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これも運命なんだろうか……否定し続けているうちに、何故か──"恐いもの見たさ"──そんな気になっていた…… もう一週間遅ければ……もしかしたら、リメイク版を観てしまっていたかも知れない……なのに…… この時期、ずっと貸し出し中のはずの、このオリジナル版が──まるで、俺に「観ろっ」と言わんばかりに── 一本だけ、棚で、待ち構えていた……(o^〜^o) 無性に観たくて仕方なかった──あの三十郎の勇姿を…… だから、織田裕二でもいいから……なんて……そんな俺の、歪んだ想いが、その瞬間に吹っ飛ばされたっ!! 迷うことなんてない──映画の神様のお告げと思って、気がついたら、その一本を手に、レジに並んでいたっ──(o^〜^o) あははははははっ…… 何故か、観終わった今も、自然と笑いが溢れてくる……面白いとか、愉快とか──そんな笑いなんかじゃなく── リメイク版を観ないで済んだ安堵感と……このオリジナル版の、期待を裏切らなかった素晴らしさに……嬉しくてっ♪ やっぱり、違うっ──本物の三十郎を演じられるのは、三船敏郎しかいないっ!! あらゆる場面で──何度も、織田裕二に置き換えて、想像してみたけれど……無理だっ……あり得ない…… あの声……あの仕草……あの口の悪さ……そして……あの無器用な優しさ…… 前回観たのは、いつのことだろう?……もう、数年は経つのだろうか……10年を越したかも知れない…… その間に、その分だけ歳を重ねた俺自身……いろいろと経験も積んで来た…… そんな俺が──今回、ひとつだけ……これまでと違う反応をしたんだ…… この、世界にも『SANJURO』として名を轟かす──名作の、痛快アクション時代劇で── 思わず、涙が溢れて来てしまった……ボロボロと、泣いてしまった…… カッコ良い……楽しい……気分爽快……そんな風にしか観ていなかった、この映画に…… この歳になって、初めて──三船敏郎演じる三十郎という素浪人の……とことん男臭い優しさに……心を惹かれた…… 「お見事っ!!」 ラストの有名な決闘シーンの後に、加山雄三が演じる若侍が、一歩前に出た途端── 「馬鹿野郎っ!!──聞いた風なことをぬかすなっ!!」 本気で怒鳴る、その怖い顔の奥に秘められた──深い、深い……さまざまな想い…… 「来るなっ!!……ついて来やがると、叩っ斬るぞっ……」 そんな憎まれ口を叩きながらも……一度……そして、二度と……頼りない若侍たちを振り返る、その姿に…… 言葉では言い表わせないような……人の良さを、感じずにはいられない…… そんな無器用で、頼もしい……我らが恩人に……かける言葉も見つからず、ただ、道端に正座して、頭を下げる……若侍たち…… その両者の……眼に見えない、心と心がつながった瞬間に……堪らず、涙が溢れてくる…… それは、まるで……虎の父と、その子猫のような息子たちとの様で…… だからこそ、味わい深い……可愛いからこそ、去って行く……そんな、勇ましくも、切ない想いが伝わってくる── これこそが──俺が、言い続けて来た──三船敏郎と織田裕二との、大きな違いなんだ…… 三十郎と言っても……四十郎と言っても……今の年齢とは、はるかに違う──"貫禄"──が必要なんだ…… 父親と子供たちほどの、歳の差が必要なんだ……それがなければ、この映画は、成り立たないっ── 織田裕二に感じる──"兄貴"──じゃ、ダメなんだ…… そんな三十郎そのものとも言える、三船敏郎は、もちろんのこと── 久しぶりに、この名作を観て──あらためて、そのキャスティングの見事さに、感心させられてしまうっ♪ この脚本で撮ったならば──リメイク版も、そりゃ、それなりに面白くならないわけはないだろう── きっと──中村玉緒演じる睦田夫人も、藤田まこと演じる馬ヅラ城代家老も──十分に魅力はあるだろう── でも…… オリジナルの入江たか子と、伊藤雄之助のそれらは──さらに、その上をいっていると言えるほど、三十郎と正反対の、穏やかな人間像をかもし出してくれているっ♪ これだけは──観た人にしか解らないっ……でも、観れば、きっと、「なるほど……」と思うはずっ♪ リメイク版では、どう撮影し、どう編集しているのかは、知らないけれど…… 固定アングルで、ワンカットの長回しという──注目の決闘シーンは──何度観ても、手に汗を握り、圧倒されてしまうっ!! スゴいっ!!