黒木昭雄の「たった一人の捜査本部」

小原勝幸を容疑者とするこの事件は、言いようのない不正義な社会構造を見せつける事になった。遺作小説『神様でも間違う』完成。

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復元【1-14】岩手日報14

復元【1-14】岩手日報14
【ステージ1 事件発覚から指名手配 】
岩手日報14 2008.7.11(金) 
 
死亡時刻さかのぼる可能性
沢の冷水が影響も
川井・殺人死体遺棄

 川井村田代の松草沢で、宮城県栗原市’住所省略)、無職佐藤梢さん(17)の他殺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、佐藤さんの死亡推定時刻が司法解剖で示された「ー、二日ほど前」より、さかのぼる可能性もあることが十日、分かった。
 県警捜査本部によると、遺体の状態は現場の沢の水温などにも影響されるためで、事件に関与したとみられる田野畑村出身の男(28)が有手に負ったけがとの関連も含め、慎重に調べている。
 二日行われた司法解剖の結果、佐藤さんの死亡推定時刻は「解剖より一、二日ほど前」とされ、六月三十日朝から今月一日朝の可能性が高いとみられる。
 ただし、遺体は深さ約20−30センチの沢にうつぶせの状態で倒れ、冷たい水にさらされていた。こうした状態では、遺体の時間的変化が遅れ、死亡時刻がさかのぼる可能性も否定できないという。
 関係者によると、佐藤さんは六月二十八日に消息を絶ったとみられる。翌二十九日夕には、事件に関与したとみられる男が有手に大けがをした状態で岩泉町内の病院を訪れ、治療を受けた。
捜査本部は、佐藤さん失踪後の経過と、死亡日時が早まる可能性があることの関連を調べている。
 
県警本部長が現場視察
 
 三枝守県警本部長は十日、川井村田代の殺人・死体遺棄事件の現場を視察した。
 三枝本部長は現場で、佐藤哲夫宮古署長から事件の状況や捜査経過などについて説明を受けた。
 視察後は宮古署の捜査本部で捜査員を督励した。
 報道陣に対し「十七歳の少女が日常生活を送っていた宮城県から遠く離れた所で遺体となって見つかった悲惨さをあらためて感じた。一日も早く事件を解決するよう全力を尽くす」と述べた。
 
(写真は)
佐藤梢さんの遺体が見つかった現場近くの橋周辺を視察する三枝守本部長 (左)=10日午
前11時、川井村田代

2008.7.11(金) 岩手日報-14 
 
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復元【1-13】岩手日報13

復元【1-13】岩手日報13
【ステージ1 事件発覚から指名手配 】
岩手日報13 2008.7.10(木)
 
右手のけが、病院治療  関与の男、岩泉で
川井・殺人死体遺棄
 
 川井村田代の松草沢で、宮城県栗原市若柳、無職佐藤梢さん(17)の他殺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、事件に関与した可能性があり、行方が分からなくなっている田野畑
村出身の男(28)が六月二十九日夕に岩泉町内の病院で有手のけがの治療を受けていたことが九日分かった。
 県警捜査本部(本部長・小舘欣康刑事部長)もこの事実を把握。
佐藤さんは前日の六月二十八日から消息を絶ったとみられており、事件との関連を調べると
ともに、佐藤さん失跡後の二人の足取りを捜査している。
 関係者によると男は六月二十九日午後七時二十分すぎ、親族とみられる若い男女に付き
添われて病院を訪れた。「けんかしてコンクリートに手をぶつけ、けがをした」と話していたという。

 男は右手の薬指や小指の付け根、手の甲などに傷があり、腫れて手が動かない状態。
受付を通らずに直接、診察室に入った。
外科医がいなかったため、担当医がほかの病院を紹介したところ、「何とかここで治療してほしい」と求めたという。
 男は佐藤さんの遺体が見つかった一日夜、田野畑村北山の県道で単独事故を起こし、車を
を放置したまま事故現場を離れた。
事故後、男を車に乗せて自宅まで送ったという同村の男性によると、男は右手をけがしており、「事故のけがではない。女とけんかして殴った」と話したとされる。

2008.7.10(木) 岩手日報-13
 
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復元【1-12】岩手日報11

復元【1-12】岩手日報11
【ステージ1 事件発覚から指名手配 】
岩手日報11 2008.7.9(水) 
 
血痕、毛髪の鑑定急ぐ
川井・殺人死体遺棄
 
 川井村田代の松草沢で宮城県栗原市(住所省略)、無職佐藤梢さん(17)の他殺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、県警捜査本部(本部長・小舘欣康刑事部長)は八日、捜査員を七人増員して百二十四人態勢とし、事件に関与した可能性があり、行方が分からなくなっている田野畑村の男(28)の発見や、男と佐藤さんの接点などの捜査に全力を挙げた。
男が同村で物損事故を起こした車からは、血痕や毛髪が採取されており、事件との関連を調べている。

