黒木昭雄の「たった一人の捜査本部」

小原勝幸を容疑者とするこの事件は、言いようのない不正義な社会構造を見せつける事になった。遺作小説『神様でも間違う』完成。

【復元】ステージ2

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復元【2-8】梢Bは梢Aの身代わりにされて殺された 2009.05.21
 
ステージ2 現地踏査・疑惑の浮上(取材メモ.8)
 
 
 
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【小原勝幸はなぜ同姓同名の別人を運れ出したのか】
 
 更に付け加えると、梢Bが小原容疑者に連れ出された昨年6月28日は、1年以上にも渡って小原容疑者に翻弄され続けた梢Aにとって特別な日だった。再び梢Aが言う。
 
「日頃からカツ(小原容疑者)の横暴に耐えかねていた私は、この日の昼頃、盛岡競馬場近くの駐車場から実家のある宮城県に電車で逃げ帰ったのです。すると、午後2時を過ぎたころから『被害届を取り下けるから戻って来てくれ』と立て続けにカツから連絡が来るようになったのです。でも私は、それは私を連れ戻そうとする□実だと思い、誘いに応じませんでした。でも、後になってみると被害届の取り下けは本気だったのです」

 一関に立ち寄った梢Aが自宅に帰りついたのは午後9時頃だった。そして、約束させられたとおりに家の電話から小原容疑者の携帯にワンコールして電話を切った。小原容疑者に自宅に帰りついた事を証明しろとしつこく迫られていたからだ。すると、程なくして見知らぬ携帯番号から梢Aの携帯に着信した。

「携帯が鳴ったのは午後10暁すぎころでした。でも知らない番号が表示されたので無視したのです。ところが、それから10分程したころ父親から『梢Bちゃんから電話だよ』と家電の受話器を渡され、一瞬、『変だなあ』と思ったのです。実家を離れて暮らしていた私がその日実家に帰って来ている事を梢Bちゃんが知るはずがなかったからです。でもその時は、『携帯にかけてもつながらなかったので友達から家電を聞いた』と軽く返され、それ以上不思議に思うことなく午後10時40分頃まで他愛のない事を電話で話し、その後は交換したメアドで6回ほどやり取りすると日付が変わった29日の午前0時30分ころを最後に楕Bちゃんからのメールは途絶えました。今になって思うのですが、時間から見てその時、梢Bちゃんの隣にはカツがいたのだと思います」

 捜査経験のない読者でもおかしいと思うに違いない。だが警察は疑問を解く方向に動こうとはしなかった。驚くべきことに警察は事件発覚の翌日には遺体の身体特徴などをマスコミにリークして記事にさせたのだ。その文字が地方の片田舎に住む遺族の心をどれほど傷つけたことか。被害者への同情の念はたちまち消えうせ、まるで死者に鞭打つような陰口を叩かれたのだ。これもみずからに非があるときに警察が使うマスコミと遺族を分断する作戦である。

 いずれにしても、警察庁が懸賞金までも掛けた本件殺人事件の裏側には表からはうかがい知る事のできない前代未聞の握りつぶし事件が存在していたのである。そんな事が許せるだううか。
 
 
 
復元【2-7】事故現場が見せつけた警察の杜撰な捜査 2009.05.21
 
ステージ2 現地踏査・疑惑の浮上(取材メモ.7)
 
 
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 更に警察は、「被害者は小原容疑者の車内で殺害された」と殺害場所を断定しておきながら、小原容疑者が起こした自損事故現場に偶然行き合わせ、車のトアを開け車内に指紋を残した男性から一度も事情聴取しないまま、「車内から被害者の毛髪と履物が発見された」というわずかな理由だけで小原勝幸を佐藤梢B殺害の容疑者として全国に指名手配したのだ。
 
 そもそも被害者は小原容疑者に誘い出されて車に乗ったのだから車内からを毛髪が出ても不思議ではない。被害者の履物が出たからといって小原容疑者が被害者を殺害した証拠にはならないのである。いったいこの捜査のどこが緻密なのか。
 
 だが岩手県警の無軌道な捜査はそれだけではなかった。信じられない事に宮吉署捜査本部|ま、被害者の身元が判明する約12時間前の7月2日午前5時頃、「梢B事件」と関係ないはずの梢Aの自宅に電話をかけ、「お嬢さんは生きてますか?」と父親に安否を確認したのである。梢Aの自宅連絡先を知っていたのは「梢B事件」を捜査する宮古署ではなく、小原容疑者と一緒に被害届を提出しに行った久慈署なのだ。
 
 
 
次は【ステージ2-8疑惑検証】
「梢Bは梢Aの身代わりにされた」へ
復元【2-6】偶然とは思えない事件の共通点 2009.05.21
 
ステージ2 現地踏査・疑惑の浮上(取材メモ.6)
 
 
 