──もう、その言葉しか浮かばない…… 中盤で魅せる──"二十人斬り"──も…… リメイク版は、リアルさを追求して、もっと時間をかけて、三十郎の疲れを表現したとか言っていたけれど…… この三船三十郎を観れば──どちらがリアルか……そして、泣かせるか……観る人の心が、その答を教えてくれるだろう── 嬉しいことに、このDVD──オリジナルのモノラル音声に加えて、5.1chの再編集音声も楽しめるっ♪ 正直──下手な今の2.0chの邦画よりも、はるかに良い音で、台詞もハッキリと聴き取れるから、ありがたいっ♪ ★幾つなんて、野暮なことは、する必要もないだろう──(o^〜^o) とにかく──何はともあれっ── 織田裕二のリメイク版を観た人も、まだ、どちらも観ていない人も── 一度は、この黒澤明監督と三船敏郎コンビの、オリジナル版を試してみて下さいっ!! きっと、俺たち黒澤ファンが言っていることが──はっきりと解るはずですからっ♪ |

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(ノ´▽`)ノオオオオッ♪
オリジナルですね!!
これ見てからだときっとリメイク版は見れないだろぉなぁ・・・
2007/12/10(月) 午後 9:35
リメイク版観てから、オリジナル版をレンタルショップで探すけど
いつもレンタル中^^;もうちょっとしたら、観れるかな^^
楽しみです!
2007/12/10(月) 午後 9:39
一時期、黒澤映画を集めて鑑賞してました。この作品と「用心棒」は
楽しめますよ。TBさせてね。
2007/12/10(月) 午後 11:25
>こばちゃん;うん……さすがに、俺の冒険心も、一気に失せてしまったよっ♪(*´σー`)エヘヘ
『座頭市』同様──リメイクして良い作品と、しちゃいけない作品って……本当に映画を愛してるなら、良ぉ〜く考えるべきだと思うなぁ……(o^〜^o)
2007/12/11(火) 午前 5:18
>くるみちゃん;だよねぇ……しかも、旧作レンタルだから、一週間は戻って来ないんだもんねぇ……
だからこそ──俺は、今回の出会いは、本当に、不思議で仕方ないんだよぉ……
早く返却してあげなきゃ──待ってる人が、たくさんいるんだもんねっ♪(o^〜^o)
2007/12/11(火) 午前 5:22
>もっさんさん;『蜘蛛巣城』も、世界一の、日本版『マクベス』ですよっ♪
俺は──L.A.の名画座で、アメリカ人に混じって観ましたが……拍手の嵐でしたよっ♪
TB、ありがとうっ!!(✿ฺ´∀`✿ฺ)ノ
2007/12/11(火) 午前 5:53
「七人の侍」が世界の映画学校の教材になっているのと同じように、今度のリメイク版「椿三十郎」も、格好の教材(反面教師)になることでしょう。
つまり、ほとんど同じシナリオを使って映画を作っても、作る人間と俳優が違えば、こんなに差が出る、ということが一目瞭然だから。
リメイク版をみて「面白い!」と言っている多くの若い観客の皆さんにこそ、是非是非、黒澤オリジナルを見ていただきたいですね。
2007/12/11(火) 午後 1:19 [ 馬笑 ]
>馬笑さん;まったくです……本当に、出来るものなら、見比べて欲しい……
正直──俺も、見比べたいくらいだけど……あまりにガッカリするのが怖いので、WOWOWででも放送してくれるまで、待つことにします♪(*´σー`)エヘヘ
2007/12/11(火) 午後 1:59
僕も最近見返しましたよ。
結構定期的に観てたりすんですが、やっぱいいですね。
うちのも一緒に観てて、面白かったといっていた。
別に黒澤ファンじゃないのに。
