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黒豆は黒いです。

当たり前です。
色素であるアントシアニンが入っているからです。
では、白い大豆が何故(どのようにして)黒くなったのでしょうか?


実は逆なのでは?という説を唱える研究者がいます。
京都大学名誉教授であり、京都学園大学バイオ環境学部長の
関谷 次郎先生です。

関谷先生のお話によると、
もともと大豆は黒や茶など、色のついたものが原種で、
白い大豆は後から現れたものだということです。


この説の根拠になったのは、
実は稲の遺伝子(イネゲノム)の解明があります。

イネゲノムの完全解読に成功した
独立行政法人農業生物資源研究所によると、
古代米として知られる赤米の遺伝子を解析したところ、
米が赤くなるために必要な2つの遺伝子、

酵素遺伝子(Rd)と調節遺伝子(Rc)

のうち調節遺伝子に変異が生じ、
その偶然生じた変異を農民が積極的に選択し、
現在の白米が選抜育種されたとのことです。

酵素遺伝子(Rd)と調節遺伝子(Rc)は繁殖によって遺伝しますが、
赤く着色されるためには、
調節遺伝子が(Rc:優性)として遺伝されなければならず、
(rc:劣性)となったときに初めて白い米になります。

イネは遺伝子を2つずつ持っていますので、メンデルの法則に従うと、
自然界で(rc)が発生するのは非常に低い確率になるのです。


なにやらムズカシイ話になってきました。


では、なぜ農民が白米を積極的に選択したのか?
それは「おいしい」からです。

着色の色素の主な成分はカテキンやタンニン、アントシアニンであり、
抗酸化機能を有することから注目されていますが、
どれも味としては「おいしくない」のです。

そこで、農民は変異で生まれたおいしい白い米を
積極的に栽培するようになったのです。
つまり本来赤い米を、意図的に白くしていった
ということが分かりました。


さて、話を黒豆に戻しますと、
大豆も米と同様に着色された大豆が本来の姿で、
白い大豆は黒豆がもつ色素を作りだす遺伝子の変異によって生まれたのでは?
と、関谷先生はおっしゃっています。

まだ大豆の遺伝子が解読されていませんので、
現段階ではあくまで仮説なのですが、非常に理にかなっているので、
私もそうなんじゃないかな?と思っています。

現在、世界中で大量に生産されてみんなが食べる白大豆よりも、
黒豆の方がずっと昔から大地に根付き、
古代の人々の暮らしと健康を支えていた・・・。

そんなことを考えてみると、黒豆ってスゴいな、
って思うのは私だけでしょうか?


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