日々のこと

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震災後の気仙沼で朝を迎えるのは3回目だ。
最初に宿泊した一景閣の周辺は盛土で一変してしまった。
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通行止めだらけの道路を縫うようにして魚市場まで
港には多くの船が戻っている。
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でも、昨年ミレさん達と歩いた港の周辺は最低限の整備がされただけで、手付かずの所が多く見える。
気仙沼大島とのフェリー乗り場もあることから、一度別の港に機能を移してから
一気にかさ上げ工事を行うのだろうか?
復興屋台村の気仙沼横丁も期限があると言っていたし。

気が付くと、船上から港を眺めていた。
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昨夜、去年のリベンジで金華山へ行くか?気仙沼大島に渡るか悩んでいた。
この時期、金華山への船は便数が少ないので、大島に軍配が上がったわけだ。

実は震災直後から、気仙沼大島には行ってみたいと思っていた。
フェリーがすべて流されて、広島の江田島市から無償貸与された「ドリームのうみ」で運航していることを知ったからだ。
島の復興のためのフェリーに乗って、観光で行くのもなぁと思い続けていた。

そのフェリーも江田島市に返却され、その後江田島で運航していたのだが、昨年売却することが決まり、最後の運航を終えたとか。
しまなみに行った時に、こちらにも行っておけば良かったかと・・・ちょっと後悔。

まあそんな訳で行き当たりばったりではあるが、念願が叶ったわけで
気仙沼港を出航。
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さっきまで陸地から見ていた光景を今度は海から眺める。
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唐桑半島側の斜面は、木が少なく禿山となっている。
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これはあの日、津波と同時に襲った火災によるものなのだろう。

大島瀬戸からは上段灯台を見ることができた。
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寒さに凍えながら船からの景色を眺めていると、あっと言う間に大島に着いた。
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とにかく無計画で島に渡ってきたため、どうしたらよいかわからない。
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前もって計画していたら、チビッコを積んできたのだが・・・
まずは亀山に登りたいのだが、歩いてだと何時間かかるか・・・

とりあえずフェリー乗り場の案内所で、大島の案内マップを眺めると
レンタサイクル・・・・1日1000円。
これだっ!と、受付のお姉さんに観光協会の場所を聞いて歩く。

亀山の山頂まで、震災前はリフトがあったらしい。
きっとこの場所なんだろうな・・・
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ちなみに、そのリフトを破壊したのは、さっき乗ってきた「フェリー亀山」。
津波で陸に打ち揚げられて、リフトに激突したらしい。

島のレンタサイクルは電動アシスト付♪
2時間500円。1日1000円。

いつもの我々の行動だと、2時間で終わるハズは無いので、1日コースでお願いして
亀山に登るって言ったら、下りてきた頃にはバッテリが空になっているので
戻って来てバッテリ交換して行ってください。と、なんとも親切なwww

そんなわけで、チビッコ島巡り番外編。「電動チャリで走ろう!気仙沼大島」スタート。
すると、いきなりの上り坂(アタリマエ?)。
アシストモードを「強」にして、それでも脚にかかる負担は大きく。
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延々と続く上り坂を相方に引き離されながらもヒイヒイ登るwww
途中からは気仙沼湾の壮大な景色が広がり始める。

平地では調子よく切り替わっていた3段の変速ギヤも・・・
負荷が高いと切り替わらないのか?
シフトアップはスムーズだけど、シフトダウンは駄目で。
途中で間違えてアップしちゃったものだから、3速そのままでヒイヒイ言いながら
どうにかこうにか頂上まで

すでに左膝関節は悲鳴www
今までの陸中海岸国立公園から三陸復興国立公園に名称が変更されたそうで
逆に残されたままのここの看板が話題になっていた。
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ここからは山頂まで歩いて行く。
この周囲では亀山が一番高いようで、360度ぐるっと見渡すことができる。
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気仙沼はもちろん。
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唐桑半島側
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岩井崎方面
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そして、大島の南側。
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ここでゆっくりお弁当でも食べて過ごしたいwww
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それにしても、頂上の木々が綺麗に伐採されていて、見晴らしが良くていいね。
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なんて悠長なことを言っていたら。
ここの亀山は気仙沼を襲った火の海が、翌日になって引いていく際に大島瀬戸に流れ込んで
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この頂上部分を焼いて行ったらしい。
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津波で島は2分され、その上避難した山に火災が襲うという地獄のような光景が大島にはあった。
そんな地を訪れることができて本当に良かった。
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来なければ、ニュースで耳にしたって忘れてしまうのだから・・・

