた。
それもそのはず、それは、知事との面会を可とする朗報ではなかったからだ。
 
「前から言っていたとおり知事の権限外なので(署名を)受け取ることはできない」
川口課長は続けた。
「しかし、郵送あるいは持参なさるなら、届けられたものを無視することはできない。だから門前払いはしません」
 
要するに、受け取りたくないが、届けられた署名を突っ返すこともできない。そして、一応は受け取るのだから「門前払い」とは言わせない。誰のシナリオかは知らないが、まさにお役人的な発想である。
 
1 県知事には岩手県警察を指揮監督する権限はない。
2 個々の刑事事件であり、警察が捜査中の事件である。
 
 だから、達増知事は「第三者による事件調査委員会」を作らい。
それが、署名を受け取る前の、川口課長の回答だった。
 
公安委員会委員を任命するのは選挙民に選ばれた知事である。
そして任命された公安委員会委員は、行政法上知事の指揮監督権を受けい。 
すなわち、独立した強い立場を有する公安委員会には、任命権者の県知事とて 
手も足も出せない。
だから仕方がない。
だから見て見ぬふりをするしかない。
達増知事はそう言うのだろうか。
 
 
ならば、反論させて頂こう。
 
岩手県公安委員会は、私が提出した「苦情申立」を、ものの見事に蹴った。
岩手県公安委員会は、警察法79条に基づく「苦情申立」を反故にし、形ばかりの「通知」を送りつけてきたのだ。
 
そこで考えて頂きたい。
たとえ知事が、公安委員会に対し指揮監督権がないとしても、公安委員会委員の任免権を有する限り、こうした県公安委員会の意図的な怠慢、法律違反(被疑事案)について調査するのは当然の責務である。それどころか、現実、警察に乗っ取られた公安委員会は、形骸化どころか警察の不正を隠すための分厚い壁になり、民のためにあるべき公安委員会が真逆に向かっているのだから、彼らの任免権を持つ知事がそれを放置して良いと言う法はない。
 
この件につき、私は達増拓也知事に調査と判断を求める。
私は、決められた手続きに従って岩手県警に対する苦情を岩手県公安委員会に申し立てたのだから、警察法第79条が定める通り、岩手県公安委員会は私からの苦情を誠実に処理し、処理結果を回答しなければならない。これは指揮監督権の問題ではない。公安委員会委員を任命した知事の当然の責任だ。
以下の条文を参考にされたい。
 
【警察法第79条2項】
都道府県公安委員会は、前項の申し出があつたときは、法令又は条例の規定に基づきこれを誠実に処理し、処理の結果を文書により申し出者に通知しなければならない。
 
よもや、調査さえも拒否するとは思えないが、万一、それを否とするなら、私たち民は、いったいどこに警察の苦情を持ち込めば良いのか。達増知事に伺いたい。
 
※【03】岩手県知事・問答無用の署名受取拒否はこちら
03】岩手県知事・問答無用の署名受取拒否
 【岩手県知事との攻防-2】 
 
 ところで、川口課長は、我々が要求する「第三者による事件調査委員会」の設立について否定的に言うが、それはなぜか。
 
我々の求める「第三者による事件調査委員会」は、いわゆる行政上の「委員会」ではない。さらに、三権分立に抵触する懸念がある。岩手県は、それを言い訳にされるかも知れない。しかし、私はそれが正しい判断だとは思わない。なぜならば、我々の要求は、「行政に関わらない民間人をして目的を達成するための調査委員会の設立」だからだ。
調査方法も特別に難しいものではない。警察にねじ込み捜査資料を見て来いというのではない。実際に事件現場を歩き、私がやったように事件関係者から聞き取り、報道されている内容に照らしてレポートを作成すれば良いだけなのだ。そして知事がマスコミに公表すれば、それだけで県警の尻をたたくことにもなると同時に警察犯罪の抑止力にもなる。
ようするに、知事権限の問題ではないのである。
 