リメイク版観る前にぜひ、このオリジナル、観てからにしてほしいですね。
2007/12/11(火) 午後 5:05
楽しい時代劇なんてみたことないからなぁ〜…
水戸黄門?は楽しくないしw映画で時代劇なんてそうみないし…
でもコレはいつかみてみようと思います☆
椿三十郎なんて全く知らない人物ですが、リメイクとオリジナル両方みてみたいっすぅ☆
2007/12/11(火) 午後 9:22 [ megaga ]
>kisanjiさん;オリジナルを先に観ちゃったら──きっと、リメイク版は、観たくなくなっちゃうでしょ♪((´∀`*))ヶラヶラ
奥さん、楽しんでくれて、なんだか嬉しいなぁ♪(o^〜^o)
いやぁ……俺も歳かなぁ……マジで、ボロボロ泣きしましたよぉ……(*´σー`)エヘヘ
2007/12/11(火) 午後 10:03
>Mёたん;水戸黄門を例に挙げちゃ……いかん……((´∀`*))ヶラヶラ
世界中で愛されてる『Sanjuro』だぜぃ♪──日本人映画ファンのMёたんが、知らないなんて……マズいから、早ぉ、観なさぁ〜い!!(o^〜^o)
マジで──マジで──カッコ良ぇでぇ♪( ̄¬ ̄)
2007/12/11(火) 午後 10:08
これは僕の邦画ベスト1といっても良いですねえ...
角川春樹や森田芳光がリメイク版を作るのは無謀なチャレンジだとは思います
でも冒涜だとは思いませんよ 熱意を持って挑戦するのは良いことです
そうしていれば、そのうち、当たりを引くことが、ある...?
2007/12/11(火) 午後 11:37
>TKRさん;確かに、森田監督本人にとっては、勉強になることでしょう……でも……やっていいチャレンジと、やっちゃいけないチャレンジって、ありますよね──
リメイクの必然性は──そのオリジナルが、作品的に古くなってしまった場合……あるいは……もっと良い作品に出来る自信がある場合です──
黒澤明の『椿三十郎』は──そのどちらでもありません♪
もし、仮に──後者の理由でリメイクしたのであれば……それこそ、大きなうぬぼれです──
リメイクに挑みたいならば──少なくとも、どこかで設定を変えるくらいの配慮が必要でしょう……三十郎を二十郎にするとか……時代を現代に置き換えるとか……あくまでも──"原作:『椿三十郎』より"──にすべき事態だと思いますよ──
今回のリメイクこそ──TKRさんの嫌いな商魂丸出しの、話題作りのビジネスでしょう……違います?
"冒涜"──というのは……神聖なるものを汚すことです──
"冒険"──"挑戦"──とは、まったく違う質の行為です──
世界の『椿三十郎』を──こんなかたちで汚しては、いけませんっ!! そんな人間に──当たりなんて引けません……
2007/12/12(水) 午前 0:27
椿三十郎かぁ・・・やっぱり「THE黒澤映画」って感じですよね。
三船敏郎さんのちょっと不器用なんだけど優しいってところに子供ながらにこんな男性がかっこいいなと思った思い出が。。。おませでした^^
2007/12/12(水) 午前 9:49
黒沢三十郎を見ましたよ〜〜確かにリメイク三十郎はチープになってる感じでしたね〜重厚さんもないし、キャラ全体が軽いノリな雰囲気?確かに今時の見やすくて楽しい映画になったかもしれないけど、
三船三十郎の奥深さは、それまでの背景まで見えそうでした、
TBさせてください。
2007/12/12(水) 午後 11:07
>恋愛映画ちゃん;うん……きっと、三十郎は、一生、独身のまま終わっちゃうんだろうけど……本当は、ああいう男が、一番、幸せにしてくれるんだろうと思うよ……
世の中……上手く出来てないよねぇ……(o^〜^o)
俺が女だったら……こういう男にこそ、一生を託してみたい気がするなぁ……♪
2007/12/13(木) 午前 4:37
>くらげちゃん;おぉ──借りれたのかぃ!!(✿ฺ´∀`✿ฺ)ノ
よぉ〜し──これから、レビューを観に行くよぉ〜っ!!
TB、ありがとねっ!!ヾ(●´∇`●)ノ ワ〜イ
2007/12/13(木) 午前 4:39