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凄く長いですが・・・読んでみてください
コメントも出来ればお願いします
あなたと・・・
作 ミライサク
1 消えぬ過去
キンコーン・・・カンコーンとチャイム。
その音を聞いて担任が叫ぶ。
「今日の授業はここまで。用が無い奴はさっさと帰れ。」
言い方が不服だが、あの先生は大垣先生で担任だ。
「何だあの野郎。邪魔者扱いしやがって。」
「仕方ないよ〜〜、私達暇人なんだし・・・。」
私はそうやってフォローする。タカチャンの言ってる事も分からない訳じゃないけどね。実際に私達は部活をやっていないので暇なんですよ。特にタカチャンはね。
学校にいても仕方ない訳で、ブラブラとタカチャンと歩く。かといって、行く場所すら考えてないの。
私とタカチャンは幼馴染な訳でこうやって一緒にいる事が多くてさ。
お互いに意識すらしてないから自然体で接する事が出来るって訳。
いいのか、悪いのかは分からないけど・・・。
私は疑問に思いながらタカチャンを見つめる。
「何だよ?俺の顔そんなにカッコイイか?」
また何か言ってるし・・・。
こんな時は無視が一番よ。
クスクス笑いながら何も答えない私。
「おい、答えろよ。笑ってごまかすな。」
ほら、怒ってる。そんな所が可愛いとも思ってしまう私だ。
「しょうがないから、カッコイイって事にしとく。」
そんな調子で堤防沿いを歩く私達。赤く染まる川へと向かい太陽が沈んでいるのを見る。
とても、神秘的で綺麗な光景は言葉を失ってしまう。
「綺麗だよね・・・。」
「ああ。」
思わず足を止めてしまう程、見ていても飽きない。
この光景は私達二人のお気に入りでもある。
「さて、これからどうしようかな?」
タカチャンは考えていた。
「まっすぐ帰ればいいじゃん。私お腹空いたもん。」
タカチャンは腕を組み考えている。
そうだった、タカチャンの両親は共働きだから帰ってもいないんだった。一人って寂しいよね。
「ねえ、うち来る?」
「いいって、迷惑になるし・・・。」
幼馴染なのにそこは遠慮するタカチャン。
とても優しい心を持っているのを私は誰よりも知っている。
「待って。電話するから・・・。」
私は胸ポケットから携帯電話を取り出して、母ちゃんに電話する。
「もしもし、母ちゃん?」
「どないしたん、はるか。」
相変わらず声がでかいから会話が丸聞こえになるのよね。
「タカチャンいるでしょ?」
「タカチャンが・・・どうした?」
「両親が家を留守にしてるから一人だし、私の家で食べさせてもいいかな?」
「ええよ、連れておいで。」
「ありがとう・・・。」
私は母の了解を得て電話を切る。
タカチャンは苦笑いしていた。
「お前の母ちゃん凄い元気だな。いつも思うけさ・・・。」
「そうよ、母ちゃんは元気を取ったら何にも残らないって。」
私は笑いながらそう言ってみせる。
「ハハ、分かる気がする。」
私とタカチャンは大声で笑ってゆっくり歩く。
タカチャンといると気を使う必要も要らないから私にとってはいいのかもしれない。
変に気を使うと私は潰れてしまいそうだから嫌。
そんな私達が歩いていると・・・。
「お、貴也。今日も相変わらず夫婦でお帰りか?」
部活を終えた野球部の子がそうからかう。
何て奴らよ・・・。
「うるせえ、違げえよ。」
タカチャンは少し不貞腐れながらも、そのからかう野球部の奴らを気にせず笑顔だった。
凄いな、タカチャンって・・・。私なら怒ってしまいそうなのに平然とした顔しているんだもの。
私もそこは見習わないといけないかもね。
「ったく、困った連中だよ。まあ、悪気はないって分かってるから。よく知ってる奴だしさ。」
「そうだったんだ・・・。」
それにしても私はタカチャンと長い付き合いだけど全く見た事もない子だったな。
タカチャンって明るいし結構友達多いのかもしれい・・・。
そんな私は鞄を開けてハンカチを取り出そうとし時・・・。
風でハンカチがヒラヒラと飛んでゆく。
「あ〜〜〜、待って〜〜〜。」
私は走ってハンカチを追いかけるがそう簡単に追いつかない。どうしようかなと思っているとタカチャンが猛スピードの自転車で私を追い越す。
あ、そういえばタカチャンは自転車通学だったよね。
しかし、高い所をヒラヒラと飛んでいるので届くはずもない。
そんなハンカチは木の枝に引っ掛かる。
「チクショー。」
そう言ってタカチャンは自転車を止めて木を登り始める。
「タカチャン危ないよ〜〜。ハンカチはいいから降りてきて。」
しかし、タカチャンは私の忠告に耳すら傾けずに登っている。