付け加えていうが、知事には警察予算の執行権限が付託されている。
よもやお忘れとは思わないが、約2億1500万円にものぼる不正経理問題で大揺れに揺れた岩手県警であるがゆえに、継続して知事が県警の経理を調査するのは当然のことだ。特に、本件事件にかかわる捜査費等の支出状況の調査確認は不可欠だろう。岩手県警は、連日124人態勢で捜査していると当時報じられたが、小原勝幸容疑者が逃走したとされる鵜の巣断崖を中心とした捜索や聞き込みなどは、ほとんどされてはいからだ。これも捜査の水増しを伺わせる理由である。

かつて、浅野史郎元宮城県知事が実行したように、そうした疑惑がある限り、会計文書の閲覧を迫るのも悪くはない。それに応じなければ知事の権限で予算の執行を停止すれば良いのである。繰り返すが、昨年10月、不正経理が発覚し、逮捕者を伴う大量処分者を出したのが、犯罪を取り締まる岩手県警察である。県民の血税が、そうした獅子身中の虫に食い荒らされるぐらいなら、知事が強権に打って出ても批判する声が上がるとは思えない。まして、調査委員会にかかる費用に異議を唱える県民はいないのではないか。
 
そして、川口課長はこうも言った。
「個々の刑事事件であり、警察が捜査中の事件だから調査委員会の設立は認められない」
だが、この説明は詭弁どころかとんでもない見当違いである。
 
 我々は、小原勝幸を被害者とする恐喝事件の調査を県知事に求めているのではない。我々は、岩手県警久慈署が握りつぶした恐喝事件について、岩手県警がなぜ組織ぐるみで事件を隠ぺいしたのか、その真実を調査してくれと言っているにすぎないのだ。断じて個別の事件を調べろと言っているのではない。
 付言するが、達増拓也岩手県知事は、なぜ、岩手県警を擁護するのか。私にはそれが解らない。「個別事件」などという言葉は、大概が追及に窮した警察が使う、言い逃れの言葉だからだ。
 
 
一連の流れを振り返っておこう。
0871日、宮城県栗原市に住む当時17歳の女性を殺害し、鵜の巣断崖から飛び降り自殺を偽装して逃げたとされる田野畑村出身の小原勝幸容疑者は、その2年前(2006年)の10月、久慈署管内に住む男性Zの紹介で埼玉県内の型枠大工の仕事に就いた。ところが小原は数日で仕事場から逃げ出したことから、「メンツを潰した」としてZに追われる身となった。
そして
200751日、小原は当時交際していた「佐藤梢」と小原の弟を伴いZの家に謝罪に行った。この時待ち構えていたZは日本刀を小原に咥えさせ「迷惑料として120万円を支払え」と要求し、「指を詰めろ」と迫った。これが小原勝幸を被害者とする恐喝事件だ。そしてこの時、その120万円の保証人にされたのが「佐藤梢」である。
 
ところが小原は、その後も約束を果たさずに逃げ回り、やがて追い込まれた小原は、一昨年(2008年)63日、佐藤梢を伴い久慈署の刑事、千葉警部補に被害届けを提出し、それから1ヵ月もたたないうちに小原勝幸は宮城県栗原市に住む佐藤梢を殺害したとして、一転、警察に追われる立場になったのだ。
 
 
「佐藤梢」という名前に注目してほしい。
 
殺害されたのは当時宮城県栗原市に住んでいた佐藤梢である。そして、120万円の保証人とされたのが当時小原と交際していた佐藤梢なのだ。
二人は、高校時代の同級生で仲良しだった。おおよその経緯はこんなものである。
 
