駄ネコな毎日

なのはさん中心のSSサイトです。

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 久しぶりの「なのティア」です。
何のひねりもないタイトルですが楽しんで頂けたら嬉しいです。
 それでは、どうぞ!





 『トリックオアトリート』




 「トリックオアトリート!!」
 ソファーに寝転んで本を読んでいた所に姉さんの高らかな声が聞こえてきた。
 「うるさ―――」
 本から目を離して姉さんの顔を見た瞬間、何も言えずに固まってしまった。
 「・・・・・・何それ?」
 「何って・・・今日はハロウィンだよ、ハロウィン。学校でやらなかったの?」
 「いや、やったけど・・・私が言ってるのはそういうことじゃなくて、それは何かって聞いてるの」
 頭の上に乗っているモノを指差した。
 「これ?見ての通りネコ耳だけど・・・可愛くなかったかな?」
 おかしいなぁ、なんて呟きながら体を回転させる。ヒラリと翻るスカートにはご丁寧にシッポまで付いていた。
 いや、確かに可愛いけど・・・
 寝ていた体を起こしてシッポを握りしめる。
 「去年まではこんな仮装なんてしてなかったじゃない」
 「はやてちゃんが仮装をしてない人にお菓子を貰う権利はないなんて言い出しちゃって・・・」
 毎回毎回あの人は本当にろくな事をしない。
 ・・・・・まあ、今回に限ってはいい仕事してると思うけど。
 「ティアナの分もあるんだよ」
 いつの間にか姉さんの手にはネコ耳が握られていた。
 「はい」
 「はいって・・・そんなの付けるわけないでしょ」
 「えー、折角はやてちゃんが貸してくれたのに・・・」
 落ち込む姉さんと連動してネコ耳が垂れた。
 「絶対に似合うと思うんだけどなー」
 ネコ耳弄りながら上目遣いで見つめられる。
 「見たかったなー」
 「ああ、もう!分かったわよ。付ければ良いんでしょ、付ければ」
 普段我侭なんて言わない分、一度言い出したら聞かないんだから・・・
 「ほら、これでいいんでしょ?」
 無愛想に振る舞う私に見かねたように姉さんが笑いかける。
 「ダメだよ、ティアナ。可愛い格好してるんだから笑わないと。ほら、にぱー☆」
 「それはダメ」
 「えー、それじゃあネコらしく・・・・・みぃ♪」
 小首を傾げながら可愛らしい鳴き声を出した。
 「それもダメ・・・っていうかキャラが違うでしょ!キャラが!!これは『なのは』のSSで『ひぐ○し』のSSじゃないの!!」
 ハァハァと息を荒げる私を見て、姉さんはシッポを握りながら怯えていた。
 「ティアナ恐いよ・・・私はただ『にゃのは&ティアにゃん』を実現させたかっ―――」
 「それもダメ!!」
 ダメだ・・・
 素でやっているのかどうか知らないけど、このままだと色々と危険だ。
 鳴き声まではなんとか我慢できたけど、怯えた表情でシッポを弄っている姉さんは見ているだけで自分の部屋にお持ち帰りしたくなる。
 理性を保てなくなる前に姉さんの奇行を終わらせないと。
 襲いたくなる衝動を抑えながらポケットを探っていく。
 普段からお菓子なんて持ち歩かないんだけど。
 ・・・・・・・あった。
 探っている手の中にコロリと飴玉が転がり込んできた。
 学校で貰ったお菓子がまだ残っていたみたいだ。
 「はい、これでいいでしょ?」
 「あ・・・うん、ありがとう」
 お菓子を受け取った姉さんは残念そうな顔をしていた。
 「お菓子が欲しかったんじゃないの?」
 「そうなんだけど・・・ティアナ、普段からお菓子とか持ち歩いてないからイタズラ出来ると思ったんだ」
 この姉は、またろくでもないこと考えて。一体、誰の影響を受けて・・・って一人しかいないか。
 「ティアナにイタズラしたかったなー」
 飴玉を口の中で転がしながらそんなことを呟いていた。
 そんなことばかり考えている姉さんには少しお仕置きが必要だ。
 「トリックオアトリート」
 「・・・・へ?」
 差し出された手をキョトンとした顔で見つめている。
 「トリックオアトリート」
 「え、ちょ、ちょっと待ってね」
 再度要求するとわたわたと制服のポケットを探り始める。
 「あー・・・持っていた分は全部上げちゃったんだっけ」
 「姉さん、学校でずっとそんなことやってたの?」
 「うん、みんなイベント好きだからね」
 「イタズラはされた?」
 「フェイトちゃん達にはされたけど他の人からはされてないよ」
 まあ、あの4人が自分以外の人にイタズラなんてことを許すはずもないか・・・
 学年が違う私としては、姉さんを守ってくれていることだけは感謝しているんだけど・・・
 「フェイトさん達には何をされたの?」
 問題はあの4人が姉さんに何をしたのかっていうことだ。
 「フェイトちゃんには抱き締められて、アリサちゃんにはほっぺを抓られて、すずかちゃんにはお菓子を食べさせてもらったよ」
 「そう・・・・・・・で、はやてさんは?」
 一番肝心な人の名前を出した途端、楽しそうに笑っていた姉さんの顔が一瞬にして引きつった。
 「な、にも・・・されなかったよ」
 それで嘘を付いているつもりなんだろうか・・・
 明らかに目は泳いでいるし、声は震えている。ハッキリ言って嘘を付いているのがバレバレだった。
 「何をされたの?」
 「な、何もされてな―――」
 「嘘だ!!」
 部屋中に私の声が響き渡る。
 「どうして嘘を付くのかな?かな?」
 「てぃ、ティアナ落ち着いて。自分のキャラを見失ってるよ」
 「な、に、を、さ、れ、た、の、か、な?」
 一言一句句切りながら威圧的に質問する。
 「む、胸を揉まれて・・・頬に・・・キ、キスをされました」
 ・・・・本当に、あの人はやりたい放題やってくれる。
 「そう・・・」
 「ゴメンね、ティアナ・・・怒ってる?」
 「別に怒ってないわよ・・・それより、お菓子は見つかった?」
 「う・・・」
 その顔を見ればお菓子を持っていないことは一目瞭然だった。
 「じゃあ、イタズラね」
 「部屋に行けばあると思―――」
 「行かせると思ってる?」
 ソファーから立ち上がって、姉さんの手を掴む。
 あぅあぅ言いながらどうにか逃げようとしていた。
 姉さんの方こそキャラを見失ってるじゃない。しかもそれ、相方の方だし。
 「飴玉はもう食べた?」
 「食べた・・・よ?」
 「そう」
 「?」
 質問の意図が分からないままの姉さんの体を引き寄せる。
 「抱き締められて」
 ギュッと抱き締める。
 「ふぇ?」
 「ほっぺを抓られて」
 頬を軽く抓る。
 「あう」
 「胸を揉まれて」
 ふっくらとした胸に手を這わせる。
 「にゃ!?」
 胸を揉まれて前のめりになった姉さんの首に腕を回して顔を引き寄せる。
 「お菓子を食べさせてもらって」
 片方の手でポケットに入っていた飴玉を姉さんの口に放り込む。
 「ん!?」
 「キスをされた」
 そして、最後に深く口付けた。
 「ん・・・」
 舌を差し入れて自分の口に飴玉を引き入れる。
 「お菓子はこれを貰っていくわね」
 「怒ってないって言ったのに・・・」
 涙目のまま睨み付けられた。
 「怒ってないわよ。これは私をからかおうとした罰。それに姉さんは私のモノなんだから他の誰かに触られるなんて我慢できないの。はやてさんにだって本当は触れて欲しくないの。だから学校では上級生らしくして気を引き締めて。そうすればはやてさんのセクハラにも少しは対応できるでしょ。分かった?」
 「は、はい。分かりました」
 「これからははやてさんにセクハラされる度に罰ゲームするから」
 「な、なんで!?」
 「そうすれば姉さんも頑張れるでしょ?」
 「無理だよ!ティアナもはやてちゃんの手の早さ知ってるでしょ?」
 「言い訳は聞かないから」
 「ひど!?」
 「一回でもはやてさんから逃げ切れたら罰ゲームは無しにしてあげる」
 姉さんの顔を見ながら、意地の悪い笑顔を浮かべる。
 「出来るわけないよー!誰か助けてー!」
 姉さんの悲痛な叫び声がリビングに響き渡った。