も〜〜〜、頑固なのよね・・・タカチャンは。
昔からそう、ああやって決めたらやり遂げるまで止めないんだよね。
そこが男らしくていいかなってのも思っていたり・・・。
やだ、私何言ってんのかしら。
ほら、取ってきたぞ。」
気付けばもう降りてきていたタカチャン。
「あ、ありがとうね。」
私は少し照れながらもお礼を言う。
「いいって、このハンカチさお前大切にしてるハンカチだろ?そんなの失くしたらショックでかいじゃんか。」
タカチャンも照れて、私から顔を逸らしてそう言っている。
何か変な空気だわ・・・。
「ねえ、何か気持ち悪いよ。」
私は笑いながらそう言ってみせると・・・。
「ハハハ、そうだな。」
私はタカチャンからハンカチを受け取り汗を拭いた。
このハンカチ・・・私が幼稚園の頃に好きな男の子が私にバレンタインのお返しにくれたの。薔薇の花の絵柄がついたハンカチ。
だけど、その子はもういないの。
あれは、私が4歳の頃だったと思う。
その子の名前は勇輝っていうんだけど、一緒に遊んでいたの。
その子サッカーが凄く好きで、凄く上手かった。サッカーのチームに所属していてフォワードをしていて将来サッカー選手になるかもしれないって子だった。
何人か集めてサッカーして遊んでいた時に、私が蹴ったボールが公園の外に出てしまったから私が取りに行こうと公園を出ようと・・・。
そしたら、左から車が来ているのに気付かず・・・。
「ハルちゃん危ない!」
そう言って勇輝が出てきて私に覆いかぶさる様に飛び出してきて。
バーーーーーーン。
勇輝は飛ばされて頭を強打。
私は訳も分からず腰を抜かしたまま唖然としてしまったの。
「大丈夫か?」
車に乗っていた男の人が出てきた。まだ若い人だったと思う。ピクリともしない勇輝を見てすぐに電話をしていたと思う。
「君は大丈夫?」
優しく声を掛けてくれていた。
最近の人って常識ないから逃げるのかと思っていたけどそんな事する人じゃなかった。
すぐに警察と救急車が来て対応。警察官に泣きながら謝っていたその人。
「私がちゃんと見ていれば起きなかったこの事故。本当・・・本当に・・・。」
その場で泣き崩れていた。
その姿を見た私はまだ小さいけど近づいた。
「大丈夫?もう泣かないで・・・。優しい人なんですね・・・。」
そう言うと・・・。
「本当に・・・ごめんなさい。君の大切な友達を私は・・・。」
その人は倒れて動かない勇輝に近づき・・・。
「・・・・・・う・・・ごめんなさい。君みたいな可愛い子を私は・・・。一生かかっても拭いきれない罪を犯した私を許して下さい。」
勇輝の前から離れようとはしなかったんだ。そんな空気の中で勇輝のご両親が登場。
え、パパまで?
会社から抜け出してきたんだろうか?
「貴様・・・よくもうちの息子を・・・。」
殴りかかろうとした勇輝のパパ。その人は抵抗すらしなかった。
「止めて、勇ちゃんパパ。」
私は小さい体を二人の間に割り込んだ。
「どうしてだ?」
「この人、今凄く反省してるんだよ。私にも、勇ちゃんにも謝っていたよ。泣きながら・・・。許してあげて・・・。」
私ですらそう言って泣いていた。
「いいんだよ、君。悪い事したのは私なんだから・・・。私がこの子の親に逆らう権利も何もないんだ。私はどれだけ罪の重い事をしたかを受け止めなくちゃいけないんだ。これが大人の世界なんだよ。そんな甘いものじゃないんだ。君は優しいね・・・この子はそういう所が好きで一緒に遊んでいたんだろうな。本当・・・に・・・ごめんなさい。」
その人は勇輝を見てまた泣きだす・・・。
「ご両親の方にも・・・本当にごめんなさい・・・。恨むなら恨んでくれて構わない・・・。許してくれなんとも言いません。」
その人の想いが凄く伝わってくる様な言葉。ここまで真剣に想ってくれるんだよね。
若いのにしっかりしてるなってその時思ったの。
世の中にもこんな心が綺麗な人がいたんだって・・・。
そんな心に打たれた勇ちゃんパパは許していたの。
「そこまで・・・悪かった・・・。」
そう言って帰っていた勇ちゃんのご両親。
だけど、その帰っていく姿が見えなくなるまでその人はずっと頭を下げていた・・・。
「おい、どうした?」
タカチャンがそう声を掛けていた。
「おい、どうしたんだ?馬鹿が余計馬鹿になるぞ。」
その言葉に反応した私。
「こら、今何いったのよ。」
タカチャンは笑いながら自転車で猛ダッシュ。
「何だ、都合の悪い事は聞こえるんだな。」
「五月蠅い!」
私はそう言いながらも笑ってタカチャンを追いかける。
私は走り疲れて立ち止まる。
あれ?