※【04】岩手県知事・問答無用の署名受取拒否はこちら
04】岩手県知事・問答無用の署名受取拒否
 【岩手県知事との攻防-1】
 
本題にもどろう。
恐喝現場に居合わせた小原の弟が事件の全てを目撃している。
Zの家の前に止められた車の中で小原が戻るのを待っていた元交際相手の佐藤梢も、小原の右小指から出血しているのを目にしている。また、担当した千葉刑事は、佐藤梢の遺体が発見される前日の夜、被害届の取り下げを求める小原の父親に、「あと2.3日でZを逮捕するから被害届けを取り下げないでくれ」と言っているのだから、恐喝事件が存在することに疑う余地はない。ところが、本件殺人事件が発覚すると、久慈警察署は、一斉にZの恐喝事件捜査から手を引いたのである。これに対して千葉は小原の父親にこういった。
「被害者(小原)がいないんだもの」
 
つまりはこういうことだ。
千葉警部補は、恐喝事件の被害者たる小原勝幸がいないのだから、捜査はできないという。
だが、それは到底納得の出来ない言い訳だ。
この恐喝事件は日本刀を用いた極めて悪質な事件だからだ。たとえ恐喝の被害者がいなくとも、小原の弟がその現場を目撃し、警察の事情聴取に答えているのだから、真っ先にすることは家宅捜索である。日本刀の押収である。だが久慈署は家宅捜索はおろかZに対する事情聴取させしていない。こんなバカな話があるか。
 
しかもだ。
1 殺人事件は被害届けの提出から1ヵ月以内に起こっている。
2 殺害されたのは恐喝事件の保証人にされた小原の元交際相手と
同姓同名の佐藤梢だ。
3 小原には被害者を殺害する動機はない。
4 小原には被害者の死亡推定日時当日のアリバイがある。
5 岩手県警は事件からわずか3ヶ月後の10月、警察庁に懸賞金を要請し、その1ヵ月後の11月1日、警察庁は100万円の懸賞金を懸けた。
 
そして、貪欲なはずのマスコミがまるで判で押したように動かない。
だが、この事件にはまだまだ謎がある。

 川口課長は、いや、達増拓也岩手県知事は、これでもまだ個々の事件だから署名の受け取りを拒否するというか。岩手県警がなりふり構わず、何かを隠していることにさえ気づかないのか!
 川口課長とのやり取りの一部始終は後に示すが、それはお世辞でも前向きと言えるものではなかった。
 なにより、この事件を一番知っている私から話を聞かずして、知事が、いったい何を理解しようというのか。そんなぬるいことで正しい判断など下せるはずがない。

 
長くなったのでこの辺にするが、いずれにしても岩手県公聴広報課から届いた回答は、あまりにも短絡的かつ稚拙で、言ってしまえば、岩手県民、いや、全国民をバカにした回答という以外にない。

正直にいって、私は、川口課長とのやり取りの中で一部分感情に走り、一瞬投げやりな気持にもなった。しかし冷静に考えると、それだけのことで簡単に引き下がることはできないと考え直した。私に託された署名には、田野畑村に暮らす人たちにとって大きな期待が込められているからだ。それは単に数だけの話ではない。

たとえば、田野畑村には村長とそれに対する反村長派が存在する。大勢は村長派だ。だが村長はこの事件に関心を示さず、むしろ事件を遠ざけようとさえしている。そしてこの村は村長支配と言っても過言ではない。要するに、村長の顔色で動きを決める村民にとってこの署名活動に賛同しサインすることがどれ程勇気のいることか。そして絶対に忘れてはならないのが、私のような者に協力してくれた方々の気持ちだ。
想像してほしい、署名するだけで他をはばかる村で、彼らは、昼夜を問わず署名を集め、陰ひなた無く私を支えてくれたのである。そうした人間の深い機微によって集められた署名だからこそ、私は知事に会い、私は知事に直接署名を手渡さなければならないのである。
 
 
次は『岩手県公聴広報課、川口課長との問答
http://blogs.yahoo.co.jp/kuroki_aki/13490191.html


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