下りは快適♪
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電池なんか必要ないwww
途中の大島神社を参拝して、一気にダウンヒル♪
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あんなに苦労して登ったのに・・・
言われた通り、浦の浜の観光協会に戻ってバッテリ交換。
今度は島の南部を時計回りに走る。

まずは田中浜。起伏の多い大島だが、浦の浜と田中浜の間は平坦でくびれている。
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このため、両側から押し寄せた津波が陸地を乗り越えて合流したそうだ。
昔から津波で島が三つに割れるという伝説が残っているらしいが、この時はまさに二つになったという。
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気仙沼でもあれだけの被害があった津波を、その手前で受け止めていた大島。
四方を海に囲まれ、どれだけ怖い思いをしたのだろう。
それでも起伏があるので、高台への避難は比較的容易だったとか・・・
そのありがたい起伏を、ヒイヒイ言いながらペダルを漕ぐ。

小田の浜を経由して新王平の仮設住宅を回って、龍舞崎へ
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最後は松林の中をぐんぐん歩く。
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その先に見えてくるのが龍舞崎灯台。
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碁石海岸も御崎も広田崎も同じと言えば同じ様なものなのだがw
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それでもやはり、大島の南端に立つことに意義がある。
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津波に襲われた松林を復元しようと、
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地元の子供達による植樹が行われているようだ。

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若々しい松が青空に向かって伸びるように、大島と子供たちの未来に期待したい。
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それにしてもお腹が減ってきた。でもお昼は雄勝で食べると決めているし・・・
それならば・・・と、帰りのフェリーの時間を調べると、11時40分。

今が11時だから・・・
今度は島の西、集落のある側を走って浦の浜まで。
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島の西側の道は、平坦で車も皆無で実に走りやすい。
出来ることなら、この島で一泊してゆっくりしたい。

観光協会に自転車を返したら、お金を半分返してくれた。
2時間ちょっと使っていたんだけど。商売っ気が無くていいね。
ここからは徒歩。と言うか走ってフェリー乗り場まで。
なぜか離島からフェリーに乗る時は走ることが多いようなwww

そんなわけで・・・気仙沼大島に別れを告げる。
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帰りのフェリーは「ドリーム大島」。
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実はこのフェリーは愛媛県新居浜市の同名の離島の大島で運航していたフェリーを、寄贈してもらったもの。
その時の名前は「おおしま」。
江田島市から借用していた「ドリームのうみ」のドリームをもらって
「ドリーム大島」と名付けたという。とても良いお話。

フェリーから島を振り返ってみると、トンネル工事の真最中。
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この大島へは2018年に橋がかかる予定。
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震災前から計画されていたようだが、震災を期に橋桁を高くするなどの変更を加えたらしい。
橋が架かる前にフェリーで訪れたかったのが叶ったわけだ。
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次に訪れる時は橋を渡ってか?
いや、その前にもう一度、色々な想いのつまったこのフェリーに乗って訪れたい。
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まだまだ震災の傷が癒えていない気仙沼港に静かに着岸した。
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島の話だけでこんなに長くなっちゃったので、続きは次回に。

閉じる コメント(6)

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2018年に橋がかかるんだ。還暦過ぎてるけどツアー決定しておきましょう。

2015/3/18(水) 午後 4:54 mille

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物見遊山が許せない&その他諸々の理由?で4年経ってもまだ最前線?の現場に行けてないです。来年自分の身が軽くなったらまだ見つかってない奴を探しにスコップ片手に訪れてみようと思います。それまではくろきんさんの訪問記で現地の様子の端っこ?を感じているつもりです。いつも良い記事をありがとう!

2015/3/18(水) 午後 7:20 哲

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みれさん
ありがとうございます。
大島は、気仙沼ちゃんの宿を予約してください。

2015/3/18(水) 午後 10:44 [ くろきん ]

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哲師匠
端っこ記事を読んでいただき、いつもありがとうございます。
身軽になりましたら、是非行ってみてください。
土山が盛られちゃっていますから、スコップで掘るのも大変ですね。

2015/3/18(水) 午後 10:46 [ くろきん ]

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気仙沼ちゃん頑張ってるんですね。
それにしても津波に火災言葉がありません。

2015/3/24(火) 午前 9:57 tt1-jr

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tt1jrさん
震災時、心配されていましたが元気にやっているようですね。
火災、それも海面に炎ですからね。
どれだけの恐怖だったのでしょう。

2015/3/24(火) 午後 10:24 [ くろきん ]


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