  おまけ


 「はい、罰ゲーム」
 「うー・・・」
 リビングに膝を付いて項垂れる姉さんを見下ろしながら無慈悲に言い放つ。
 放課後まで逃げ切っていた姉さんは、あと一歩の所ではやてさんにセクハラをされてしまった。
 まあ、姉さんがはやてさんを看破出来るとは微塵にも思ってないんだけど。
 「ほら、口を開けて」
 「また、それ・・・なの?」
 ゆっくりと口を開ける。その中に飴玉を一つ入れた。
 「少し屈んで」
 身長差を埋めるために屈んだ姉さんの首に腕を回してそのまま深く口付けた。
 「「ん・・・」」
 くぐもった声が重なる。
 罰ゲームという名の私の遊戯。
 舌を使いながら姉さんの口の中で飴玉を丹念に転がしていく。
 「ふぅ・・・」
 トントンと胸元を叩かれる。
 それが終了の合図。
 「次はもっと凄いことするからね」
 もたれかかってくる姉さんを抱き締めたままそう宣言した。
 「ふぇー・・・もうやだよー」
 泣き言を言う姉さんを無視して、私は明日のことだけを考えていた。





 あとがきという名の言い訳・・・だらけ


 あうー・・・やっと更新できました。
 お久しぶりですー、3〜4日と言っておきながら8日が経っていましたよ。
 期限ぐらい守れや、愚図が!とか罵られても仕方がありません。
 
 
 さて今回のSS、結構色んなネタを詰め込みました。
 声優つながりで「ひぐら○」とか・・・
 「にゃのは」とか「ティアにゃん」とか・・・
 さすがにやりすぎたかもしれません。
 色んな所から苦情が来ないことを祈るばかりです。



 それでは!!

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初めまして。そしてこんばんは〜☆
ハロウィンのなのティアほのぼのしてていいですね〜。
じっくり拝読させて頂きました。
なのティアな筈なのにティアナの方が主導権握ってますね(笑)
正直、面白かったです。次回策もマイペースで頑張って下さい☆
本当にご馳走様でした☆ 削除

2007/11/1(木) 午後 11:22 [ 縞リス ] 返信する

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