 
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 【偶然とは思えない共通点】
 
 だが、驚くのはそれだけではない。調べてみると図4の時間軸などが示すとおり、二つの事件には偶然とは到底思えない13項目にも及ぶ共通点があったのである。例えば、小原容疑者が被害届の取り下けを□にし始めたのは6月28日の午後2時過ぎだった。そして、梢Aと同姓同名の佐藤梢Bが小原容疑者に運れ去られたのはその日の午後10時30分頃である。小原容疑者が右手に運動機能障害(医師は、握力がほとんどないと診断している)が残る程の怪我を負ったのは6月28日の午後から翌日の朝7暁30分頃までの間だから、「梢Bの殺害時に梢Bに抵抗され怪我したのではないか」という警察の主張は当てはまらない。」(梢Bの死亡推定日時は6月30日から7月1日)。
 
 更に小原容疑者の父親が担当刑事|に被害届の取り下けを断念させられたのは、梢Bの死亡推定日時と重なる6月30日の夜である。
 
 ところが岩手県菅宮古署捜査本部は、「Z氏恐喝事件」を完璧に握りつふしたはかりか、「小原容疑者には被害者を殺害するだけの時間はなかった」とするアリハイ証言を黙殺する為に、岩手医大法医学講座が出した、「被害者は6月30日から7月1の間に死亡した、傷害から短時間に死亡した」とする司法解剖結果を無視し、「被害者が死亡したのは、被害者が行方を絶った6月28日の深夜から遺体となって見つかった7月1日の午後4時30分までの間だ」という独自の見解を新聞に書かせたのである。

 
次は【ステージ2-7疑惑検証】
「事故現場が見せつけた菅察の杜撰な捜査」ヘ
http://blogs.yahoo.co.jp/kuroki_aki/17208298.html

※このブログは事件関係者の協力と承諾のうえで成り立っているので、
転載頂くときは、できるだけ私どもにお知らせ下さい。
なお、二次加工は一切禁止とします。
 
復元【2-5】小原容疑者が被害者と知り合った経緯 2009.05.21
 
ステージ2 現地踏査・疑惑の浮上(取材メモ.5) 
 
 
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佐藤梢A,佐藤梢Bが小原容疑者と知り合った経綾

 次に警察は、「殺害された被害者は、友人(梢A)の交陛相手に連れ出された」とマスコミに情報を流したが、図3が示すとおり、そもそも殺害された被害者と小原容疑者は1年以上も前からの知り合いだったのだ。
 小原容疑者の友人が言う。
「私と小原が同姓同名の佐藤梢ABと知り合ったのは平成19年の2月中旬頃で、宮城県内のとあるショッピングセンターでした。きっかけはいわゆるナンパで、私と梢Bは直ぐに分かれましたが小原と梢Aはその後も交際を続けていました」

そして、 http://blogs.yahoo.co.jp/kuroki_aki/17208281.html  が示す、図1の右側の円は昨年7月1日に発覚した「梢B事件」だ。特に注目してほしいのは「Z氏恐喝事件」の保証人の名前と「梢B事件」の被害者の名前だ。
恐らく、誰もが殺害された佐藤梢Bが「Z氏恐喝事件」の保証人だと思うに違いない。ところが二人は前述したとおりまったくの別人だったのである。
 
 
 
 
次は【ステージ2-6疑惑検証】
「偶然とは思えない事件の共通点」ヘ
http://blogs.yahoo.co.jp/kuroki_aki/17208293.html
 
 
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なお、二次加工は一切禁止とします。

 
 
復元【2-4】岩手県警はなぜ恐喝事件を握りつぶしたのか 2009.05.20
 
ステージ2 現地踏査・疑惑の浮上(取材メモ.4)
 
 
 
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 正式な被害届受理の有無は別にして久慈署の立ち上がりは早かった。担当刑事はすぐさま弟のYから目撃状況を聴取するなどして捜査を開始したのである。ところが、小原容疑者は6月28日の昼過ぎを境に突然被害届の取り下けを言い出したのだ。そして6月30日午後9時30分頃、「どうしても被害届を取り下ける」と言い張る小原容疑者にせがまれた父親が「息子が出した被害届を取り下けてくれ」と電話で担当刑事に伝えると、「あと2、3日で犯人を逮捕するので被害届を取り下けないで下さい」と刑事が父親を説得するほどに警察側は犯人逮捕に躍起になっていたのだ。だが、楕Bの遺体が発見された7月1日以降、「Z氏恐喝事件」は全く存在していなかったかのように捜査は止まり沈黙したままなのである。
 
 
-おかしくはないか。
 
 小原勝幸を被害者とする「Z恐喝事件」と小原勝幸を被疑者とする「梢B事件」は別物だからだ。たとえ小原容疑者が人を殺して逃げたとしてもZ氏が犯したとされる罪が消えてなくなる訳ではない。そもそも銃刀法違反事件(所持)は被害者を必要としない事件だから、裁利所は、警察が弟の目撃証言を基に梢Aの供述内容でYの供述を補強すればは直ぐにでも家宅捜索令状を発布するのである。それどころかこの事件は「梢事件」の被害者と同姓同名の女性が保証人にされていた恐喝事件なのだから根こそぎ調べるのが普通だ。それなのに岩手県警は、なぜこれほど重大な「Z氏恐喝事件」を組継一丸となってを握りつふしたのか。
 
 
次は【2-6】「小原容疑者が被害者と知り合った経緯」へ
 
 

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