 関係者によると、男は佐藤さんの遺体が見つかった一日の夜、田野畑村北山の県道で物
損事故を起こし、車を放置したまま事故現場を離れた。

 車内の血痕は複数カ所あり、エアバッグにも付着。トランクに血痕はなかった。
事故後、男を乗せたという同村の男性によると、男の右手から血が出ており「事故のけがではない。けんかして殴った」と話したらしい。
 県警は車内に佐藤さんの毛髪や血痕がないかなど、DNA鑑定を急ぎ、事件との関連を
調べている。
 男は宮城県や首都圈に住んでいたことがあるため、捜査本部は捜査範囲を県外にも拡大。
男と佐藤さんの交友関係や、二人の間にトラブルがなかったかなどを慎重に調べている。
 
2008.7.9(水) 岩手日報-12
 
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復元【1-11】岩手日報11

復元【1-11】岩手日報11
【ステージ1 事件発覚から指名手配 】
岩手日報11 2008.7.8(火) 
 
死亡女性の同級生と交際
関与の男依然不明
川井の殺人 1週間
 
 川井村田代の松草沢で、宮城県栗原市(住所省略)、無職佐藤梢さん(17)の他殺体が見つかった殺人・死体遺棄容疑事件は、八日で発覚から一週間。県警捜査本部(本部長・小舘欣康刑事部長)は、田野畑村で物損事故を起こし、行方不明となっている村内の男(28)が関与した疑いを強め、男の行方を追っている。
この男は佐藤さんの高校時代の同級生と交際していたといい、佐藤さんは「友達の元彼に会いに行く」などと言い残し、六月二十八日から消息を絶ったとみられる。
遺体が見つかった一日夕までの間に何が起きたのか、捜査の進展が待たれる。
 関係者によると、佐藤さんは六月二十八日、宮城県内の知人男性に「友達の元彼に会いに行く。殺されるかもしれない」と言い残していた。「元彼」とは現在行方が分からなくなっている男だという。
 佐藤さんと父親は携帯電話などで連絡を取っていたが、同日を境に連絡が取れなくなったため、七月一日に父親が宮城県警に家出人として捜索願を提出した。男と佐藤さんは、以前から面識があったという。
捜査本部は佐藤さんが消息を絶つ前、一緒にいたとみられるこの男が事件に関与したとみて、行方を捜している。
 
 
◆事件の経過
 
 一日夕、工事関係者が川井村田代の松草沢で身元不明の女性の死体を発見。司法解剖の結果、死因は頸部(けいぶ)圧迫か頭部外傷と判明した。
三日に身元が佐藤梢さんと確認された。
 捜査本部は交友関係から急浮上した田野畑村の男(28)の車を押収した。
 男は一日夜、村内で物損事故を起こし、通りかかった人や親類らの車に乗せられて、最終的に二日午前、同村の鵜の巣断崖(だんがい)で降りた。その後の消息は不明。
捜査本部は現場の状況から自殺を偽装して行方をくらましたという疑いを強めている。
 

2008.7.8(火) 岩手日報-11 21面  
 
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復元【1-10】岩手日報10

復元【1-10】岩手日報10
【ステージ1 事件発覚から指名手配 】
岩手日報-10 2008.7.7(月) 朝刊
 
「女殴った死ぬしかない」
関与の男、事故後語る
川井の殺人死体遺棄
 
 川井村田代の松草沢で、宮城県栗原市(住所省略)、無職佐藤梢さん(17)の他殺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、事件に関与したとみられる田野畑村出身の男(28)を一日夜に自損事故現場から自宅まで送り届けた村内の男性が六日、岩手日報社の取材に対し男が「『女とけんかして殴った。死ぬしかない』と話していた」と語った。
男は同村の鵜の巣断崖で、村内の友人と会っていたことも判明した。
 男性によると、一日午後九時半ごろ、事故現場を車で通りかかり男を車に乗せ自宅まで送ったという。所沢ナンバーの事故車から出てきた男は酩酊状態で、足元がおぽつかない様子だったという。
 男性は右手の中指と薬指が腫れた状態で、流れた血が一部乾いていたらしい。男性に対し男は「今(一日)殴った。これは事故のけがではない。仙台で仕事のもめ事があって追われている。岩泉から来た」と答えたという。
車内には、紙袋に入った柄付きパンツが三、四枚、アルミ製の名刺入れ、容器が赤色の香水などがあったらしい。
 関係者によると、男は親類に鵜の巣断崖入り口まで車で送られた後、バイクで訪れた友人と会話し、友人は一人で帰ったという。
 一方、事件前の六月二十九、三十日夕方に岩泉町の女性(62)が、町内の国道455号で所沢ナンバーの車を目撃していたことも分かった。
女性は「二人乗っていて、車の音がうるさかった」と話す。
 県警捜査本部は引き続き聞き込みを行い、事件前後の男の足取りや佐藤さんとの接点について捜査している。
 
2008.7.7(月)岩手日報-10 朝刊
 
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