タカチャンが見えない・・・。まさか、先行っちゃったのかな?
ちょっと・・・いくらなんでも酷いわ。
そう思って少し不貞腐れていると・・・。
「よ。」
一瞬冷たい感触が頬に伝わった。
「疲れただろ?どうせバテてるだろうって思ってさ。ほら。」
タカチャンは私にジュースを渡す。
「ありがとう。」
そんな優しい気遣いが嬉しい。
タカチャンはジュースを飲みながら歩く私のペースに合わせてくれる。
良く見るとタカチャンは何も飲んでいない様な・・・。
「タカチャン・・・喉乾いてるでしょ?飲む?」
私はそう言って私が飲みさしのジュースを差し出す。
「うん?」
そう言って私を見る。
「ほら、飲む?」
「ば、ば、ばばば、ババア。」
「今何て・・・・。」
私はタカチャンを睨む。
「へ?」
「へ?じゃなでしょ。」
何の事という様な顔を見せるタカチャン。
何よ、自分から言っておいて恍ける気?
「だから、何だよ?」
あれれ?
全く気付いていないって感じよね?
「今・・・何て言ったなかな。」
タカチャンは目を点にしながら私を見ている。
「何がババアよ!」
「ひえ〜〜〜〜〜〜。」
タカチャンは必死に逃げようと自転車に跨ろうとしたので、私は学ランを掴み阻止。
力一杯に首を絞めてみる。
「や・・・・やみ〜〜。」
そして、その姿を・・・。
「お、スキンシップか。こりゃ失礼。」
そう言ったのは耕太君。野球部をやってるの。タカチャンと仲がいいんだよね。
「そう、大事なスキンシップなの。」
そう言いながら首を絞めてる私。
「ま、ま、まち〜〜。」
「いや、悪いだろ?俺邪魔出来んしさ。」
そう言って帰っていった。それを確認して離す。
「あ〜〜死ぬかと思ったぜ。女なのに男以上のパワーだよな。」
「なに、まだ絞められたい?」
その言葉でタカチャンは怯えていた。
「冗談はよせって。しかも、俺ババアなんて言ったん?」
タカチャンは首を傾げながら、私にそう問う。
タカチャンは悪気はあってそう言う人じゃないのは知ってるし。
「うん、聞こえた。」
私はそう言って拗ねてみせる。
長くてすいません
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まだ書き始めですがいちを先に人物紹介だけしておきます
もう少し人物は増えるとは思いますが・・・今のところはこのくらいです
また、人物増え次第訂正します(笑)
まだ10ページしか書けておりません
★あなたと・・・(恋愛小説)人物紹介★
<主人公> ●三瀬 はるか・・・高校3年生。成績そこそこで、帰宅部なのにスポーツ得意!?貴也と小さい頃仲良しで良く遊んでいる。趣味は料理する事。
○佐田 貴也・・・はるかと幼馴染。同じく帰宅部。進路を全く考えていない事をはるかに言われるのが嫌。また、はるかからタカチャンと言われているのにも嫌気さしてるらしい?!
○大垣 靖・・・はるか・貴也のクラスの担任。口が悪い事で貴也が嫌っている。
○草原 千佳・・・はるかの友人。貴也に想いを寄せる。
○村田 耕太・・・貴也の友人。野球部に所属しており実力が高い。進路でさえ、野球一筋だそうだ・・・。
○今張 勇輝・・・はるかが好きだった子。しかし・・・。 |





